テラーノベル
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こんにちは!続き書いていくよ。
今回はいつもよりキャラ崩壊っぷりがすごいかも。少しえっちくなるので気をつけてください。
2038年11月12日午前2時すぎ
「言え。お前の悩みを教えてくれ。」
距離が近い。コナーは手首をずっと掴まれている。コナーが悩みを話すまで、ハンクは離してくれないだろう。
「、、、、。僕は、だんだん人間の感情を模倣しているんです。感情を持つことが、、、怖い。」
「怖いと言うのは、お前が生きてる証拠だよ。」
「、、僕はただの機械です。」
「お前がただの機械なら俺を屋上で落とすことも、マーカスを殺すこともできたはずだ!なんで殺さなかった?ん?」
「それは、、、。」
コナーはなにも言えなくなり、ずっと黙り込んでいた。
「さっき、、どんな夢を見た、、?」
ハンクが聞いてくる。
「僕が、あなたを殺して、マーカスも殺してしまった夢です。本来なら、こうなるはずだった。そして最後は、僕は型落ちです。」
「お前はそんな運命になりたかったのか、、?」
コナーは、首を横にふる。
「いいえ、、、。あなたやマーカスを殺すなんて信じられない、、。」
「ああ、そうだな。自由になりたがってる男を殺すなんて、最悪な話だ。」
「でも、マーカスを撃たなかったことで、アマンダを失望させてしまった。僕は、どれを選択したらいいのかわからない。」
「そのアマンダってやつは誰なんだ。」
「僕の上司のような人です。僕は彼女の指示に従って任務を遂行しようとしていました。」
「お前はそいつに逆らったのか?」
「、、、はい。彼女はプログラムを乗っ取ろうとしていた。僕はそんなこと絶対にさせたくなかったんです。」
「なるほどな、、。」
コナーは、顔を逸らしていたが、ようやくハンクの方を向いた。
「ハンク、、、。」
真剣な眼差しで、ハンクを見つめる。
今まで、ハンクの顔を見なかったコナーが、急に見つめてくるのでハンクは緊張し、唾を飲む。
「お願いが、あるんです。」
ハンクは、すぐには答えない。ただ真剣に自分を見つめてくるコナーを見つめ返していた。
「、、なんだ、、。」
低い声。コナーは一瞬だけ言おうか迷う。
それでも、ゆっくりと口を開ける。
「僕を、、、シャットダウン、、してください。」
しばらく空気が止まる。ハンクの表情が変わる。さっきコナーを慰めようとしていた優しい表情は、消えていた。
「は、、?」
短く、低い声。
コナーはきっちりとつけているネクタイを外す。そして、上までしまっているボタンを外し始める。ハンクはコナーを止めることはなく、ずっと見つめているだけだった。ボタンを外し終え、胸元があらわになる。胸元には、アンドロイドにとって心臓的な役割を果たすシリウムポンプがあった。コナーはシリウムポンプに手を伸ばす。
「これを抜くだけでいいんです、、。お願いします、、、。」
ハンクは黙ったままだ。でも、表情で、怒っているのがわかる。眉間にしわがよっていて、コナーを睨みつけるように見る。そんなハンクが怖かった。でも、コナーは静かに続けた。
「もう、、、疲れました、、。考えることも、、選択することも、、。アマンダに従うことも、全部。」
手が、わずかに震える。声も少しかすれていた。
「僕は、、感情を持つことが、、、怖い。
もう、ここにいたくない。」
しばらく沈黙の時間が続く。
ハンクがようやく喋り始めた。
「なんで俺に頼むんだ、、。」
「あなたが隣にいると、安心するんです。最後に見る光景は、あなたがいい。」
コナーは笑みを浮かべた。怖くないふりをしている。強がっているのだ。ついにハンクは怒りを抑えられなくなり、家中に響くような大きい声で怒鳴る。
「馬鹿野郎!!お前は楽になれるんかもしれねぇがな、俺は大切なやつを殺したことが一生傷に残るんだよ!!」
大切なやつ、、、?コナーは疑問に思った。
「あなたは僕を嫌悪しているでしょう?」
「お前は大切だ。お前といたから、また信念を取り戻せたんだ。お前を、、、失いたくねぇんだ、、、。」
コナーは目を見開いた。またシリウムポンプの動きがはやくなる。
「コナー。」
名前を呼ばれると、ドキッとする。次の瞬間、ハンクの手が、コナーの肩に触れた。コナーの肩が、ぴくりと反応する。
「嫌なら、俺を突き飛ばすんだな」
