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めちゃつえー単話集

第15話 - mnrb,rurb 🐝🤣＋👻🔪✕🐙🌟 魔性①

515

2025年06月05日

#にじさんじBL

#めちゃつえー

#2j3j

鯱

⚠注意喚起⚠

センシティブな要素。

nmmn,mnrb,rurb要素。

3P有り。

こちらは完全二次創作のためご本人様には一切関係ございません。

途中で視点が変わります。

前編で約4000字。

前置きがかなり長いです。

3人とも（主にhsrbの）倫理観が緩いです。

hsrbを巡ってkyngとhbcが争う話。

以下伏せ字なし↓

小柳視点

緋八「いやーほんまかわいいわぁ。」

赤城「まーたその話？」

にやにやとスマホを眺めながら呟くマナに、ウェンは今日何度目かもわからない同じツッコミをする。一ヶ月前から彼女ができたとかで浮かれているマナにはその声も届いているやらいないやら……。

緋八「だって本当にかわいいんやもん〜。」

上機嫌のまま歌うように返事をするマナを横目に俺はスマホの写真フォルダを開いた。画面いっぱいに広がるのは俺の愛しい恋人の写真。……別にマナに感化されたわけではないが、俺も少し前にできた彼女の写真を眺めたくなった。

最近マナの惚気話を聞かされっぱなしだったし、俺もちょっとくらい自慢してもいいよな？

小柳「まぁ……俺の彼女の方がかわいいと思うけど？」

彼女の顔でマウントをとるなんてかなり幼稚だって自分でもわかってる。でもそれを我慢できないのは、付き合いたての時期特有の浮き足立った気持ちのせいだろう。それはマナも同じのようで……

緋八「……へぇ？それは聞き捨てならないなぁ。俺の彼女の方が数億倍はかわいいと思うけど？」

バチッと視線の火花が散り、間に座ってたウェンが呆れたように声を上げた。

赤城「あのさぁ…女のコは皆ちょーかわいいんだよ？それを比べるって……無いわ〜。」

まぁ確かに”女のコ”にそんなこと言うのは最悪だよな。生憎俺の彼女……恋人は男だ。男であれだけ綺麗でかわいいのはそう滅多にいないだろう。心の中で勝ち気になっていたところで、マナが少し躊躇ったあとに話し始めたに。

緋八「彼女彼女言うてたけどなぁ…実は俺が付き合ってるの男やねん。でもまぁ…ロウの彼女より確実にかわいいけどなぁ？」

小柳「は……？俺も付き合ってるの男なんだけど。」

しばらくの沈黙の後でウェンが勢いよく立ち上がり、少し震える声で尋ねる。

赤城「……2人ともそれってヒーローズの誰かだったりする…？」

その言葉に2人揃って視線をそらす。こんなバレバレな仕草にウェンが気づかないわけもなく……。

赤城「え！？教えて教えて！！」

ほら、こうなった。まぁいずれバレてただろうし今言ってもいいだろう。ていうかマナがかわいいかわいい言ってたのってヒーローズの中の誰かだったんだ。まぁ大方ライとかだろ？

小柳「俺が付き合ってるのは星導だよ。」

ガタンと大きな音を立てて椅子が倒れる。その音を出した張本人はウェン……ではなくマナだった。さっきまでの威勢はどうしたのか、狼狽えるように視線を彷徨わせている。

緋八「え……？待って、嘘やろ…？」

小柳「嘘じゃねえよ。ほら。」

俺はそう言ってスマホの画面を見せた。そこに映るのは俺の部屋で無防備に寝てる星導の姿。この前泊まりに来た時に撮ったお気に入りの写真の1つだ。

それを見たマナはスマホをカタカタと触り始めた。そして、震える手で差し出したマナのスマホに映されていたのは……。

小柳「………星導…？」

緋八「俺も星導と付き合ってるんやけど……。」

藤色の髪に彫刻のように整った顔。お風呂上がりなのか少し濡れた髪の質感が妙に生々しい。こんなの間違うわけもなく完全にあいつだ。2人の間に嫌な空気が漂う。

赤城「しゅ、修羅場だぁ……。」

空気を読んでか、ウェンがそんなことを呟く。正直言って全く意味がわからない。星導は確かに俺と付き合っているはず。でもそう思っているのはマナも同じらしく……。

緋八「…ロウ。今から星導のとこ行かん？」

真っ直ぐと見つめられたその瞳には困惑の色と共に明確な対抗心が燃えている。そっちがそのつもりなら、俺だって負けるわけにはいかない。

小柳「……行くか。」

2人で乗り込んだタクシーは地獄のような雰囲気だった。

星導視点

あ、今玄関の鍵が開いた音がした。ちらりとスマホを確認するが特に誰からも連絡は来ていない。まぁ小柳くんかマナの2択だろう。合鍵を渡しているのはその2人しか居ないのだから。

