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「はぁ…」
楽屋にはメンバーの笑い声…
「………」
俺は、アイツが他の奴と話し込んでいるのを良い事に
その姿をソッと盗み見していた…
「あっ!俺らの番組やってるで!」
楽屋のテレビを触っていた向井康二が、大きな声で皆んなに声を掛ける
「本当だ〜再放送だな」
「この映像、懐かしい…」
「何言ってんの、これ結構最近でしょ?」
「えっ、こんな所まで使われてるの?」
テレビの画面には、今と同様ワチャワチャと戯れ合う自分達の姿…
「!」
俺は、その映像に肩を震わせた
無意識とは、なんて恐ろしいものなのか…
アイツに向けた熱視線が、バッチリとカメラに収められていたのである…
「………」
ジワリと汗を掻き、彼の方に視線を向ける…
「………」
けれども、本人は全く気に留めておらず
今も、楽しそうに画面を見つめて メンバーと笑い合っている
「はぁ…やっぱり、駄目だ…」
気付かれなくて良かったと喜ぶべきか
何故だか、自分に全く興味がないと言われている様で
俺は、静かに肩を落とした…