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(朝食時。共同生活を送る一軒家のダイニング。ともかが、自分の時計と壁の時計を交互に見ている)
ともか
……おかしいわね。壁の時計が、私の時計より5分進んでいる。昨日は同じだったはずなのに。
りゅうき
(キュウリの漬物を食べながら)
あー、俺の時計もなんかズレてんなぁ。ま、いっか!キュウリ食ってりゃ時間なんてどうでもいいし!
れいか
(自分のパンケーキを見て、不満そうに)
ちょっと!私のパンケーキ、なんでこんなに焦げてるのよ!私の意見では、もっと完璧な焼き加減のはずなのに!
れあ
(れいかのパンケーキを見て、ニヤニヤと)
どんだけワガママなんだよ。お前の意見なんて、誰も聞いてねぇって。
りこ
(れあの隣で、パンケーキを綺麗に切り分けながら)
れいかちゃん、焦げてる方が香ばしくて美味しいよ。
かいと
(透明になりながら、れいかのパンケーキに手を伸ばす)
(心の声:焦げてるなら、俺が食べてやるぜ……!)
ともか
(かいとの動きに気づき、冷静に)
かいとくん、そこまで。あなたの行動は、予測可能よ。
かいと
(透明なまま固まる)
え、なんで分かった!?
ひろふみ
(静かに食事をしながら、心の声:『ともかさんの観察眼は鋭い。時間のズレ……悪霊の新たな干渉か』)
すいれん
(笑顔で)
みんな、今日も一日頑張ろうね!
【シーン2】 街の異変 - 記憶の混乱と、時間の歪み
(SE: 賑やかな街の音、しかしどこか不自然な間や繰り返しが混じる)
(午後。佐世保の街。最近、人々が記憶の混乱を訴えたり、時間が妙に早く進んだり、遅く感じられたりする現象が多発している)
(ともか、れいか、ひろふみ、すいれんの4人組。クロードの指示で、街の異変を調査している)
すいれん
みんなの心が、なんだかモヤモヤしてる……。思い出せないこととか、勘違いしてることとか、たくさんあるみたい。
ひろふみ
ええ。人々の記憶が、悪霊によって操作されているようです。特に、重要な出来事や、約束の記憶が曖昧になっている。
(その時、目の前を歩いていた通行人Aが、突然立ち止まり、頭を抱え始める)
通行人A
あれ?私、今、何をしようとしてたんだっけ?どこに行こうとしてたんだっけ?
(別の場所では、店員が客に料金を請求しているが、客は「もう払ったはずだ」と主張し、口論になっている)
客
私は確かに払った!この前、ここで払ったはずだ!
店員
いえ、お客様。まだお支払いいただいておりません。
ともか
(冷静に、しかし険しい表情で)
これは……時間の歪みと、記憶の操作が複合的に作用しているわね。悪霊の能力が、さらに巧妙になっている。
れいか
(不満そうに)
何よ!みんながこんなに記憶がぐちゃぐちゃだと、私の意見も聞いてもらえないじゃない!
(悪霊(記憶操作型)が、街のあちこちで黒い靄を広げ、人々の頭に直接干渉している。人々の記憶が消えたり、書き換えられたりしていく)
街の人々
「昨日何食べたか思い出せない!」「あれ?この人、誰だっけ?」
ひろふみ
(悪霊の心を読む。心の声:『人々の不信感を煽り、社会の機能を麻痺させる……それが狙いか!』)
【シーン3】 記憶の迷宮 - ともかの過去と、れいかの決意
(SE: 不気味な音、記憶の断片がフラッシュバックするような音)
(悪霊の能力により、ともか、れいか、ひろふみ、すいれんの4人も、記憶の混乱に陥る。特にともかは、自身の過去の記憶が、悪霊によって歪められ始める)
ともか
(頭を抱え、苦しそうに)
……私の、記憶が……。
(ともかの脳裏に、過去の記憶がフラッシュバックする。彼女が幼い頃、時間を操る能力が暴走し、周囲の時間を巻き戻してしまい、大切なものを失いかけた記憶。その時の「後悔」と「無力感」が悪霊によって増幅される)
悪霊(記憶操作型)
(ともかの心に直接語りかけるように、低い声で)
……お前の能力は、常に「後悔」を生む。過去を操ろうとすれば、未来も失う。お前は、無力だ……。
ともか
(膝から崩れ落ちそうになる)
……私は……。
れいか
(ともかの隣に立ち、彼女の顔を覗き込む)
ちょっと、ともか!何してるのよ!そんなところでうずくまってるなんて、私の意見ではありえないわ!
