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ワイバーンの討伐完了報せが来た。 ようやく、この街を出ていくことができそうだ。

明朝にはここをたつとしよう。


参った。まさか街に逆戻りすることになるとは。 ここまで3日かけてやって来たというのに……。

まあ、行き倒れを見殺しにすることは流石に出来ないから、仕方の無いことではあるのだが。しかもまだ16。子供と言っても差し支えない歳だ。本当に、助けてみて良かった。

このまま街道を進んで、本来の目的地に行っても良いのだが、いかんせんまだ遠い。1週間はかかるだろうから、衰弱したあの子は耐えられないかもしれない。ついでにいうと食料も足りない。必要最低限という私のモットーが仇となった。

街に戻ったらまた食料等を買い込まなければ。皮肉にも、街に閉じ込められていた間にそこそこ稼いだから金に不安はない。ああ、しかしあの日々は大変だった…。宝石を売らないで済むように、ギルド依頼として雑草抜きをこなす日々……しかも自分ではワイバーン討伐を出来ないから、肩身が狭くて狭くて……。

おっと、話が逸れすぎたな。

取り敢えず、拾ったからには生きて街に送らなければ。まあ、そこからは自力で生きてもらうが、それも出来ないならそれは旅に出た己の責任として大人しく朽ちていってもらおう。ここまで旅をできたのなら大丈夫だと思うが。

………あの街に逆戻りか…… 気が重い………。

或る宝石商の旅日記

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