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#溺愛
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「やはり、触りたいのですね?」
「……っ……」
「では、私にお願いしてみてください。……『もみもみさせてください』と」
「……っ、そんなこと言えるわけないだろ……っ!」
「あら残念。なら、お預けですわね」
私は腰の動きをピタリと止めた。
「あ……っ、待て! なぜ止める!」
《嘘だろ……。ここで、俺を放り出すのか?あと少しで……っ!》
「お願いできない聞き分けの悪い子には、続きは必要ありませんもの」
私は彼の上に跨ったまま、わざとらしく澄ましてみせる。絶頂の寸前で突き放されたカイル殿下は、濡れた瞳で私を見上げた。
《……屈辱だ。皇太子である俺が、こんな破廉恥な願いを口にするなんて。だが……もう、一刻も耐えられない!》
「お、お願いだ、ソフィア……。頼むから、そのまま、動きを止めないでくれ……っ。あと、その……む、胸を、もみもみさせて……ください……っ!」
必死に絞り出した彼の懇願に、私は満足して微笑んだ。
「今日は特別ですわよ? 次からはもっと可愛くお願いしないと、触らせてあげませんからね♡」
私は彼のご褒美として、再び深く、最奥まで腰を沈めてあげた。
「――ぁ、が、あ……っ!?」
胸に夢中で顔を埋め、甘い声を漏らす皇太子。完全に私のペースだ。昼間の冷徹な態度はどこへやら。皇太子は私の導きで何度も絶頂を迎え、果てた後も私を離そうとしないほどだった。
その姿は、冷徹な支配者などではなく、飼い主に甘える犬そのもの。こうして初夜は、私の「完全勝利」で幕を閉じたのだった。