2話
※死ネタ
※自傷
あの日から…手の傷は無くなってきて新しい傷は見当たらない。約束通りリスカを辞めたのだろう。彰人は約束を守る人だし良かったと一安心した。
問題はインターネット。彰人はあの日からTwitterの更新が止まらない。
見て欲しいだとか俺だけ見ろだとか夜のツイートが多いように見える。
彰人は一体インターネットに何を求めているのだろう。
🥞「お邪魔します」
青柳母「いらっしゃい。どうぞ上がって。」
🥞「失礼します。」
☕「母さん。俺と彰人は部屋に居ます。」
青柳母「分かりました。」
ガチャ…
☕「彰人。大丈夫か?」
🥞「…ぎゅー、して、」
☕「あぁ。」
ぎゅっ…
☕「(欲求不足か、)」
🥞「俺…偉い?頑張ったよ、評価されなくても頑張って歌ったよ、」
☕「彰人は偉い。よく頑張った。誰かに評価されなくたって俺達が1番彰人が頑張ってること知ってるからな。」
🥞「…うん、」
☕「彰人は無理してないか?」
🥞「…、」
☕「何か困ってることとか嫌なことないか?」
🥞「…フォロワー減った、俺が最近リスカの写真あげないから…」
☕「…彰人。フォローってのはな。支えるって意味なんだ。だから彰人がリスカしなくなってもうフォローしなくても彰人は大丈夫って思ったからフォロワーが減ったんじゃないか?」
🥞「違う違う違う!!俺がリスカしなくなってみんな…いなくなった、みんな俺のリスカ楽しみにしてくれてた、フォロワーが俺の全部なのに、」
☕「…彰人。俺はネットは詳しくないから助けることは出来ない。けど、今ここで実際に会って助けることは出来る。」
🥞「っ!!」
☕「…」
🥞「…もう、死のうかな、」
☕「?!」
🥞「自殺配信でもして…みんなに、見てもらって…、あは、…」
☕「ダメだっ…彰人は死んじゃダメなんだ…!」
🥞「…もう、疲れた、何も、見てくれなくて…俺のツイートも見てくれなくなった、…」
🥞「歌の評価もされない。なんで?」
何も言えなかった。
なんて言えばいいかわからなくて。
🥞「とやも、…一緒に死のうよ。心中…しない?」
☕「…、彰人。薬飲もうか。」
🥞「…」
精神安定剤でとりあえず抑えようと思った。
キリが無いし。
☕「彰人。飲もう?」
🥞「そうやって、薬飲んで抑えようとするのも、もう、…嫌だ。」
☕「!」
🥞「冬弥。どっちがいい?」
🥞「死ぬか、手首切るか。」
☕「…、彰人が死ぬくらいなら…そりゃ切った方がマシだけど、…約束したじゃないか、」
🥞「命より約束とる?」
☕「違うっ…」
🥞「じゃあ、今から冬弥の目の前で切ってやるから見とけよ。」
☕「…、」
止められなかった。
しゅぱっ…
🥞「っ…」
☕「もうやめてくれっ!」
🥞「近寄るな!」
☕「、!」
🥞「いつも、いつも薬で抑えて。俺の話聞かずに眠らされて。俺が、どんなけ苦しいかわかんないだろ!手切ったら裏切ることになる。約束したから切りたくない。でも、苦しい。俺はどうしたら良かったの?誰にも評価されない、どうしたら良かったんだよ、歌も切るのも、気持ちが焦るのも全部全部、どうしたら良かったんだよ!」
☕「…、」
🥞「もう、冬弥との約束なんて要らない。冬弥は俺の話聞かないのに俺ばっかり冬弥の話聞くのはもう嫌だ!」
☕「…」
怖かった。いつかこうなるとは分かってた。話を聞かずに薬を飲ませるのはキリがないから。評価されない事に苦しむ彰人の隣に評価をされる俺が真隣にいてどんな気持ちか。俺だったらその場で逃げるし辛さに泣き出すかもしれない。だから、怖くて何も言えなかった。俺なんかが彰人を支えるのは向いてないんじゃないか。
俺もどうしたらいいかなんてわかんなかった。彰人の気持ちは彰人にしか分からないし何をして欲しいかなんて彰人にしか分からない。
余計な事を言うかもしれない。
