この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
(……来てる。階段を、あがって……来た?)
あいつの気配と音は、二三度廊下をうろついた後、最初に感じたとの同じような速度で階段を下りていったように遠ざかっていった。
永遠とも思えるが、実際には一分にも満たないだろう時間を 堪(こら)えた後、そっと扉を薄く開けて廊下を確認する。
あいつの姿はどこにも無かった。
慎重にドアを閉めてからやっと大きく息を吐く。
「……なんとか、なったのか?」
小さな声が聞こえた。
栗橋 曰(いわ)く、栗橋の声は僕以外には聞こえないはずなのに、自然と声を 潜(ひそ)めてしまっているのだろう。
「たぶん。……元の部屋に、戻ってきました。一応……郵便物も握っていられたみたいです」
玄関で入手した郵便物のほとんどは途中でどこかに落として*************************
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コメント
4件
他のアプリで、先生のお話たくさん読ませていただいてました。 こちらでも読めるようになるなんて嬉しいです(≧▽≦) これも、またもう一度一から読みます! 新作もでるのかなぁ? すごく楽しみ( *´艸`)