テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
よすさん、第7話読了です! お互いに「好き」って同時に言うの、運命感じますね…!それまで怖がっていた気持ちをラッピングして伝えようとする描写に、こちらの胸もきゅっとなりました。結果がわかっていても「え?」ってなる展開、すごく好きです。不安だらけだったのが一瞬で幸せに変わる瞬間、本当に良かった。お互いの視点で同じ時間を描く構成も美しかったです!
勇斗side
仁人「勇斗!早く!」
仁人「勇斗、何ぼーっとしてんの!」
俺を呼ぶ仁人の声が聞こえる。
仁人と過ごす、何気ない毎日。
くだらないことで笑い合ったり一緒に寄り道をしたり。
そんな一瞬一瞬を重ねるたびに俺の中で仁人への愛おしさが増していく。
でも、気持ちが大きくなればなるほどそれに比例するように伝えることが怖くなっていった。
もし、今の関係が壊れてしまったら。
もし、仁人が俺から離れていってしまったら。
考えるだけで怖かった。
……それでも。
俺の気持ちは揺るがない。
俺はきっとこれからももっと仁人を好きになる。
だから、この気持ちにちゃんと名前をつけて、仁人に届けよう。
大切な想いにラッピングをするように心の中で何度も言葉を選んだ。
そして俺は仁人を探しに走り出した。
早く伝えたい。
この気持ちをちゃんと仁人に届けたい。
すると、前から仁人もこちらに向かって走ってくるのが見えた。
お互いに駆け寄り気づけば俺たちは手を握り合って向き合っていた。
少しだけ乱れた呼吸を整えて俺は一息つく。
そして、仁人の目をまっすぐに見つめた。
勇斗「仁人が好き」
仁人「勇斗が好き」
……え?
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
仁人も驚いたように目を丸くしている。
お互いに目を合わせたまま、数秒。
仁人「ふっ……あはは!」
勇斗「あはは、思いっきりかぶったな!」
仁人と顔を見合わせて二人して笑い出す。
ずっと怖かった。
この気持ちを伝えることも今の関係が変わってしまうことも。
でも、そんな不安なんて忘れてしまうくらい今は嬉しかった。
だって、俺がずっと伝えたかった言葉を仁人も同じように伝えてくれたから。
……ああ、やっぱり俺。
仁人のことが、大好きだ。
俺は仁人の体を優しくでも絶対に離さないように包み込んだ
──────────────────────────
仁人side
俺は勇斗のことが好きだと自覚してから日に日に膨らんでいく自分の気持ちに戸惑っていた。
勇斗と話すたびに嬉しくなって目が合うだけで幸せになる。
もっと一緒にいたい。
もっと俺のことを見てほしい。
そして、もしこの気持ちを勇斗に伝えられるのならずっと抱きしめて離したくない。
そんな想いが心の中に溢れていた。
溢れ出したこの想いにそっとラッピングをして。
今日という特別な日に勇斗へ贈ろう。
そう決めた俺は勇斗のもとへ走り出した。
すると、目の前から勇斗もこちらに向かって走ってくるのが見えた。
お互いに駆け寄り自然と手を取り合って向かい合う。
少しだけ緊張しながら俺は深呼吸をした。
そして、勇斗の目を見つめて口を開く。
仁人「勇斗が好き」
勇斗「仁人が好き」
……え?
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
勇斗も驚いたように目を丸くしている。
お互いに目を合わせたまま、数秒。
仁人「ふっ……あはは!」
勇斗「あはは、思いっきりかぶったな!」
勇斗と顔を見合わせて二人して笑い出す。
……ああ、そっか。
俺たち同じ気持ちだったんだ。
勇斗への想いを口にするのがずっと怖かった。
この気持ちを伝えたら勇斗に嫌われてしまうんじゃないか。
今までみたいに一緒に笑えなくなって俺から離れていってしまうんじゃないか。
そんなことばかり考えていた。
でも、今は。
そんな不安も忘れてしまうくらい嬉しかった。
だって、勇斗も俺と同じ想いだったから。
……ああ、やっぱり俺。
勇斗のことが大好き
すると、勇斗が大きな体で俺の体を包んだ
大好きな勇斗の温もりを感じながら俺はそっと勇斗の背中に腕を回した
tamaki
718
19
460