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本編に入る前に……
⚠️注意⚠️
・hrki.tjki前提のeakiです。
・幸せなVΔLZはありません。
・2人への想いが分からなくなってエアルさんと浮気する話
・バットエンド予定
・r18あるかもです。
・最近配信を見ていないので口調バラバラです。
・ど捏造注意です!!!!
・ここまでで地雷等があればお帰り頂けると幸いです。
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違和感(長尾side)
長尾「はるー!とーじろー!はやくぅ!」
いつからだろうか
弦月「景くんはやいよ〜」
甲斐田「そうだよ、ながおぉ!!」
2人を恋人として意識できなくなったのは…
長尾「お前らが遅いんだろぉ!w」
いつからだろうか
弦月・甲斐田「全く、仕方ないなぁ…僕達の恋人は…」
恋人という肩書きが重くて、自分に合わないと思うようになったのは
長尾「あははっ、お前らのそういうとこ好きだなぁ…」
今すぐ逃げたい、2人の前から消えたい
弦月・甲斐田「僕達も好きだよ!景くん(長尾)!!」
でも、2人が欲しそうな言葉をあげれば、すごく喜んでもらえる
長尾「俺が…耐えれば……」
2人は…傷つかない…??
この気持ちを隠し続ければ3人で平和に…楽しく生きていけるのかな…?
弦月「…景くん?なんか言った?」
長尾「べっつにぃ??なんもねぇけど」
やべ、声に出てたか…?
弦月「そう…」
甲斐田「おーい!!2人ともぉ!こっちになんか凄いのあるよ!?」
長尾「まじぃ!?今行くぅ!!早く行こうぜ!藤士郎!!」
弦月「う、うん…!!そうだね!早く行こっか!!」
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数日後…
長尾「はぁ…どうしたもんかなぁ…」
どうしたら、、、
晴と藤士郎と別れられる、、?
出来れば、、、、
出来れば笑顔で円満に別れたい
?「あれ、、景くん??」
長尾「っぁッ!?…お、王子…珍しいっすね… 」
春崎「景くんこそ、浮かない顔してどうしたの?悩み事なら聞くよ?」
なんでだろう
今までの自分だったら絶対話さなかったはずなのに……
今、、、
今は、今だけは誰かに聞いてほしい…
王子に…エアルさんに…聞いてほしい…
長尾「そうなんすよw実は…」
俺は、学生時代から晴と藤士郎と付き合っていること、同棲していること、2人と身体を重ねた時あたりから2人を恋人として意識できなくなったことその他自分なりの憶測などを話した。
その時、エアルさんは驚いたり、難しそうな顔をしていたりしていたけど、深くは聞かず、静かに俺の話を聞いてくれた。
そして2人への想いが中途半端な俺は、次のエアルさんの言葉に心が揺さぶられた。
春崎「そっか…辛かったね…ねぇ、2人ヘの想いが分からなくなったならさ……俺と、、、」
悪いこと…しようか……?
一瞬、、、ほんの一瞬、、理解出来なかった
否、脳が理解させてくれなかった。
悪いこと……??
なんだろう…でも、悪いことをする事によって2人への想いの答えがでるなら…
長尾「…うん、良いよ、悪いこと…しよ?」
エアルさんは目を見開いていた。
そんな驚くことなのだろうか。
長尾「あ、そだ!!エアルさん…悪いことってなーに??」
春崎「っ…!?あ、あー…それはね、▁▁▁▁」
長尾「ぁぇ…??い、いの…?そんなことして」
春崎「だってさ…景くんがこんなに悩んでるのも知らないんでしょ?2人とも…」
長尾「それっ、はっ…そうだけど…」
春崎「ならいいじゃん!決定ね?」
確かに、、、
確かに、2人に分かってもらってない
気づいてもらってない
でも、
それでも、エアルさんと隠れて付き合うなんて…
やっぱり少し罪悪感が残ってしまう…
ごめん、晴、藤士郎…
いつか、また本心から”愛してる”を伝えられる時がくるのかな……??