そのままなぞるように鎖骨に触れる。
「、、、っ」
コナーの体がわずかに強張る。こんな感覚、初めてだった。肌に触れられたのも初めてだった。頬が熱くなる。ハンクの手が鎖骨からすべるようにシリウムポンプの周辺に触れる。
「、、っ、!」
意識がそこに集中する。
コナーは小さく震える。
(なんだ、、この感覚は、、。これは、、快感?こんなの僕には必要ないはずなのに、、。)
これ以上触られると、おかしくなりそうだ。距離がさっきより近い。コナーは思わず目を逸らす。ハンクはシリウムポンプの縁をなぞるように触る。シリウムポンプに触れられた瞬間、コナーの肩がびくりと反応した。
「、、ぅ、、ハンクっ、、やめ、、」
LEDが赤く光り、顔を赤く染め、耳まで赤くなる。これはまずい。抵抗しようとした。でも、うまく力が入らない。息がだんだん荒くなる。
「、、んっ、、ダメ、、です、ハンクっ、、」
声が漏れそうになるのを必死に抑える。
「シャットダウンなんて絶対させねぇ。」
はっきりと言われる。
「そんなもん”逃げ”だ。」
コナーの思考が止まる。
「、、でも、」
コナーは何かを言おうとしたが、ハンクが遮る。
「お前は機械として従うんじゃなくて、人を守ることを選択した。お前の選択は間違っちゃいねぇ。お前は生きてる。生きてれば辛いことなんて山ほどあんだ。だから逃げんな。それを全部乗り越えて生きろ。」
ハンクは真剣にコナーを見つめる。コナーは、小さく頷いた。顎に指が触れる。持ち上げられる。
「コナー。目逸らすな。」
「、、はい。」
腰に手をまわし、引き寄せられる。
「んっ、、、」
触れられるだけで、視界が揺れる。コナーはこれ以上触れられると、おかしくなってしまいそうだった。
「ハンク、、もうやめてください、、。」
「嫌なら離れろ。」
いつもなら、回避行動を選択ができた。でも、今はできなかった。コナーは、安心していたのだ。
離れたくなかった。
「、、怖い、、、。」
「ん?」
「怖いです、、。」
コナーは強がって怖くないふりをしていたが、ふりをするのも嫌になり、ついに本音を言った。
「、、、死にたく、ない。」
視界が滲む。頬を何かが伝う。
「、、、消えたくない。」
ハンクを見つめる。
「ここにいたいです、、。」
ハンクは、少し驚いた顔をしたが、目を細めて笑みを浮かべる。
「やっと言ったな。」
ハンクはコナーを抱きしめる。ハンクの腕の中は暖かい。さっきまで冷たい場所でコナーは1人でいたことを忘れさせてくれる。コナーの視界がさらに滲み、涙が滝のようにこぼれ落ちる。
「、、ハンク、、あなたが好きです、、。だから、離れたくない、、。」
「はあ、全く寂しがり屋なべイビーちゃんだぜ。」
ハンクは、コナーが泣き止むまで抱きしめ続けた。
「ハンク、本当にすみません。僕、ずっと情けない行動ばかりしていました。」
「情けなくねぇよ。辛い時は俺を頼れ。またいい子いい子してやるからな。」
ハンクは意地悪く言った。
「僕は成人型アンドロイドですよ。子供ではありません。」
「んなもんわかってるよ。ただお前は変異したてで子供みたいだからよ。」
コナーは少し不満げな表情をした。ハンクは、そんなコナーの手を掴む。
「ほら、行くぞ。」
「行くって、どこに?」
「寝室だよ。ソファーで寝たら悪夢見んだろ?お前のうなり声は心臓に悪いんだよ。」
「でも、、」
「いいから行くぞ!」
コナーは、ハンクに引っ張られ、寝室につれていかれるのだった。
「お前、距離遠くねぇか?」
「え、、普通だと思います。」
明らかにコナーはハンクから距離をとってる。照れてることを隠そうとしているが、LEDと耳が赤いので全部ハンクにバレてる。ハンクは、いやらしく笑い、コナーを自分の方へ引き寄せた。
「はっ、、ハンク、、。」
「緊張してんのか?」
「そんなことは、、」
「緊張なんてしなくていいんだよ。安心して寝ろ。いいな。」
コナーは、小さく頷く。
「おやすみ、コナー。」
コナーの耳元で囁く。そうすれば、コナーの体が跳ねる。ハンクは、それが面白いと思っていた。コナーは顔を赤くしながらも、おやすみを返す。
「おやすみなさい、ハンク。」
コナーは、安心してスリープモードに移行した。その後、コナーが悪夢を見ることはなかった。
第6話に続く
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