テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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オレンジ色のclassroom

第1話 - オレンジ色のclassroom

2024年08月27日

#初BL

#教師と生徒

#先生と生徒

#ちょいエロ？

#エッロ注意

#エロ

伊琉夏

第一章: 偶然の出会い

放課後の教室。隼人は一人、教室に残って受験勉強していた。成績は優秀だが、常に完璧を求められる生活に疲れを感じていた。しかし、そんな彼がふと顔を上げると、教室のドアに寄りかかっている悠真が目に入る。

「佐藤、お前一人か？」

悠真の低くて落ち着いた声が教室に響く。隼人は顔をしかめつつも、意外に優しげな表情をした悠真に少し驚きを感じた。

「…先生こそ、何してるんですか？」

「別に、大したことじゃない。ただの見回りだ。それと、頑張る生徒の応援」

そう言って、悠真は教室に足を踏み入れ、窓際の席に腰を下ろした。夕暮れの光が教室に差し込み、悠真の髪や顔を優しく照らしている。その姿に、隼人は思わず目を奪われた。

「先生、前はどんな人だったんですか？」

不意に隼人が口を開く。悠真はその質問に一瞬戸惑いを見せたが、すぐに微笑を浮かべた。

「まあ、あんまり褒められたもんじゃないよ。お前たちには到底教えられないようなことばかりしてた。だが、今はそんな過去はどうでもいい。」

「どうでもいい…ですか。」

隼人は考え込むように視線を落とした。彼の心の中には、何か掴みどころのない感情が渦巻いていた。

第二章: 二人の距離

悠真の元ヤン時代のことを知った隼人は、それからというもの、悠真に対して少しずつ興味を持ち始める。彼の過去と今の姿のギャップに、隼人はある種の憧れや親近感を抱くようになっていた。一方、悠真も隼人の冷静さと真面目さの裏に隠れた繊細な心に気づき、次第に二人は距離を縮めていく。ある日、隼人はついに自分の中に芽生えた感情に気づく。悠真に対するそれは、ただの憧れや尊敬ではなく、もっと深いものだった。放課後の教室で、隼人は悠真に思い切って話しかける。

「先生、俺…先生のことが、好きです。」

不意打ちの告白に、悠真は一瞬言葉を失う。だが、その瞳には、隼人の真剣な想いがしっかりと映し出されていた。悠真はゆっくりと息を吐き、隼人に近づく。

「佐藤、お前は…」

しかし、隼人は悠真の言葉を遮るように彼を抱きしめた。今まで冷静だった隼人が、抑えきれない感情に駆られて悠真を強く抱きしめる。

第三章: 愛の形

それからというもの、二人は秘密裏に関係を深めていく。学校では先生と生徒として振る舞い、放課後や休日には恋人同士として時間を過ごす。隼人は悠真に対して溢れんばかりの愛情を注ぎ、悠真も隼人の真摯な想いに応えようとするが、自分の立場と過去のせいで、完全に心を開くことができない。

ある日、隼人は悠真の家を訪れた。いつものように二人で過ごす時間だったが、隼人はそこで初めて、悠真の過去の写真や手紙を見つける。そこには、かつての荒れた生活と、彼がどれだけ苦労してきたかが垣間見えるものばかりだった。

「先生…どうして、こんなに苦しんできたんですか？」

隼人の問いかけに、悠真は静かに答えた。

「過去はどうでもいいって。だが、今だけは…お前だけは、守りたいんだ。」

悠真の言葉に、隼人は強く彼を抱きしめた。

「俺も先生を守りたい。ずっと、先生の側にいたい。」

二人の距離は、もうどんな壁も越えられないほど近づいていた。そして、その日を境に、二人は本当の意味で心を通わせ、深い愛を育んでいく。

悠真の家に招かれた隼人は、心の中で様々な感情が入り混じるのを感じていた。彼の目の前に広がるのは、優雅で落ち着いたインテリアの寝室。部屋の灯りはほんのりとした暖かい光を放ち、彼らの心をさらに燃え上がらせる準備が整っていた。

「ここで、君にもっと近づきたいと思っていたんだ。」

悠真はその声を低く、甘く囁きながら、隼人の手を優しく引き、ベッドの方へと導いた。隼人の手のひらに触れる悠真の指先の感触は、彼の心臓を激しく打たせるほどの熱を帯びていた。隼人は息を呑み、体が自然と震えた。

「先生…」

隼人は自分の内なる欲望と興奮を隠すことができず、柔らかな声で呼びかけた。悠真は優しく微笑み、隼人の顔をじっと見つめながら、その額に優しくキスを落とした。その感触に、隼人は思わず体を反らせ、深い呼吸をした。悠真は隼人の胸元に手を滑らせ、彼のシャツのボタンに指をかけると、ゆっくりと一つずつ外していった。シャツが隼人の肌に触れるたびに、彼の呼吸はますます荒くなり、体全体が一層敏感になっていった。

「隼人…君の全てを感じたい。」

悠真はその言葉を囁きながら、隼人の胸に舌を這わせ、彼の肌をじっくりと愛撫した。隼人の体はその感覚に応え、まるで燃え上がるように熱くなっていった。悠真の手が隼人の背中に回り、その肌をなぞるたびに、隼人は甘い喘ぎ声を漏らした。

「悠真、もっと…」

隼人の声は、欲望と甘い期待に満ちていた。悠真はその要求に応えるように、さらに深く、そしてゆっくりと隼人の体を愛撫し続けた。彼の唇が隼人の首筋に触れると、隼人の体はさらに強く反応し、官能的なうめき声が部屋に響き渡った。二人の体が重なり合い、触れ合うたびに、彼らの心と体は完全に一体となっていった。悠真の手は隼人の腰に回り、彼を優しく抱き寄せながら、その全てを自分のものにするように愛撫していった。隼人はその手のひらの感触を感じながら、全身を包み込まれるような感覚に浸り、心の奥底で溢れる感情に身を委ねた。

「これから、ずっと君と一緒にいたい。」

悠真の言葉に、隼人はさらに深く彼に寄り添い、互いの体の熱を感じながら、心の中で確かな絆を感じ取った。二人の愛は、ただの肉体的な欲望を超えて、心から深く結びつく瞬間を迎えていた。

エピローグ: 未来へ

卒業式の日、隼人は悠真の元に駆け寄り、いつものように笑顔を見せた。

「先生、これからも一緒にいましょうね。」

「…ああ、ずっとな。」

悠真は隼人の手をしっかりと握り返し、二人は教室の外に出ていく。夕暮れに染まる校庭で、彼らは新たな未来へと歩み始める。