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あの日の君(弦月side)
僕らは付き合った記念日に予め取っておいた有給を使って現世の海に来ていた。
晴くんと一緒に思い出話に耽っていると、彼はいきなり走り出した。
自分で走ったくせにこちらを急かしてくる。
でも、そんな彼も愛しくて、離したくない…
だからいつも僕達は”僕達の恋人”という言葉で彼を縛り付ける
最初は嬉しそうにしていたが最近になって…僕達と身体を重ねるようになって君は僕達と一緒にいるのを気まずそうにしていた。
それでも君は僕達を好きだと言う。
嬉しかった。
長尾がいれば悩みなんてすぐに吹き飛ぶ
それなのに君は
長尾「…れ……ば…??」
寂しそうに、悲しそうに呟いた言葉
何を言っていたかは分からないけど
悩み事があるのは分かった。
その悩み事は僕達じゃ解決できないかな??
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数日後…(甲斐田side)
今日はろふまおの収録で事務所まで来ていた。
いつものように、メンバーと一緒に番組を撮っていた。
収録を終えた後、メンバーと解散し、帰宅しようとした時、ふと、長尾の声がした。
いつもの明るい元気な声ではなく弱々しく今にも泣き出してしまいそうな声だった。
すぐに彼に駆け寄ろうとしたが、僕はその光景に目を疑った。
彼の隣には、弦月…ではなく春崎エアルが居たから。
どうして、、
どうして、エアルさんと一緒にいるの?
なんで僕達には最近見せてない心からの笑顔をアイツには見せてるの?
どうしてだよ、、、長尾は僕らのだろ?
なんで、、
なんでアイツの言葉に、、、
アイツの言葉なんかに、、
顔を赤くするの、、、??
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信じて良いの…??(長尾side)
エアルさんとお付き合いを始めて1週間が経とうとしていた。
2人にはバレてない…はず……。
今日は、エアルさんが早帰りらしいから晴と藤士郎に友人と遊びに行く旨を伝えて家を出た。
遊びに行くのは本当だし、関係も間違ってはない。
そう、この間までは…
今は違う
俺のことをしっかり見つめて間違えてしまったらちゃんと指摘とアドバイスをくれる
立派な俺の”彼氏”だ。
でも、上手く行きすぎて逆に怖い
もしかしたら遊びかもしれない…
無理をさせていたかもしれない…
あれ、、ほんとにエアルさんのこと信じて良いのかな、、、??
そんなことをぐるぐる考えていたらいつの間にか待ち合わせ場所まで来ていた。
エアルさんは…まだ来てなさそうだな…
どこかに寄る余裕もないし、大人しく待ってるか…
「ねぇねぇ、お姉さん!!綺麗な顔してんね!良かったら俺とデートしない??」
なんでこういう時に限ってナンパされんだよ…
めんどくせぇー…無視だ無視!!
「え〜無視は酷くね?お姉さん早く行こ?」ガシッ
うわっ…腕掴まれた…
しかも力強っ…
仕方ねぇか…
長尾「あ、あの…おれ、んぐっ…」
いきなり口を塞がれ、その手の持ち主の方へ目を向ける。
春崎「ん、長尾ごめんね待たせて」
「ちっ…彼氏持ちかよ……」
スタスタと去っていく見知らぬ男性
その男性を見送るのと同時にいつまで口を塞いでいる気だという怒りを込めてエアルさんの靴を踏む。
春崎「っ!?いった…も〜景くんひどーい!折角助けてあげたのに〜!!」
長尾「ん!んー!!」
春崎「え?なんて?wきこえないけど?ww今やっても流行り終わったから寒いだけだよw」
あ?コイツ確信犯かよ…
別に流行り狙ってねぇし…
というか、メッセージで送ればいいのでは?
送ってみるか…
長尾<そろそろ口から手離して>
春崎「え、ちょっ、これはズルくない!?」
長尾<良いから離せ>
春崎「はーい…」パッ
長尾「ぷはっ…はーッ…はーッ……くるしぃ…」
これも全部エアルさんのせいだ
でも、こんな事2人とはした事ねぇな…
初めてだからこそ焦ったのか…
ナンパを助けてもらうこと自体は初めてじゃねぇけど、追い返す為に口を塞がれるのはなかったなぁ…
長尾「ふっ、あはっはははwwあー、馬鹿らしいなぁ…」
春崎「景くん?どうしたの??いきなり笑い出して…」
長尾「んーや!なんもない!!エアルさん!早く行こ?」
春崎「うん!行こっか!!」
こうして俺は、彼と手を繋いで彼の家に向かった。
少し前の俺さ…
信じて良いのって問う以前に答え出てるじゃん。
もう俺、エアルさんのこと信じ切ってるよ…
エアルさん…お願いだから、俺のこと離さないで??
