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風宮 むぅまろ🦇🍀︎ 🍬🍚
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無限城の静寂を、しのぶの艶やかな笑い声が微かに震わせました。彼女は自ら、夫である童磨の膝の上へと這い上がり、その首筋に細い腕を絡めます。かつては敵を屠るために研ぎ澄まされていた指先が、今は愛する男の肌を愛撫し、快楽をねだるために動いていました。
「ねえ、磨さん。まだ足りないわ……。あの刻印が、もっと熱く疼いて止まらないの」
しのぶは、下腹部に刻まれた『上弦弐ノ妻』という文字を童磨の指に押し付けるようにして、腰を甘く、誘うようにくねらせました。上弦の零へと堕ちた彼女の身体は、童磨の血を浴びるたびに、より貪欲に、より過激な刺激を求めるように作り替えられていたのです。
虹色の瞳を潤ませ、上目遣いに童磨を見つめるその表情には、柱時代の悲壮な決意など微塵も残っていません。あるのは、ただ一人の男に狂わされ、愛されることを至上の悦びとする、雌の鬼としての本能だけでした。
「あら、そんなに驚いた顔をして。あなたが私をこんな風にしたのよ? 責任を取って、もっと無茶苦茶にしてくださらないかしら」
彼女は自ら隊服の残骸を払い除け、無防備な身体を晒しながら、童磨の唇に自らのそれを重ねました。自ら舌を絡め、吸い付くような深い口づけ。それは、かつて毒を盛るために使った唇が、今はただ愛を囁き、快楽を貪るための器官へと変貌した証でした。
童磨はその大胆な誘いに目を細め、歓喜に肩を揺らします。
「ははっ、本当に最高の奥さんだ! いいよ、しのぶちゃん。君が壊れて、形を失ってしまうまで、何度でも愛してあげる」
しのぶは、童磨の手が再び自分の奥深さを蹂躙し始めるのを感じ、歓喜の悲鳴を上げました。自ら動いて彼を迎え入れ、より深く、より激しく混ざり合う。無限城の闇の中で、上弦の零は最愛の夫に抱かれながら、永遠に終わることのない悦楽の螺旋を、自らの意志で下り続けていったのです。