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@睡眠薬
35
#痛快
こんちゃっすまあ深夜に投稿してるんで夜っすけどこれからお兄ちゃん連盟でも作ってやろうかなではお楽しみください今回激アツなんで見逃しなく!
第四話「盟友」
――幻想郷。
博麗神社から少し離れた森。
蓮は一人で歩いていた。
霊夢と再会してから、数日。
あの日から、蓮はほとんど眠れていなかった。
蓮「……霊夢」
妹の顔が頭から離れない。
怒っていた。
当然だ。
自分は突然いなくなった。
母を殺したと思われたまま、何も説明せずに幻想郷を去った。
蓮「……俺がもっとちゃんと話していれば」
蓮は足を止める。
蓮「何か変わってたのかな……」
しかし、答えは出ない。
そのとき――。
森の奥から、妖怪の気配がした。
蓮「……またか」
蓮は刀に手をかける。
木々の間から妖怪が現れる。
妖怪「人間か……!」
蓮「悪いが、今は相手してる暇がない」
妖怪「ならば、死ね!」
妖怪が飛びかかってくる。
蓮は刀を抜く。
――一閃。
妖怪は吹き飛ばされる。
蓮「……まだやるか?」
妖怪「くっ……!」
妖怪は逃げていった。
蓮は刀を収める。
蓮「……最近、妙に妖怪が多いな」
そのとき。
???「相変わらず、無茶するな」
蓮の動きが止まった。
聞き覚えのある声。
蓮「…………」
ゆっくり振り返る。
しかし、そこには誰もいない。
蓮「……気のせいか」
蓮が歩き出そうとした瞬間――。
???「いや、気のせいじゃない」
木の上から、一人の男が飛び降りてきた。
蓮は刀を構える。
蓮「誰だ」
???「おいおい。何年ぶりだと思ってるんだ?」
男は笑った。
蓮の目が見開かれる。
蓮「……お前」
男はゆっくり顔を上げる。
――霧雨玲音。
かつて幻想郷から追放され、そして――。
蓮が幻想郷を追放された後、唯一、蓮を匿ってくれた男。
玲音「久しぶりだな、蓮」
蓮「……玲音」
蓮は刀を下ろした。
蓮「どうしてここに?」
玲音「お前を探してた」
蓮「俺を?」
玲音「ああ」
玲音は蓮の隣まで歩いてくる。
玲音「霊夢に会ったんだろ?」
蓮「……知ってるのか」
玲音「見てた」
蓮「……そうか」
蓮は俯く。
蓮「霊夢は……俺を母さんを殺した犯人だと思ってる」
玲音「だろうな」
蓮「……」
玲音「俺も同じだ」
蓮「え?」
玲音「俺も昔、同じ目に遭った」
玲音の表情が変わる。
穏やかな笑顔が消える。
玲音「俺が幻想郷から追放された日のこと……話してなかったな」
蓮「……ああ」
玲音は森の中を見つめる。
――遠い昔。
まだ魔理沙が赤ん坊だった頃。
人里に妖怪が現れた。
人々は逃げ惑った。
玲音は一人でも多くの人を助けようと、人里へ向かった。
しかし――。
しばらくして妖怪が消えた頃。
人里には、多くの犠牲者が残されていた。
そして、その場に立っていたのが玲音だった。
服には血が付いていた。
周囲には倒れている人々。
だが、妖怪の姿はどこにもない。
???「……玲音?」
???「お前がやったのか……?」
玲音「違う!」
玲音「妖怪が来たんだ!」
しかし、誰も信じなかった。
玲音「俺じゃない!」
必死に訴えても、証拠は何もなかった。
誰も妖怪を見ていない。
ただ、血まみれの玲音だけがそこにいた。
そして――。
玲音は幻想郷から追放された。
――現在。
玲音「……俺は何もしてない」
蓮「…………」
玲音「でも、誰も信じなかった」
蓮「俺と……同じだな」
玲音「ああ」
蓮は玲音を見る。
蓮「だから、あの時……俺を匿ってくれたのか」
玲音「そういうことだ」
玲音は笑う。
玲音「自分と同じような奴を見捨てられなかっただけだ」
蓮「……助かったよ」
玲音「今さら礼なんていらない」
玲音は蓮の肩を軽く叩く。
玲音「それより――」
突然、森の奥から大きな音が響く。
――ドォン!
蓮「……妖怪か」
玲音「みたいだな」
蓮「行くぞ」
玲音「ああ」
二人は同時に走り出した。
森の奥には、大型の妖怪がいた。
妖怪「二人まとめて食ってやる!」
蓮「玲音、右を頼む!」
玲音「任せろ!」
蓮が正面から斬り込む。
玲音が横から攻撃する。
互いの動きを理解している二人は、一切の迷いなく動いていく。
蓮「今だ!」
玲音「おう!」
二人の攻撃が同時に決まり、妖怪は逃げていった。
静かになった森。
蓮は刀を収める。
蓮「……やっぱり、お前といると戦いやすいな」
玲音「何年一緒にいたと思ってる?」
玲音は笑う。
玲音「俺たちは、ただの仲間じゃない」
蓮「……ああ」
玲音「お互い、誰にも信じてもらえなかった」
玲音「それでも、互いだけは信じた」
玲音は手を差し出す。
玲音「だから――盟友だ」
蓮はその手を見る。
そして、しっかりと握った。
蓮「ああ」
蓮「俺たちは盟友だ」
その頃。
博麗神社。
霊夢「……お兄ちゃん、今どこにいるのかしら」
魔理沙「さあな」
霊夢「……」
魔理沙「でも、きっとまた会えるさ」
霊夢「……そうね」
魔理沙は空を見上げる。
まだ知らない。
自分には兄がいる。
その兄――霧雨玲音が、今この幻想郷に戻ってきていることを。
そして玲音と蓮。
二人の「冤罪」が、やがて一つの真実へと繋がっていくことも。
――二人の盟友は、再び同じ道を歩き始めた。
第四話「盟友」――完
コメント
1件
つばささん、第4話読みました〜!🌸✨ 玲音登場で一気に過去編が繋がってきて鳥肌…!「盟友」のタイトル回収シーン、ガチで痺れました🥺💕 同じ冤罪を背負う者同士が互いだけを信じるって、もうエモすぎて泣く…。魔理沙に兄がいるって伏線も気になるし、蓮と玲音のコンビがこれからどう動くのか超楽しみです!!次話も待ってます🔥