この物語はフィクションです。
実在の人物、団体、事件等には一切関係ありません
「どうやって外に出ましょう? 下には影がいます」
二人であの化け物についてあれこれ話をしてきたが、統一した呼び名があった方が便利だと言うことから、僕らはあの化け物を「影」と呼ぶことにした。
質量を持つ影というのもおかしな話だが、見たことも無い黒い人型の物体は、影が 具現化(ぐげんか)したと考えるとやけにしっくりきたのだ。
夕方の 間延(まの)びした人影が、地面から起き上がって歩き出すイメージすら 湧(わ)いてくる。
あまり具体的にあれこれ想像すると、実際の夕方の人影にすら恐怖を覚えそうだ。
僕はそれ以上の想像をやめて、栗橋の返答を待った。
「……そうだな。音に反応するのは確かなんだろう。なるべく音をたてないように玄関や窓から出るか……影を先にどこかに誘導してその *************
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コメント
3件
こわぁぁい😭😭