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全てシナリオ通り(春崎side)
嬉しいなぁ…こんなに早く景くんが手に入るなんて…
ナンパのシナリオも良かったなぁ…
友人になんてお礼しよう?
まあ、後で考えれば良いか…
今は、長尾景を”堕とす”事に集中しなきゃ…
春崎「景くん、着いたよ。先に上がって」
長尾「はーい、お邪魔しまーす」
すごく素直で、単純だから、たまに年上ということを忘れそうだ。
景くんは警戒心をどこに置いてきちゃったの?
でも、ない方が都合良いし、ラッキー!
長尾「…?エアルさーん?入んねぇの?」
おっと、考え事しすぎたか…
春崎「ごめんね〜今入るよ」ガチャン カチッ
念の為鍵もかけておかなきゃ
春崎「景くーん?何飲みたい?」
長尾「あー、っと…エアルさんに任せます」
春崎「分かった…お茶で良いかな?」
長尾「はい!ありがとうございます」
あ〜…こっち見てる
なんか仕込まれるかもって思ってるのかなぁ…
なんにもしないのに…w
かわいい…やっぱり、すきだなぁ…
春崎「はい、お茶入ったよ〜」
長尾「あざーすっ!!」
あーあ、飲んじゃった…
その”コップ”で…
今日の朝あらかじめ用意していたコップ…
とあるお薬を塗ったコップ…
春崎「あ、そうだ…何して遊ぶ?」
効果が出るまであと2時間
沢山ゲームしよう
長尾「ん、エアルさんとイチャイチャしたーい」
…は?なんて言った?今…
春崎「え、まっ…聞き間違いかな?い、イチャイチャしたいって…///」
顔に熱が集まるのが分かる
長尾「ちがーう!イチャイチャしよ?恋人なんでしょ?」
あー…良いのかな
こんなに順調に進んじゃって…
もっと難しいと思ってたのに…
春崎「うん、そうだね…景くん、まず何したい?」
好きだよ、景くん
だから、楽しませてね、、、??
長尾「え…?お、俺??えっと…ち、ちゅーしたい…///」
かわいい…可愛すぎる
まだ、、、まだ耐えろ、、
ゆっくり、じわじわと僕の色に染めれば良い
春崎「うん、分かった…しよっか、キス」
長尾「ん、早くしてね?」
春崎「はいはい…ん」チュッ
長尾「んっ…///」ピクッ
かわいい…イタズラしちゃおっ
春崎「ん…ふっ、ちゅッ…」チュッペロッ
長尾「へぁッ…んっ…はぁッ///」ゾクゾクッ
チャンス…もっとかわいくしてあげるからね?
けいくん…♡
春崎「んむっ…ちゅっ…ふっ」ヌルッチュッチュルッ
長尾「!?んふッ…あ…んっ…///」ビクビクッ
静かな空間に響きわたる水音
微かに聞こえるお互いの声
そして、口を離せばまだ繋がれたままの銀色の糸
全てが、景くんとのものと考えるととても愛おしい…
長尾「…はーッはーッ……ッざっけんなよ…いきなりすぎんだろ…///」
春崎「ん?いいじゃん、イチャイチャしてるよ?僕達…」サラッ
長尾「んっ…な、何?」ピクッ
春崎「いやぁ…髪綺麗だなぁって…ん〜やっぱ良い匂いだよね〜」チュッ
長尾「お、おう…?」
あー…気づいてないのかわいい~
本当はお口にして欲しいんでしょ?
でも、我慢してね?
景くんが拒んだんだよ?
おねだりするまで絶対してあげないんだから…
※濡れ場はカット
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嘘つかないで(弦月side)
仕事の休憩中に携帯に通知が一通届いた。
景くんからのメッセージだった。
内容は、これから友人と泊りがけで遊びに行くから明日帰るとのこと。
当たり前だけど良い気はしなかった。
景くんは僕達のモノでしょ??
なんで、当たり前のように出かけようとするの?
どうして、、、僕達に嘘をつくの、、?
晴くんから聞いてるから知ってるよ?
最近、エアルくんと仲が良いみたいだね。
今日も、エアルくんのとこ?
ほんとに、景くんは何がしたいの?
