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ああ、読了しました。第1話でここまで来るのか、という驚きと切なさが残っています。まろが自己犠牲に走ってしまう背景——親から「失敗作」と呼ばれ、たった一度の失敗で見捨てられた過去——が、ないくんの口から語られる場面、凄く胸にきました。ないくんがずっと支え続けてきた重みと、それでもまろの「死にたがり」を止めきれなかった無念がにじんでいて……。でも最後、二人が抱き合って泣くところで、この物語はきっと「鎖ごと背負う」話になるんだろうな、と感じました。続きが気になります。
赤「ね、ないくん。なんで、まろは戦場に出たりしないの?」
ずっと疑問に思い続けてた事を今ちゃうどないくんといるから聞いてみる。ないくんとまろは幼い頃からずっと一緒に育ってきてるから知ってるはず。
桃「ん〜?まろが戦場に出ることなんてないんじゃない?」
赤「だからその理由を聞いてるんだってば。」
桃「そんな事を聞きに来るってことはまろが戦場に出ないことに不満があるってことだよね、りうら。」
赤「別に不満なんてないけど……ただ単純に気になっただけだし……」
桃「それなら教えてあげる。まろはね、戦場に出ないんじゃなくて出せないの。」
赤「出せない?まろ、なんか病気とか持ってたりするの?」
桃「いんや、病気なんて知らない健康体だよ。」
赤「じゃあなんで!?!」
桃「いずれ、りうらも分かる時が来るよ。」
そう言ったないくんは悲しそうな顔をしてた。
でも、今ならわかるよ。まろを戦場に出さない理由。
青「ごぽっ…い゛っ゛。り、ぅら怪我してへん?」
赤「してない…してないよ。」
青「ん、なら…良かったわぁ。」
赤「良い分けないじゃん!!!!なんでこっち来たの!?!バカなの!!まろが怪我したら誰が俺らの事を補佐すると思ってんの!!!」
青「お、れのかわり…なんてだ…れでも、できる、で…。そ、んなことょりもり…ぅらがけがせんでよかった…わ…。」
赤「まろ…?まろっ!!!どうしよどうしよ…。おきて、おきてよ!!」
桃『りうら、そっちにまろいる?』
赤「ないくんっ!!いるいるよ!りうらを庇って怪我してるの!!どうしたらいいの!?!」
桃『落ち着いて、りうら。止血してこっちに戻っておいで。大丈夫、まろは死なないから。お前の足の速さならすぐ戻ってこれるでしょ?』
赤「でもでもッ……はっ、ヒュッ…ひっ、ゃだ。」
血とまんない…とまってないよ…どうしよどうしよどうしよどうしよどうしよどうしよ……まろが死ぬ?
桃『りうらッ!!!深呼吸しろ!!今、お前が落ち着いて対処できる事があるならそれに集中しろ!!余計なこと考えるな!!今、お前がやるべき事はなに!!』
りうらが……りうらが今やるべきことわ……
赤「まろを絶対連れて帰る事!!」
桃『上出来!!もうそろそろあっちが白旗あげると思うから、敵とか気にしないで帰ってきな。』
赤「うん!!ありがと、ないくん。」
桃『いいってことよ。まろが起きたら一緒に怒ろうね。』
赤「まろ、絶対死なないでね。りうらを庇って死ぬなんて許さないから。」
──────────────
赤「……ないくん、まろを戦場に出せない理由分かったよ。まろは自己犠牲が過ぎるから戦場に出せなかったんだね。」
桃「………そうだよ。このバカは自分が助かるより相手を助けた方が利益が高いって考えちゃうから……。これ以上は秘密にできないから、俺とまろの秘密を話そっか。」
そう言ったないくんはまろの目尻を優しくなぞった。壊れ物を扱うかのように……。
桃「まろはね、失敗作って親から言われてたの。」
「まろの家は名家でね。絶対に失敗は許されない家だったの。何でも完璧に何でも出来るように鍛えられてた。」
赤「なにそれ……。そんなのおかしいよ!!完璧なんて求められても完璧に出来るわけないじゃん。」
桃「でも、まろは完璧にやり遂げてた。親から認めてもらう為、親の期待に応えたいがために……。」
「でも、たった1回の失敗でまろの親はまろを見捨てたの。本当にたった1回だけなんだよ。俺の失敗を自分の失敗にしたせいで。」
ないくんはぎゅうって強く握り拳を作って唇を噛み締めてた。悔しい、その思いがひしひしと伝わってくる。
桃「……その時、まろはなんて言ったと思う?」
青【……やっと解放される】
「って、ずっとまろは解放されたかった。自由を手にしたかった。俺はそれに気づけなかった。そこから、俺らは軍に入ったんだ。」
「……まろの自己犠牲が始まったのはここからなんだ。友達が銃を向けられ殺されそうなったら覆いかぶさって守るし、上官が捕まった際には自分が身代わりになるって言い出すしで…その度に俺は怒ったんだけどまろにとどいてなかったんだよね。」
「俺らがいた軍は消され、俺とまろで軍作ったんだよね。お金だけは沢山あったからさ……。人が段々増えて、VOISINGが出来て、まろの笑顔が増えてもう大丈夫かな?って思ったんだ。でも、駄目だった。まろを戦場に出す度こいつは死ぬほど怪我をおって帰ってくる。だから、おれはあいつを…せんじょうにだ、すのを…やめ、たんだ、し…にぎわをさが、してるみ、たいたっ、たから…。」
赤「ないくん……。」
桃「ごめッ……なに、ないてんだよ。なくりゆうなんてないのに…。」
赤「泣くのに理由なんてないんだよ。ないくん、ずっとまろを支え続けてくれてありがとう。ないくんがいなかったら、まろと出会えてなかったかもしれない。だから、ありがとう…ないくん。」
桃「ありがとうなんていわれるしかくなんか……「な、ぃこ…」まろッ!!!」
青「ヒュッ、オェッ…ひっふっ…ふっ。ま、ろは…ぉま、えがずっとそば、にぃてくれ、たから…ここま、でこれたんゃで。」
ゆっくりと起き上がるまろ。強く握ってるないくんの手を優しく両手で包み込んでふんわりとした笑顔を向ける。
青「ないこ、まろのせいでずっと自分を苦しめちゃってごめんな。まろの居場所を作ってくれてありがとう。まろの隣にいてくれありがとう。まろの為に怒ってくれてありがとう。俺もお前も自由だから一緒に笑って泣きあお?ずっと一緒におってくれるんやろ?」
桃「ぁた、りまぇじゃんか、ばかまろ…。こ、の…じこ、ぎせぃばか。」
青「ぅ、ん…ごめ、ん。ごめん、ね。」
抱きしめあって泣きあってる2人。りうら、邪魔にならないように部屋から出てるね。終わったら呼んで、まろを怒るための言葉一生懸命選んどくから。
あの2人についてる鎖にどんな過去があるか、りうら達は分かんないけど一緒に背負っていけるから、ゆっくりでいいから話してね。