(れいかは、悪霊の言葉に屈しそうになるともかの心を感じ取り、自身の「意見を変える」能力を発動させる。悪霊の言葉が、ともかの心の中で「お前の能力は、未来を切り開く力だ!」というポジティブな言葉に変わる!)
悪霊(記憶操作型)
(混乱したように)
な……!?私の言葉が……!?
ひろふみ
(悪霊の心を読む。心の声:『れいかさんの能力が、悪霊の精神干渉を打ち消している!』)
すいれん
(笑顔で)
れいかちゃん、すごい!ともかちゃんの心が、少し落ち着いたみたい!
れいか
(得意げに)
当たり前じゃない!私の意見が、こんな悪霊に負けるわけないでしょ!ともか、あんたの能力は、もっとすごいんだから!私の意見では、あんたは最強よ!
(れいかの言葉と能力により、ともかの心の中の「後悔」の記憶が薄れ、代わりに「未来への希望」の記憶が鮮明になる。ともかの表情に、力が戻る)
ともか
(立ち上がり、冷静な表情で)
……ありがとう、れいかさん。私の能力は、後悔を生むだけじゃない。未来を、切り開くこともできる。
(悪霊は、ともかの記憶操作に失敗し、焦りを見せる。その体が、わずかに揺らぐ)
クロード(無線)
(声のみ)
ともか、れいか!悪霊の動きが鈍った!今がチャンスだ!
(他の能力者たちも、現場に急行する)
【シーン4】 時間と記憶の反撃 - 協力の時
(SE: 戦闘音、時間の歪む音)
(悪霊は、再び人々の記憶を操作し、街を混乱させようとする。しかし、ともかは冷静に、悪霊の動きを予測し、時間の流れを操作する)
ともか
(悪霊の周囲の時間を、わずかに「遅らせる」)
……動きが、遅くなったわね。
(悪霊の動きがスローモーションになり、その隙を突いて能力者たちが攻撃を仕掛ける)
りゅうき
(スローになった悪霊に向かって、巨大なゴミ箱を念動でぶつける)
くらえ!時間差攻撃だ!
れあ
(悪霊の体を破壊しようと、強力なパンチを放つが、悪霊は再び時間を操って回避しようとする)
チッ、また逃げやがった!
れいか
(悪霊に向かって、自信満々に)
私の意見では、あなたはもう、逃げられないわ!
(れいかの能力で、悪霊の「逃げる」という意見が「立ち止まる」という意見に変わり、悪霊は動けなくなる!)
悪霊(記憶操作型)
(混乱し、苦悶の叫びを上げる)
ひろふみ
(悪霊の心を読む。心の声:『精神が不安定になっている!記憶の操作に失敗し、自身の存在意義が揺らいでいる!』)
すいれん
(笑顔で、他の能力者たちに)
みんな、悪霊の心が弱ってるよ!今がチャンス!
(ともかは、悪霊の周囲の時間をさらに「加速」させ、悪霊の体が急激に劣化するように見せる)
ともか
(冷静に)
……終わりよ。
(悪霊は、急激な時間の加速に耐えきれず、その体が黒い煙となって、一瞬で崩壊していく)
れいか
(満足そうに)
ふん。私の意見が通って、当然の結果ね。
りゅうき
(ともかとれいかを見て)
すげぇ!あの二人、意外と相性いいんじゃねぇか!?
れあ
(呆れ顔)
ワガママとクールビューティーか……。ま、悪くねぇんじゃねぇの。
(街には、再び平穏が戻る。人々の記憶も、少しずつ正常に戻っていくようだった)
ともか
(自分の時計と壁の時計を見比べる)
……時間が、元に戻ったわね。
れいか
(ともかの隣で、笑顔で)
当然じゃない!私の意見では、時間は正確に進むべきだもの!
(二人は、互いに小さく微笑み合う。それぞれの能力と性格が、新たな絆を生み出した瞬間だった)