この作品はいかがでしたか?
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神社が重い 空気に囲まれたとともに、
後ろからドス黒い声が聞こえてくる
モブ「ッ…」
どうやらモブも聞こえているらしい
そしてモブの力が緩み、俺は何とか手を離す
そうすると後ろから力強く引っ張られる感覚がした。
春「ッ…?、灰谷…」
後ろを振り向くと、普段の顔とは違い、何やら様子がおかしかった。
先程モブが俺のあだ名を呼んだからだろうか、
灰谷様が口を揃えてこう言う
本気で怒っているのであろう、言葉はカタコトになり、俺を強く抱きしめてくる
春「灰谷落ち着けッ…」
俺がそう声をかけても、威嚇して、全然落ち着かせれなかった、
その様子を見たモブは、俺を見て、
歯を食いしばり、何も言わずに帰ってしまった
いや、まぁそれはいいんだ、いいんだが、…力強すぎて苦しいッ
春「とりあえず、居なくなったから離せッ」
そう怒鳴ると2人はハッとしたような顔をし、離してくれた。
春「あのなぁ、お前らなんであんな怒ったんだよ、別に暴力されてもねぇぞ…」
灰谷「…春、の、事、トられるかと、思った、から」
2人合わせて拗ねたように言う
それを見て俺は呆れるが、少々、子供っぽい所があるのだな、と同時に思っていた
春「たく、今回だけ許してやる」
まぁ無駄に言い合いたくないのでここは俺が折れることにした、そして2人の頭を優しく撫でる
灰谷「!!、」
ホワホワとお花が周りを飛んでるのが見える、幻覚か?
春「ッ”…ぁ」
そんな事を呑気に思っていると、”アノ時”
と同じ感覚、そして頭に痛みが走る
だが今日は少し違い、俺は気を失ってしまった。そしてある記憶が映る
その時の映像は、まだ神社が綺麗な時の映像だった
モブ「灰谷様、お食事を取らなければ、立派な神になれませんよ?」
蘭「ヤダよ、俺らなりたくないし、容姿が似てるだけだろ?それに、そろそろ外にも出たいの!」
モブ「ですが”…」
竜胆「兄ちゃんがそう言ってんだろ、否定すんなよ、俺らてか何もしてねぇのに外も出れないとか鬼畜〜」
蘭「ウンウン」
今回は鮮明に顔が見えた。
とても綺麗な薄い紫色の目、綺麗な顔立ち、
間違いなく灰谷だと思った。
そしていきなり辺りが一面真っ黒になり、
映像が変わる
モブ「あの二人、生意気よ…」
モブ「我慢しろ、あと少しの辛抱、」
モブ「もうホンモノの灰谷様は俺たちを見捨てたんだ、そろそろ生贄も必要だったしな、」
モブ「あの2人は神とそっくりだ、きっと神の最後の試練としてあの二人を生贄に捧げて欲しいんだよ」
モブ「なるほどな!!天才か!」
モブ「ふっ」
嗚呼何とも憎らしく、気持ちの悪い会話だろうか、今俺が見ているのは昔の映像、分かってる、分かってるんだ、…だから何もしてやれない、すまない、
そしてそのまま映像は流れ、灰谷達は恐らく18歳になったのだろう、外に出されていた。
そして出されたと同時に縛り上げられ、
灰谷が言っていた通りに行われていた。
そし木に吊るし上げられ、火で燃やされていた
胸苦しい、吐き気がしてくる、
その気持ちが消えぬまま、目が覚める。
春「ッは”ぁッ”…」
嫌な気分で起きると、俺は灰谷に膝枕をしてもらっていた、俺が気絶して、そのままどうすれば良いか分からず、このような行動を取ったのであろう
それよりも俺はそんな事を考える暇なんかなく、ただただ息が浅くなり、苦しかった
春「ッ”ゥ…ゲホッ…」
いつの間にか泣いていたし、冷や汗もヤバかった
そんな俺を見た2人は、落ち着くように
灰谷「春”…大丈夫、大丈夫、おち、ついて」
と、声をかけてくれ、頭を撫でてくれた。
そのおかげか俺は落ち着くことが出来た。
春「…ふ、ぅ、…、ぉ前ら、…辛かった、な今まで、…」
灰谷「……」
灰谷達にまた、なんの記憶が流れてきたのか、裏ではどんなことを言われてきたのかを隠さず言った。
もう一度、「辛かったな」と、何度も言いながら、何故か謝っていた。
そうしていると灰谷達がいう
灰谷「…謝らないで、俺たちいま、幸せ、だよ」
春「へ、…」
幸せ、?なんで、…
灰谷「俺達、少し、だけ前に起きたこと、も思い出しつつ、あるんだ、だから、春と出会えて、嬉しいし、幸せだよ」
なんと声掛けも一緒だとは、と考えながらも、嬉しい俺もいた
きっと今の俺はすごく顔が真っ赤なのだろうな、顔が熱い
灰谷「春、可愛い」
春「ぅ、うっせ!!」
俺はそれから神社の掃除を始め、
数時間が経ち、区切りのいいとこで終わった
フゥ、と息を吐くと灰谷たちが来る
蘭「春、もぅ帰っちゃう、?」
竜胆「もう少し、話そうよ、」
クゥーンと構ってくれない飼い主に甘える犬のような顔をして言ってくる
春「ごめんな、お前ら、また明日来るから、な?」
蘭「…わか、った」
竜胆「…絶対こぃよな」
拗ねてんな、可愛い
春「わかってるよw」
春「じゃぁーなぁ!」
「また明日」と手を振り家に帰った。
明日も神社に行くのが楽しみだ!!
はい!一旦ここで終わりましたァ、
♡100で続き出します!
楽しみにしててね!
では、次の物語で会いましょう、
バイバイ〜!
コメント
1件
灰谷ブラザーズが春ちゃんの事めちゃくちゃに大切だから威嚇しちゃうの可愛すぎるし、膝枕してるのも春ちゃんバブ過ぎるし、明日は学校行くからモブに会うかもだからほんとに灰谷ブラザーズに会えるのかなぁ……って思ったり思わなかったり……🤔🤔 毎回神作ほんとに楽しみです☺️🎶