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『異能力:月を描く月:羅生門』
私は異能力を使って戦っていた
しぶといな、と思っていた時
耳をつんざくような悲鳴がした
「果林…果林!しっかりして!死なないで!」
そこには怪我をした十代の女の子が二人居た
一人は頭から血を流し、もう一人は倒れている方にむかって声を掛けていた
今思えば、それが引き金だったのかもしれない
『あ…..ぁ….うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
その瞬間、異能力が暴走した
今までとは桁違いのスピード、威力だった
私に自我はあるが、止められなかった
血なんて、見慣れていたはず
「紗雪ッ!」
太宰が私の名前を叫んでいる
私が反社の男を殺そうとした寸前に太宰が私の腕を掴んで止めた
「紗雪ッ!如何したんだ!」
『ぁ…ぁ……異..能力……現を刻む時計…..』
私は異能力を発動し自分の首に攻撃した
後から聞いた話だが私はあの事件から1か月程意識が戻らなかったらしい
何故か傷は与謝野先生の治療でも消えず、今も残っている
『…って訳。』
「…あの、質問良いですか?」
『良いけど…。』
「それまでは異能力が暴走したことがなかったんですよね?」
『うん。全く。』
「何でその時暴走したんですか?」
『あぁ…それはね。』