俺は小柳くんとマナと所謂身体の関係がある。なんとなく一緒にいることが多くて、なんとなく一線を越えて、それでなんとなく今に至るまで関係が続いている。

2人は多分お互いのことを知らないだろうがまぁそれでいい。恋人ならまだしも単なるセフレである彼らにそれを伝えるのは、不要なトラブルを生むだけだろうから。自分のセフレの話なんて他人にしないだろうし、このまま自然消滅するまではありがたくこの関係を続けようと思う。

そんなことを考えていると、玄関からバタバタとした足音が近づいてくる。すごく急いでいるようでソファーに腰掛けている俺にまで振動が伝わってくる。さてどっちでしょうね。

緋八/小柳「星導！！」

星導「…………へ…？」

息を切らした2人が一直線にこちらへ向かってくる。待ってこれどういう状況？さっきまで考えてたことが盛大なフラグになっているこの現状に、俺の脳は思考を停止してしまった。呆気にとられたままの俺を無視して2人は更に詰め寄ってくる。

緋八「るべと付き合ってるのは俺だよなぁ！？」

小柳「いや、俺だろ？？」

付き合ってる……？俺が？誰と？

星導「すみません…ちょっと状況が掴めなくて……？」

ものすごい剣幕で迫ってくる2人をなんとか制止した。頭がだんだん冷静になってくると同時に焦りがこみ上げてくる。今の俺……大分まずくない？

2人に事の経緯を説明されて、なおさら冷や汗が止まらなくなった。え、2人とも俺と付き合ってると思ってたの？2人からしたら俺は二股してたってこと…？

小柳「ってわけだが、星導。もちろん俺を選ぶだろ？」

緋八「いや、星導は俺を選ぶよな？」

先程まで1人で優雅に座っていたソファーには、今は左右に2人が居て物理的にも精神的にも大変肩身が狭い。それに……正直2人とも身体の相性は良かったが、そこに恋愛感情があるのかと言われるとそうでもない。さて、どうやってお断りしようかな……。

星導「あの……二人のことは恋愛的には見れないと言いますか…なのでこのまま関係は解消ということで……どうでしょう？」

怖くて左右が見れずうつむいたまま呟く。同期がセフレなんて時短できて効率的〜♪なんて呑気に考えてた自分が憎すぎる。こんなことになるならせめて一人にしとけばよかった！！

小柳「あっそ。……それが星導の答えなんだ。」

想像よりも淡白な返しに少しだけ安心した。このまま、ただの同期に戻ってしまおう。そう思い小柳くんのほうを向こうとしたときだった。

星導「んぐｯｯ…！？ｯは…まな…？」

顎を強い力でぐっと掴まれて無理矢理マナの方へと顔を向けさせられる。そのまま俺の唇にかぶりつくように唇が重なる。強引にこじ開けられた口内はマナの舌で蹂躙されて、口の端からは飲み込みきれなかった唾液が垂れてくる。

今までされたことのない乱暴なキスに俺の脳が必死に危険信号を出すが、力が強すぎて逃げられない。部屋に水音だけが響くなか、不意に唇が離れる。後ろから小柳くんに抱き寄せられるようにして、マナと距離を取らされたのだ。そんなのもお構い無しにマナは俺の右手をとり、手の甲にちゅっと軽く口づけをした。

緋八「俺は星導のこと絶対諦めへんから。」

真っ直ぐなその瞳に思わずたじろぐ。あ、えと……と返事に困っているうちにその瞳は俺のすぐ後の彼に注がれた。

緋八「ロウはもう諦めたんやろ？なら出てってや。これから俺が星導のことじっくり口説くんやから。」

今から口説かれるの……俺？いつも優しくて紳士的だったマナの強引な態度に、不覚にもきゅんとしてしまった。俺の耳は多分、赤くなってるだろう。そんなことを考えていると俺の腰に回されていた小柳くんの腕にぐっと力がこもった。

小柳「勝手に話進めんなよ。俺だって諦めるつもりないけど？」

また顎を掴まれて今度は小柳くんの方を向かされた。そのままゆっくりと唇を重ねられる。滑らかに入ってきた舌はいつもよりも動きが遅くて、嫌でもその体温を感じてしまう。唇がぴったりと合わせられたせいで流し込まれた唾液を飲むことしかできず、喉が軽く上下する。やっと唇が離された頃には酸欠のせいで耳どころじゃなく顔まで真っ赤になっていただろう。

小柳「星導、好きだ。」

耳元であの低音で囁かれると脳や腰に響く。いつもちょっと乱暴なくせになんでこういう時だけ優しくするんだよなんて考えてしまう。

2人の中ではもう俺がどちらかと付き合うことは確定してるようで、今も俺を挟んで互いに睨み合っている。え？俺の意見は？……なんて思ったが伊達にセフレを2人作っただけのことはある。キスのせいですっかりその気になってしまった俺の身体は、心なんかよりもずっと厄介だ。

星導「いいですよ。2人とも精一杯俺に媚びてくださいね…♡」

煽るようにそう言えば、2人の目線が獲物を狙う捕食者のような鋭い眼差しに変わる。これから2人はどうやって俺に気に入られようとしてくるんでしょうか。楽しみですねぇ……♡

スクロールありがとうございました。

とんでもなく長くなりそうなので一回切ります！