テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「咲く花の仰せの儘に」
主人公:暁 蒼空 (あかつき そら) 男
長尾の後輩。腰には赭色がかった刀と群青色がかった刀の2本を下げている。どちらも太刀。
注意
・本作は二次創作であり、内容は全て虚構のものです。
・ご本人様並びに実在する人物とは全く関係ありません。
・ご本人様や関係者の方の目につかないようお願い致します。(DMで スクショを送信など絶対に辞めてください)
・配信や配信など追えてないものが多々あります。
・地雷などはご自身で自衛お願いします。
・以上のことが理解できない方はブラウザバックをお願いします。
30行空けて本編です。
長尾side
??「長尾先輩!」
そう声をかけられ振り返ると、そこには最近俺に懐いてくれている後輩の姿があった。
「おぉ!蒼空じゃねぇか!何日ぶりだ?」
蒼空「昨日ぶりです」
蒼空は困ったような顔で笑ってそう言う。
「確か…昨日夕方から単独任務だったか?」
蒼空「そうなんですよ〜…もうヘトヘトで… 」
そう誤魔化す蒼空の顔をよく見ると、慣れないメイクをしているのが分かった。
「……蒼空??」
蒼空「あー……はは」
後ろ歩きで逃げようとする蒼空の腕を掴んだ。
「ついて、来るよな?」
蒼空「……はい」
もう逃げられないと分かったような蒼空に満足して俺達はある場所に向かった。
蒼空side
「あ〜…やっぱりここですか」
着いたのは今までも何回も来ている、大きな家だった。
長尾「ここじゃないと反省しないだろ」
「いやいやまさか。してますよちゃんと」
長尾「言い訳は後で聞くわ」
そう言い長尾先輩は扉についている、虎の形を模したドアノッカーを鳴らした。
少し経ってから出てきたその人は綺麗な笑顔を浮かべた。
弦月「いらっしゃい2人とも。晴くんもいるよ」
長尾「お、丁度いいな」
「何も丁度良くないですよ」
弦月「その様子だと……またやったの?」
「いえいえ、お気になさらず」
弦月「ダメだよ」
「……はーい」
弦月さんの圧に負けて僕は全て諦めることにした。
長尾side
中に入ると、晴が出迎えてくれた。
甲斐田「長尾、蒼空またやったの?」
「そーなんだよー、それにメイクしてまで隠そうとした」
甲斐田「もう……前にも言ったでしょ、ダメだよ、それやるの」
それ、というのは蒼空が徹夜してまで任務をこなし寝不足で悪くなった顔色や濃い隈を隠そうとすることだ。
それに加えて最近では任務でついた傷も隠す。本当に何回隠せば気が済むんだ。
弦月「倒れてからじゃ遅いんだよ?」
蒼空「わかってますよ。倒れない程度にしてますし」
弦月「そういう問題じゃ……」
蒼空「桜魔では前線の人間より国民の安全が優先される……それはお2人も分かっていることでしょう?」
蒼空がそう言うと2人は黙ってしまった。
蒼空「それに、人間はいずれ死ぬ。それが早まるだけです」
蒼空は目を伏せてそう言った。
確かにそうだ。神じゃない限り、俺たちはいつか死ぬ。事実なんだ。
だけど、そうじゃない。
「蒼空の死が早まるのは、俺たちが許さない」
気づけばそう言葉に出ていた。
蒼空「…長尾先輩」
蒼空が俺の名前を呼ぶ。
蒼空「大丈夫ですよ、僕はそんな一瞬で死ぬほどヤワじゃないです」
蒼空は笑ってそう言った。
その笑顔が張り詰めていた空気を解かし、俺は少し安心した。
俺と同じく、晴も藤士郎もそうだったようで。
甲斐田「仮にそうだとしても、傷を隠したり無理したりは体に毒だから」
弦月「そうだよ。今度はちゃんと相談してね」
蒼空「あはは……それはどうでしょう」
「お前いっつもそれだな」