結局は自分が怖いだけ。
🥞「冬弥、何か言ってよ、」
☕「ごめん、なんて、言ったらいいか分からない。」
🥞「…」
☕「…俺が、ただ怖かっただけなんだ。彰人を傷つけるのが怖くて何も言えなかった。薬ですぐに抑えたのは俺のキリがなかったから。自分勝手だった。全部彰人のためにやってきたことは自分のためにやってきたことだったんだ。」
🥞「…とや、」
☕「もう、一緒に死のう。俺も、彰人の隣に居たら彰人が壊れてしまうし俺も壊れる気がする。壊れる前に2人で死のう。」
🥞「…、死のっか。」
☕「あぁ。彰人は俺のために。俺は彰人のために死ぬ。」
🥞「うん。冬弥大好き。」
☕「俺も大好きだ。来世ではまた、違う形で出会えるといいな。もっと、幸せな世界で。」
🥞「うん。また、来世で会おう。もし冬弥が覚えてなくても俺は絶対忘れないから。」
☕「俺が逢いに行く。俺がお前を迎えに行くから。遅くなっても、逢いに行く。」
🥞「うん、待ってる。」
「今夜のニュースです。昨日夜、有名人音楽家の青柳春道さんの息子、青柳冬弥さんと有名画家の東雲慎英さんの息子東雲彰人さんが亡くなっていることが分かりました。」
「死因はオーバードーズによる過剰摂取により死亡したと見られます。遺書のような物も見つかっているようです。」
「遺書には「また来世で逢おう。」と書いてあったそうです。東雲彰人さんはうつ病を患っておりそれと何かが関係しているのではないかと警察が捜査を続けています。」
「いや~。にしてもこの事件闇が深いんですよ。この事件、発見された時2人で抱き合って手を繋ぎながら亡くなっていたみたいなんです。東雲彰人さんの方には太ももや手首に切り傷が沢山あったみたいなんです。でも、青柳冬弥さんには特にないらしく。…いや、不思議が沢山ですよ。ということで我々はインタビューを行いました。そちらの映像です。」
「青柳冬弥さんと東雲彰人さんの仲間という2人の女性にインタビューを行いました。」
「2人はどういった関係だったんですか?」
?「相棒です。最高の相棒。」
「2人はなぜ亡くなったのでしょうか。」
?「どうせ2人のことだからどっちかがどっちかのために一緒に死のう。ってなったんだと思います。1人の問題は2人で解決しようって…。」
「なるほど。お2人はどう思われていますか?」
?「…2人がそれで幸せならそれでいいんです。きっと2人は、それが幸せだったと思うから。私は2人の邪魔をしたくない。」
?「私も。それが2人の愛の形なら私は邪魔するつもりは無いです。それを2人が望んでいたなら。」
「そうなんですね。ありがとうございました。」
「と、言うことで2人の女性に話を聞きました。これが2人の愛の形なら、ということは2人は恋愛関係?相棒?どう言った関係なのでしょうか。来世で…逢えたのでしょうか。」
END
このお話はこれでおしまいになります!
うわぁぁぁ!もうやっと書き終わった!死ネタ苦手な方ごめんなさい!でも2人が来世で会えたらそれで私達は幸せです。
「お知らせ」
この続き番外編を書くつもりです!
来世で逢う~みたいな話です!
てか明日部活!!!!!だる!!!
7:10には外に出なきゃ間に合わなくて😿
けど終わった後友達と遊ぶので👍🏻 ́-
ちな私は陸上部なんですけど普通に足遅いです。そのために入ってます🥺ちょっとした雑談失礼しました!
おつたに!
コメント
7件
もう涙腺崩壊して涙が止まらないです…😭「2人が幸せなら」って…杏さん…素敵じゃないですか… え?!待って下さい陸上部、?!すご…、陸上部って結構走りますよね、?うわぁ…ボクには絶対無理だ…お疲れ様です…!
うっ、好き🥹やっぱり彰人君はこのくらい甘えてくれるのがありがたい🥰
せつなぁぁぁぁぁぁい!