テラーノベル
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「あの日、まふゆにやれるように言われたあと、学校でも言われたんだ。”これってあなたの曲なんでしょ?私たちには全く響かなかったよ”ってバカにされたの。それ以降、音楽からは完全に離れた。だけどね、それから星乃さんとか花里さんとか小豆沢さんとかと一緒にいたんだ。その中に天馬さんもいた。その人たちは、私と同じだった。それぞれの居場所から追い出されるようにやめて、辛くてしんどいお 思いをしてた。それで、お互いの傷を癒すように一緒にいた。そうすることで少しでも楽になろうとしてたんだ。だけど、四人は諦めてなかった。大切な仲間がいる。だから、まだあの場所に帰りたいって言ってた。またあの場所で頑張りたいって言ったの。私は何も言わなかった。だってそれは四人の道を邪魔することになるから。それで、四人はそれぞれの居場所に戻って行った。だけど、私は私のいた場所にら帰れない。戻ることができない。だから、生きる意味を完全に失った。これまでは四人がいるからっていうのを理由にしてた。だけど、それがなくなって、私はやめた。もう、仲間もいないし、完全に一人だ。音楽も作れないなら、死のうって思った」
それを絵名と瑞稀は涙を流しながら聴いていた。二人は何も言えなかった。
「本気で私は死のうとした。完全に死ぬなら失血死が早いって思ったから。それが、一番簡単だと思ったから」
「違う、違う、。そんなのは間違ってる、。」
「間違ってない。間違ってないんだよ。実際、私は音楽を作れない。私の生きる意味は音楽だった。誰かを救う曲を、まふゆを救える曲を作ることを目的に生きてた。だけど、まふゆにははっきり言われて、他の人には、全く響かないって言われて、私の音楽を完全に否定された。私の作った音楽は、全て無駄だった。お父さんとの約束は無駄に終わった。お父さんとの約束も守れないし、まふゆとの約束も守れない。それなら、生きる意味なんか、一つもない。だから私は死ぬ。もう、ここにいる意味は、全くないから」
すると、絵名が奏の肩を掴んで言った。
「ー違う!違う!奏の曲は、無駄なんかじゃない!」
「無駄なの。誰も救えない。そんな音楽はいらない」
「だから違うって言ってるの!奏の曲は、私の心に大きく届いてる!絶望してるのにどこか優しい曲が、私の心にちゃんと届いてるの!だから私は生きていられてるの!奏の曲がなかったら、私は!今、生きてない!もっと早く死んでる!奏の曲は!私を助けてくれた、支えてくれたの!」
「それは絵名の勘違いだと思う。だってあの曲は、絶望しか、ないんだから、」
「あー、もう!だから!私が助けられたって言ってるんだから、助けられてるの!支えられたって言ってるんだから支えられてるの!なんで伝わってくれないの!私は、カナデに救われてるのに!!なんで、伝わって、くれないの、?」
そして絵名はその場に座り込んでしまった。そして、顔を伏せて、涙を静かに流した。
「僕もだよ、奏。奏の曲を聞いてから、少し楽になったんだ。まだ生きていようって思えたんだ。もちろん、苦しい瞬間もたくさんあった。だけど、奏が声をかけてくれたおかげで、僕はここにいられてるんだよ。奏がいなかったら、僕はここにいないんだ」
「だけど、私の音楽は!まふゆにも、他の人にも、届いていなかった!」
「少なくとも僕と絵名には届いてるんだよ。支えられてる人が、ここに二人、いるんだよ、奏」
瑞稀は、奏の手をとり、優しく包んだ。
「奏。奏が生きる理由を見失って死にたくなってるのは、否定しない。だけど、奏がいなくなるのは、僕は悲しいよ。僕たちを助けてくれた人がこの世界からいなくなるのは、僕たちのそばからいなくなってしまうのは、どうしようもなく、辛いよ」
「だけど、生きる意味なんて、本当に、」
「なら、私が作ってあげるわよ!奏が生きる理由、それは!私たちと一緒に音楽を作ることよ!」
「だけど、まふゆが、!」
「3人で作るの!私と瑞稀と奏の3人で!」
「でも、私は!もう音楽を作れない」
「作れる!絶対に!」
「何を根拠に言ってるの」
「そんなの、今までずっと一緒に作ってきた人間だからよ。奏と一緒に作り続けてきたから。例え音楽を、作れなくてもいい。だけど、私たちのそばからは離れないで!私は、奏と一緒にいたいの!」
「絵名、。でも私は、何もできない」
「それでもいいの!奏が何もできなくても、私は、そばにいてくれるだけで嬉しいの。奏と話せるだけで、私は充分なの。」
「本当にいいの?私は、離れた人間なのに」
「もうそんなことはどうでもいいの。これから一緒にいてくれればそれで!」
すると、奏が絵名と瑞稀を抱きしめた。
「本当に、そばにいてくれるんだよね、?」
「当たり前よ!奏は、私たちの大切な友達なをだから、!」
「ありがとう、絵名、瑞稀、!」
#キャラ崩壊注意
師匠@活動終了
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コメント
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うわっ……第31話、読んだよ…🥀 奏の「生きる意味が音楽だった」って言葉、すごく重くて胸が痛かった。でも絵名が「奏の曲は私の心に届いてる!」って叫ぶシーン、本当に泣けた。自分が否定されたって思っても、誰かにとっては確かに価値があるんだよ、って伝えたかったんだね。 瑞稀が「僕たちを助けてくれた人がいなくなるのは辛い」って手を握るのも、すごく温かくて切なかった。 「そばにいてくれるだけでいい」って絵名が言ったとき、ちょっと救われた気持ちになった。3人で作る音楽、どうなるのかな…🤍 次も楽しみにしてるね、shizukuさん。