僕達のことを嫉妬させたいの?それとも…僕達以外の誰かと…いや、これ以上考えるのはやめよう。
とりあえずなんか返しとこ
まあ、覚悟しててよ。景くん♡
今は、見逃してあげるけど、いつか絶対に…
僕達だけのモノにしてあげる♡♡
後輩「せんぱーい!そろそろ時間です!!」
弦月「うん、今行くよ…お疲れ様、ゆっくり休むんだよ?」
そうして僕は、後輩と仕事を交代して持ち場に戻るのだった。
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なんで…??(甲斐田side)
収録終わりに加賀美さんと少し街をぶらついていると、見慣れた顔があった。
長尾だ。
あれは、ナンパされているのか、、??
だとしたら、早く助けないと…
駆け寄ろうとしたその時、またアイツは来た
僕達にとって最も邪魔な存在である
春崎エアルだ。
加賀美「あれって、長尾さんと春崎さんですよね?2人は一体何をしているのでしょうか…」
甲斐田「見た感じ、ナンパされてた長尾を春崎さんが助けたって感じじゃないですか?わざわざ長尾の口を塞ぐ意味は分かりませんけど…」
僕はあからさまに不機嫌な態度をとった。
恋人をとられてイライラしているから。
しかも、あの時と同じ…
近づこうとしたらいいタイミングで邪魔される
加賀美「あれ、甲斐田さんちょっと機嫌悪いです?どうすれば、良くなりますかね?」
僕の機嫌を直そうと百面相しながら考えている社長…
ただ八つ当たりしちゃってるだけなのに、悪いな…
甲斐田「あはは、大丈夫ですよ!収録で疲れてるだけですって!!」
加賀美「そう、ですか…なら、良いのですが…お互い頑張りましょうね、健康にはお気を付けて…では、私はこれで失礼致しますね!お疲れ様でした!」
甲斐田「はい!お疲れ様でした!お気遣いありがとうございます!」
会釈をしてどんどん離れていく社長…
それと同時に、ふつふつと湧き上がってくるアイツへの怒り…
僕達のモノに気安く触るなよ。
というか、長尾が言ってた友人ってアイツか?
その割には距離が近い…
その上…普通の友人であれば、手を繋がない…
もしかして、長尾…浮気、してるのか??
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2人とも…ごめん…(長尾side)
目が覚めたのは、12時過ぎくらいだっただろうか…。
その頃には、もうエアルさんは部屋にはいなかった。
重たい腰をあげて、リビングに行くと、置き手紙とラップがかかったお皿が何枚かあった。
手紙の内容は、ご飯作っておいたから温めて食べてね。あと、お皿はそのままで良いよ。ということだった。
凄く特別な感じがした。
なんか、、、
夫婦みたいだ、、
その考えが脳を過ぎったら、途端に顔が熱くなる。
俺、そのくらいエアルさんのことが好きなんだ。
食事を終えて、何をしようか悩んでいると、スマホに大量の通知が来ていることに気付く。
相手は、晴と藤士郎からだった。
予想通りっちゃ予想通りだなと思った。
と、同時に早く帰らなくてはと焦りが生じていた。
皿を洗い、殴り書きの置き手紙を残して家を後にした。
早く帰ろう。
そして、早く伝えなくちゃ…
2人とも…ごめん…
俺の好きはお前らとは違うみたいだ。
俺は、やっと本当の好きを見つけられた気がするよ。
だから…この事を伝えても嫌いになったり、避けたりしないでくれ。
長尾「晴、藤士郎…ただいま!」
そう言って俺は重い扉を開けた。
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どうしてだよ…(甲斐田side)
長尾が帰ってきたのは、14時頃だった。
なんでこんな遅いの……??
普通は、朝に帰ってくるでしょ?
僕達ずっと待ってたんだよ??
