テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
ポンド
89
#鬱展開
Mist-404
553
第一章 マフィア編
第十五話「決着」
マフィア本部・最深部。
古流斬とケイト。
二人はボスを挟むように立っていた。
ボスは静かに笑う。
「来い。」
「私を止められるならな。」
⸻
共闘
「ケイト!」
「分かってる!」
ケイトが光を放ち、ボスの正面から攻める。
「甘い。」
ボスが能力**『破壊』**を発動する。
光は空中で砕け散った。
しかし、それは作戦だった。
その一瞬の隙を突き、古流斬が背後へ回る。
ナイフを振るう。
だが――
「遅い。」
ボスは振り返り、古流斬を吹き飛ばした。
壁に激突した古流斬は血を吐く。
「ぐっ……。」
⸻
圧倒的な力
ケイトも突撃するが、破壊の衝撃で弾き飛ばされる。
二人とも満身創痍だった。
ボスは歩みを止めない。
「お前たちでは届かない。」
「人間は弱い。」
⸻
はるかの声
その時だった。
「ラン!!」
はるかの叫びが響く。
古流斬はゆっくりと立ち上がる。
幼い頃の記憶がよみがえる。
笑い合った日々。
交わした約束。
守りたかった日常。
「……俺には。」
「守るものがある。」
⸻
最後の曖昧
古流斬は目を閉じる。
「能力――曖昧。」
今までで最も強く能力を解放する。
姿だけではない。
気配も、音も、存在そのものが曖昧になっていく。
ボスは周囲を見回す。
「どこだ。」
「どこへ消えた。」
⸻
ケイトの一撃
古流斬の能力で生まれた一瞬の隙。
ケイトは全身に光を集める。
「これで終わりだ!」
光の一撃がボスを貫く。
ボスは膝をつく。
しかし、まだ倒れない。
「まだ……終わらん!」
⸻
古流斬の覚悟
古流斬がボスの正面へ現れる。
「これは、ザッドのため。」
「デッドに殺された人たちのため。」
「そして……。」
「俺からすべてを奪った、お前を止める。」
ナイフを構える。
「さようなら。」
一閃。
ボスの能力は止まり、その体は崩れ落ちた。
静寂が訪れる。
⸻
マフィアの終わり
警報が鳴り響く。
「施設崩壊まで五分。」
ケイトが叫ぶ。
「古流斬! はるか!」
三人は崩れゆく本部から走り出す。
地上へ出た瞬間。
背後でマフィア本部は大きな音を立てて崩壊した。
古流斬は振り返る。
「……終わった。」
はるかはそっと古流斬の手を握る。
「おかえり。」
古流斬は少し照れくさそうに笑った。
「ただいま。」
しかし、その瞬間。
崩壊した本部の地下深くから、黒い光が空へと昇っていく。
誰もまだ知らない。
それが、後に世界を脅かす七つ大罪の目覚めを告げる光だった。
――第一章 マフィア編 完
コメント
1件
第十五話、ついに決着でしたね…! 古流斬さんとケイトの共闘、そして曖昧能力で生み出した一瞬の隙を突く攻防が本当に熱かったです。特に「俺には守るものがある」からのラストの一閃、胸に響きました。最後にはるかさんが「おかえり」と手を握るシーンでじんわり来ました。感動の余韻に浸りたいところですが、あの黒い光…七つ大罪の気配が不穏で続きが気になります! お疲れさまでした、素敵な章でした🌷