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続きです。
「そんな…どうして…」
ーーここじゃない別の場所で花の妖精が姿を見られてしまったらしいの。私達、妖精は花や草木を元気にしたり命を与えたりできるの。花の妖精は枯れそうになっていた植物を元気にしようと外に出たら隠れていた人間に姿を見られて写真を撮られたらしい。
私は言葉が出なかった。そして、同時にそんなことをするなんてと怒りも出てきた。
「じゃあ…もう会えないの?」
私の質問にフルールは無言で頷いた。
涙がとまらない。拭いても拭いても溢れてくる。
ーー泣かないで美月。会えなくても心の中にちゃんといる。だから笑って?美月。
「うん…そうだね…!?」
話しているとフルールの身体が少しずつ透けていた。もうお別れなんだって嫌でも理解した。
ーーもう時間だね…美月!私ね美月に会えて、とっても楽しかった。ありがとう!
私は頑張って溢れてくる涙に耐えながら笑った。
「うん!私もフルールに会えて嬉しかった!楽しかった!ありがとう!゛またね!゛」
ーーうん!゛またね!゛
私が ゛さよなら゛でも゛じゃあね゛でもない。 ゛またね゛は完全なお別れの意味でもない゛次会おうね゛ということ。
私が帰るときにフルールに必ず言っていた言葉。その意味に気付いてくれたのかフルールもまたねって言ってくれた。
そしてフルールは完全に消えていなくなってしまった。
涙を拭いて私は家に帰った。
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4年後…
私は高校を卒業して大学生になった。
今でも大学が休みの日あの森に遊びに行ってる。植物や花が枯れないように水をあげにいったり枯れてしまった花をとり新しい種を植え育てたりしている。
そして大学であった出来事などを桜の木に話しかけている。もしかしたらフルールに届いてるかもしれないから。
「私、頑張るからね!大変なこともいっぱいあるけど負けないよ!…そろそろ帰らなきゃ。また来るね。」
少し空が暗くなり家に帰るために来た道を戻ろうとしたら少し強めの風が吹いた。と同時に…
ーー頑張って美月。ちゃんと見守ってるからね。
フルールの声が聞こえた。驚いて後ろを見たけど桜の木には誰もいない。でも私は空耳とは思わなかった。
思わずフフッと笑ってしまった。
「うん!頑張るからね!」
そう言って、私は森から出て家に帰った。
『頑張ってね美月。
私は貴方の味方だよ。
美月。貴方が生まれたときからずっと…ね』
〜完〜
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これで物語は終わりになります!
最後まで読んでくれてありがとうございます!
Byひまわり