そんな怒りを抑えて、僕達は彼を迎え入れた。
だって、こうして帰ってきてくれたんだから…
2人「おかえり長尾(景くん)!!」
長尾「お、おう…ただいま」
帰ってきてくれたのが嬉しかった。
もう帰ってこないのかと思ったから。
また、彼の声が聞けたのが、、、
こちらに戻ってきたことが嬉しかったんだ。
長尾「あ、あのさ…晴、藤士郎…」
なのに、、、
なのに、なんでそんな申し訳なさそうな顔をするんだよ。
僕達は、怒ってないよ。
もう、気にしてない。
アイツのところにいたのは、イラつくけど、こうして僕達のところにいるんだから
2人「どうしたの…??」
長尾「…れて、ほしい…」
甲斐田「ごめん…長尾、もう1回言ってくれる?」
長尾「だから…俺と、別れてくれ…」
何を言ってるか分からなかった。
否、分かりたくなかった。
弦月「どうしたの…いきなりそんな事言い出して…僕達の何が不満??」
甲斐田「そうだよ、長尾…なんでいきなり」
知りたくない
知りたくないけど、知らなきゃ…
長尾、、、
どうしてだよ、、
どうして離れようとするんだ?
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好きの違いって?(弦月side)
信じられなかった
だって、ずっと文句1つ言わずに楽しそうにしていた景くんが僕達と別れたいって…
もしかして、この前の深刻そうな顔って僕達がさせてたの?
長尾「俺、2人のこと好きだ…でも、2人の好きとは全然違う…俺は、恋愛対象としてじゃなくて、尊敬とか憧れ…とかそういうところからきた好きだったんだと思う。最近知ったんだ…恋愛の好きを……だから、俺ら…友達、同期に戻れねぇかなぁ…?」
正直頷きたくない…
戻ったらどうなるの?
怖いよ、、、
景くんは僕達から離れて、好きな人のとこに行くんでしょ?
そんなのやだよ…
でも、我儘を言うと嫌われちゃうかな…
景くん重すぎるの嫌そうだし…
弦月「うん、良いよ…戻ろっか。」
甲斐田「あ、え?ま、まぁ弦月が言うなら僕も良いよ。」
長尾「!!…ありがとう!これからもよろしくな!…んで、2人ともごめん…2人の気持ち殺しちゃって…2人の期待に応えられなくて…」ギュッ
そう言われた瞬間瞼が熱くなった。
ボロボロと水滴が落ちるのが分かる。
あぁ…僕は、今、景くんに抱きしめられてる。
好きだなぁ…
もう終わったはずなのに…
長尾「えっ…!?と、とーじろー?大丈夫か?な、なんで泣いてんだよ…」ゴシコシ
なんてことを言って僕の涙を拭ってくれる景くん
そんなの…もっと好きになっちゃうじゃん…
弦月「うっ…うぅぅッ…けいッ…くんッの…バカッ!!なんで別れたのにこんなに距離近いのッ…!?諦め切れなくなっちゃうからやめてよっ…」
長尾「うぇ〜!?じゃあ、どうすればいいんだよぉ〜晴ぅ!!教えて〜」
甲斐田「はぁ!?そんぐらい自分で考えろよ…」
そんな会話をしているといつの間にか景くんは僕達から離れていて…
また、申し訳なさそうに口を開いた。
長尾「俺は、2人に謝んなきゃいけないことがある。まず、知ってるかもだけど、浮気…してた…。エアルさんと…。んで、好きな人もエアルさん…。そして、その場の流れでシちゃった…ごめん…。」
そっか、なんとなくそんな気はしてたけど本人の口から聞くのは、違うなぁ…
弦月「そうなんだね…本当のこと言ってくれてありがとう…」
甲斐田「あ、そういえばこれからはどうするの?ここで暮らす?それとも、エアルさんのとこ行く?」
長尾「んー…話し合ってみる…答えが出るまでここで暮らす」
無事…では無いけれど、景くんの悩みも解決して
あーあ…好きの違いってなんなんだろうなぁ…
言葉は同じなのに…意味が違う…。
ほんとに、、、難しすぎるよ、、、、。
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全部計画通り…??(春崎side)
あれから数日して長尾くんから同棲しないかという連絡を貰った。嬉しかったので直ぐに了解の旨を伝え、返事を待った。
嗚呼、今振り返ってみるとここまで長かったなぁ…
警戒心が強く、同期愛も相当なものかと思っていたが意外と薄くて助かったと心底思う。
長尾くんと2人を別れさせることが出来たことだし、あとは、こっちで準備を進めるだけだね。
もうすぐで、本当に僕の手の届くところに長尾くんがくる。
今考えるだけでもニヤけが止まらない。
思考を巡らせていると長尾くんから返信がきた。
内容はその日が楽しみだ、早く会いたいというものだった。
「うん、僕もだよ。長尾くん。」
僕は、首輪を片手に握りながら独り言をこぼした。
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騙された?(長尾side)
同棲をしようと持ちかけてから数ヶ月。
今日は、待ちに待った同棲初日。
今はエアルさんの家に向かっている途中だ。
荷物は全部新調してくれるらしい。
最初は、申し訳なくて断ったのだが、いつの間にか言いくるめられていた。
まだ、未だに納得しきれていない部分もあるが、とりあえず今は大人しく従っておこうと思った。
春崎「長尾くん!わざわざここまで来てくれたの?」
ふと、声が聞こえてきて視線を前に向けるとあまり見慣れていない景色に見慣れた人物がこちらに向かって歩いてくる。
「エアルさん!はい、どうしても待ちきれなくて…///」
顔に熱が集まるのが分かる。
大好きな人が今目の前にいて、俺の事を見てる。
俺の名前を呼んでくれる。
こんな幸せ他にないよな。
春崎「…早く行こっか///」
そう言ってふいっとそっぽを向いてしまうエアルさん。
かろうじて耳が赤くなっていることがわかる。
エアルさん…照れてるのか……??
