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tg視点
続き
冷たい風が俺の神を揺らす。
屋上のフェンスに腕を預けながら、ぎゅっと唇を噛みしめた。
tg 何してんだろ俺。
先輩が誰と話してようが、誰に笑いかけてようが、俺には関係ないのに。
先輩は俺のものじゃないのに。
それなのに、あの場面を見た瞬間、胸が痛くなって。
気づけば走り出していた。
tg 俺、なに期待してたんだろ……
呟いた瞬間、扉の向こうから足音が聞こえた。
ちぐッッ!!
ドキッとするほど聞き慣れた声。
振り返ると、そこには息を切らしたぷりっつ先輩が立っていた。
tg 先輩……?
なんで。
どうしてここに。
pr ちぐ、さっき
言いかけて、先輩は口を閉じる。
俺はただ俯いて、何も言えなかった。
すると、先輩がため息をついて、ゆっくりと俺に近づく。
そして、俺の頭にぽんっと手を乗せた。
pr なんやねん、お前勝手に泣きそうな顔して、勝手に逃げて
pr でも俺のせいなんよな。ごめんな。
優しくて、でも少しだけ呆れたような声。
その温もりに、俺の目の縁がじわっと熱くなる。
tg 先輩……
pr 聞きたいことあるんやろ?
まっすぐに見つめられて、心臓が跳ねる。
俺がここに来た理由。
言わなきゃいけないこと。
でも
tg やっぱ、なんでもないです
俺はまた、目を逸らしてしまった。
♡→250