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「みんなおはよー!」
太智が楽屋入りしたその瞬間から俺たちの攻防戦は始まる。
「だいちゃんおはようここ空いてるよおいで」
2人がけのソファの隣を叩きながら柔太朗がまずは仕掛ける。
「あっじゅう抜け駆けあかんで!だいちゃん俺の膝おいでや」
人懐っこい笑顔を浮かべながら自身の膝に太智を招く舜太。
「いやいや太智俺とコンビニ行こうぜ好きな物なーんでも買ってやるから」
2人とは違った攻め方で太智の肩を抱く勇斗。
「いや普通に空いてる席あるやん、コンビニは、、今はええかな」
それぞれのアピールをいとも容易く退けて空席に座る太智。今日の勝者はいなかったようだ。
「なんだよ太智つれねーなー」
「最近みんな変やで?なんか妙に構ってくるって言うか」
「だって俺らだいちゃんのこと大好きなんだもん」
「気持ちは嬉しいけど重いねんなぁ」
「ええショックやぁ、、」
ショックだなんだと言いながら3人は椅子に座った太智の周りに集まる。取り囲まれた太智は居心地悪そうに目線を向けてこちらに助けを求めてくる。
「だいちゃん今度デートしない?俺が服見てあげるからさ」
「えーそんなんより俺とご飯行こうや美味しいとこ知ってんで」
「俺ん家こいよ佐野飯しようぜ」
「あーうん今度な、、てかみんな近すぎ!あっついわ!」
文句を言いながらも離れようとはしない、そんな太智だからこうやって付け込まれるんだよと思いながら眺める。こいつらが突然太智に対してあからさまなアピールをするようになったのにはきっかけがある。
太智のソロ撮影を待っている間俺たち4人は楽屋にいた。突然勇斗が話を切り出す。
「なぁ、、最近太智かわいくね?」
「なに急に今更?ずっと可愛がってたじゃんはやちゃんは」
「いやまぁそうなんだけど、、俺太智のこと好きかもって思って」
「はぁ?気づいてもうたん?最悪やぁ」
「気付いてってどういうことだよ」
「自分に鈍感なはやちゃんなら行けるかと思ったんだけどなぁ」
「だから何の話だって、、」
「俺と舜太もだいちゃんのこと好きだよ、もっと前から」
「、、はぁ!?!」
「俺らはだいちゃん困らせた無いから協定結んでてん、過度にアピールしたりせぇへんって」
「はやちゃんも結ぶ?」
「いやだね、俺はアピりまくって太智と付き合うから」
「そういうと思ったよ、じゃあ俺らも決裂だね」
「そうやな、本気出すかぁ!」
「んで、、よっしーはどうなの?」
突然話を振られて戸惑う。話の流れについていけていないのは俺だけなのか。メンバーみんな太智のことが好きで、、俺のライバルか。俺と太智は同期としてこれまで長い付き合いなんだ今更こいつらに譲れるわけないだろ。
「もちろん俺も好きだよ」
「はぁ、、ライバル3人とか多すぎ」
「まぁまぁ楽しくなってきたやん?」
なんてことがあったのが数週間前。それ以降俺たちは各々の方法で太智に積極的にアピールをしているが、、俺は全くと言っていいほど今まで通りに生活している。ひよっているとかそういう訳では決してない。
「ねーだいちゃん俺のこと好き?」
「え?まぁ、、好きやけど」
「じゃあ付き合ってくれる?」
「せやから抜け駆けずるいってば!俺もだいちゃんのこと好きやもん」
「あーはいはい誰とも付き合わへんよー」
「太智は俺と付き合うんだもんな?」
「はやちゃんとも付き合わへん!」
3人がこのモードになってからそう経たないうちはみんなに愛を囁かれて照れたりなんかもしていたがさすがに慣れてしまったようで今では軽くあしらっている。、、そろそろ動くか。ソファの隣をポンポンと叩いて太智に声をかける。
「ほら太智が困ってるだろ、太智おいで」
「え、あ、うんありがとう」
3人の所をぬけて素直に俺の隣に来た太智の耳元でそっと囁く。
「太智のことが好きなの俺も一緒だから」
「へっ、」
「俺のこと男として意識してよ」
そう言って太智に軽く口付けるとみるみる顔が赤く染まっていく。真っ赤になった顔で俺のことを上目遣いに睨みつけながら
「、、っ仁人のばか!」
だなんて言うがそんな顔で睨まれてもかわいいだけだ。
「え、今ちゅーした!?!!」
「はぁ!?やりすぎだろ! 」
「ずるいずるいだいちゃん俺ともちゅーしてや!」
「しいひんわ!」
これで太智争奪戦には1歩リード、かな?
コメント
2件
なにこれ、最高すぎる😭👍