ー春崎宅ー
春崎「おかえり。長尾くん」
「え、なんっ…!?///」
あ、あぁ、そうか、ここはエアルさんの家でもあって俺の家でもあることになるのか。
なんか、少し恥ずかしい…
春崎「そして、可愛い僕のお人形さん♡」
そこからの記憶はない。
ただ1つ言えるのは、自分が単純すぎた。
騙されたのだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━HappyEND…??(no side)
ー数年後ー
春崎「ただいま、景くん♡」
彼の目の前には表情を何一つ変えず彼をじっと見つめている人形(恋人)がいた。
長尾「おかえり、エアルさん♡」
数テンポ遅れて返事を返し、彼に腕を絡める。
その顔は笑っているが、目は笑っていない。
彼らの幸せとはなんなのだろうか。
私達には到底理解できないことだろう。
いや、理解してはいけない。
ENDー2人だけの幸せー
━━━━━━━━━━━━━━━
エア景がイチャイチャする話
凄く短い
景くんがツンデレ?
長尾「おーじー??聞いてるー?」
春崎「うん、聞いてるよ。景くん。」
長尾「絶対聞いてないじゃん!構ってって言ってんの!」
春崎「じゃあ、ここおいでよ」
ポンポンと叩かれた場所は春崎の膝の上だった。
長尾「…わかった。いく。」
長尾は移動して春崎の膝の上に乗っかり、完全に体重をかける。
春崎「ん、いい子。いい子な景くんにはご褒美にちゅーしてあげるね。」
長尾「っはぁ!?べ、別にいらねぇし!!」
大人しく頭を撫でられていたら後ろから信じられない言葉が聞こえてきた。確かに、最近キスしてないけど、今じゃない気がする。
春崎「えー…でも、僕はしたいからだーめ。」
長尾「は、?…ん、っふ……くすぐったいっ…や、んっ」
春崎「はー…超可愛い…僕の景くん……」
長尾「王子うるさい。もういい…俺帰る。」
春崎「だめ、今日は泊まるって約束したもん。」
長尾「うっ…やっぱなし……王子が我儘だから帰る。」
春崎の拘束を解こうとしたが思っていたより強くびくともしない。
長尾「ねえ、王子離して。俺帰るから。」
春崎「やだ。離さない。というか今日の為に僕凄く頑張ったんだよ?その頑張りを景くんは潰すの?僕だって癒されたい。」
長尾「…わかった。折角着替え持ってきたのに使わないとか嫌だから泊まる。」
春崎「景くんの意地でもデレないとこ好きだよ!」
長尾「だぁっ!!うるせぇし、違ぇから!!力強くすんな!」
春崎「だって力緩めたら景くん逃げるじゃん…」
長尾「そうだよ!それを追っかけてとっ捕まえるのが王子だろ!!……あ、やっぱ今のなし!!忘れて!!」
春崎「んふふ、やっぱ景くん可愛い!!好き!」
長尾「笑い方普通にきめぇから。つーか忘れろ!!」
春崎「え、ちょっ、痛い痛いっ!!…っふふ。」
長尾「…ははっ……馬鹿らしくなってきた。王子〜風呂入ろ〜」
春崎「うん!!」
終わりです。
続きません。
全部詰め合わせたら10000字超えました。
ありがとうございます。