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よく分からなくなった、お久しぶりです。
なんかダメな日ってあるよねって話。
本人様方には関係ないです
本編に伏字無し
hr『』
fw「」
kid side
「晴、海行こ」
僕が帰宅して、第一声がこれだった。
まぁ1番最初に頭に浮かぶのは疑問ばっかりで、それを隠すこともなく不破さんに聞く。
『…もう遅いですよ』
『どうして海に行きたいんですか?』
「んー…なんとなく」
か細い声でそう言い俯く姿を見て、大体察した。
人間誰しも、一見ストレスとかとは無縁そうな人でも、なんとなく ダメだ ってなる日はある。
今の不破さんは多分それだろう。
『分かりました。行きましょう』
そういう時は周りの人が支えなきゃ、簡単に消えてしまうかもしれないから。
『さっっむ…!!』
『う~…なんか風強くない?』
「…やっぱ、いつ見てもキレイやなぁ」
『…?不破さん、』
不破さんは靴も脱がずまっすぐ海へと入っていく。
やがて膝上くらいまで水に浸かった時、こっちを振り向いて言った。
「なぁ晴」
「海ってな、ほんとはめっちゃ汚いんやで」
『……』
「見た目はこんな綺麗なんに、底はゴミでいっぱい」
「…こんなこと聞いて、晴は海になりたいと思う?」
『……、不破さんの返答次第です』
「俺はなりたいよ。見た目だけでもキレイになりたい」
「…許してな」
『もちろん』
『許しませんよ』
僕も靴を脱がず、腹辺りまで浸かっている不破さんを追いかけて海へと入る。
3月になって少しずつ気温は上がってきたものの、水はまだまだ冷たく、長い時間浸かっていたら簡単に死んでしまいそうだ。
「…キレイな俺は嫌?」
『居なくなるくらいなら汚れてていいですよ』
『どんな不破さんでもそばに居ますから』
この人が波に攫われないように、先にいってしまわないように強く抱きしめる。
『だからキレイになるのはもう少し後にしましょ』
『ね?』
「………」
「しゃーないな」
そう言い放った不破さんの体は寒さからか、はたまた違う理由か、とても震えていた。
コメント
1件
こういうのめちゃくちゃ好きです🥲!!