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#夢主
そら
255
みゅう

68
〇〇が眠りについたあと。
医務室には再び静寂が戻った。
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窓から差し込む朝の光。
規則正しい寝息。
消毒薬の匂い。
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リヴァイは椅子に座ったまま、〇〇の手を握っていた。
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温かい。
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ちゃんと生きている。
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それだけで胸がいっぱいになる。
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何日も張り詰めていた神経が、ようやく緩み始めていた。
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目を覚ました。
話した。
笑った。
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もう二度と聞けないかもしれないと思った声を聞けた。
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「……よく頑張ったな」
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小さく呟く。
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その口元は少しだけ緩んでいた。
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そして。
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限界だった。
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何日もろくに寝ていない。
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心も体も消耗していた。
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握ったままの手。
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その温もりを感じながら。
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リヴァイは椅子にもたれた。
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気付けば瞼が落ちる。
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そして。
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久しぶりに深い眠りへ落ちていった。
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しばらくして。
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医務室の扉が開く。
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担当医だった。
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書類を持って入ってきた医師は一瞬足を止める。
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ベッドで眠る〇〇 。
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その傍らで眠るリヴァイ。
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そして。
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しっかり握られたままの手。
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医師は小さく笑った。
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「なるほどな」
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起こさないよう静かに近付く。
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その気配で先に目を覚ましたのはリヴァイだった。
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反射的に身構える。
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「……医者か」
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「ようやく寝たと思ったんだがな」
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「余計なお世話だ」
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すると。
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その会話で〇〇も目を覚ました。
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「ん……」
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「おはよう」
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医師が穏やかに笑う。
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診察が始まった。
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瞳孔。
反応。
記憶。
手足の感覚。
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ひとつひとつ確認していく。
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〇〇も真面目に答える。
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十分ほど経ち。
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医師は満足そうに頷いた。
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「結論から言おう」
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二人が同時に顔を上げる。
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「骨折と全身打撲以外は問題ない」
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空気が止まる。
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「本当ですか?」
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「本当だ」
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医師は書類を閉じた。
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「頭部損傷も経過は良好」
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「後遺症の兆候も見られない」
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「記憶障害もない」
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「神経系にも異常なし」
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「奇跡的な回復だ」
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〇〇はぽかんとする。
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そして。
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「やった……」
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思わず呟いた。
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リヴァイも目を閉じる。
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静かに息を吐く。
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初めてだった。
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本当の意味で安心できたのは。
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医師が去ったあと。
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二人はしばらく無言だった。
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それでも。
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どちらも少しだけ表情が柔らかい。
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そこへ。
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医務室の扉が勢いよく開いた。
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「〇〇ーーーー!!」
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同期だった。
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「生きてる!!」
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「うるさっ」
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続いてまた別の同期。
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さらに班長。
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副班長。
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訓練仲間。
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先輩兵士。
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後輩兵士。
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次から次へと現れる。
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「心配したんだぞ!」
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「馬鹿野郎!」
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「無茶しやがって!」
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「泣いたんだからな!」
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医務室はあっという間に騒がしくなった。
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果物。
花。
手紙。
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お見舞い品も山のように積まれていく。
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〇〇は苦笑した。
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「みんな大袈裟」
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「大袈裟じゃねぇ!」
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即座に怒鳴られる。
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その光景を見ながら。
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リヴァイは少し離れた場所に立っていた。
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改めて実感する。
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〇〇は愛されている。
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昔から。
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今も。
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大勢の人間に。
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それが少し誇らしかった。
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そして。
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少しだけ悔しかった。
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恋人じゃないから。
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そんなことを考えてしまう自分に呆れる。
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その後。
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三日間の静養が言い渡された。
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安静。
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絶対安静。
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〇〇は退屈そうだった。
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「暇」
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「寝ろ」
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「寝飽きた」
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「寝ろ」
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そんなやり取りを何度も繰り返した。
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そして三日後。
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医師から許可が出る。
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「医務室卒業だ」
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「やった!」
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〇〇は思わずガッツポーズをした。
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直後。
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肋骨が痛んだ。
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「いたぁ!」
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「だから言っただろ」
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リヴァイが呆れる。
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それでも。
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笑っていた。
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久しぶりの外。
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久しぶりの空気。
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医務室の扉を出る。
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廊下の先には日差しが差し込んでいた。
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生きている。
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歩いている。
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仲間がいる。
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そして。
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隣にはリヴァイがいる。
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まだ返事はしていない。
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これから伝えなければならない。
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自分の気持ちを。
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ちゃんと。
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けれど。
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焦る必要はなかった。
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二人とも分かっていた。
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大切なのは。
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失わずに済んだこと。
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また同じ時間を歩けること。
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その奇跡のような日常だった。
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