【sho side】
目の前に煙が出てきたかと思えば、俺の腕の中には一人の男がいた。
茶髪で紫色の瞳、小柄な身体…しかし、身体にはいくつもの痣や傷痕があった。
皆、煙の音などにびっくりしたらしく、俺らの方をガン見している。
sho「ぇ……おま、ぇ…」
びっくりしすぎて、声があまり出なかったが、どうにか声を絞り出した。
しかし、次は腕の中の男の方がびびってしまったらしく、ボフンっと音を立てて、黒猫に戻ってしまった。
そして、黒猫は俺の腕の中から抜け出し、俺らを睨みつける。
『シャーーー!!!!!!』
黒猫は俺らに威嚇している。
さっきまで何もなかったのに何で…?
rbr「急にどうしたんや…」
少し黒猫の方へ近づくが、黒猫は後ろへ下がる。
そのうち、黒猫は足を庇いながら、何処かへ走り去ってしまった。
sho「え、あ、ど、どこ行くねん!」
追いかけようとしたが、足が速いため、黒猫はどこに行ったか分からない。
rbr「え、ど、どないしよ!どこおるか分からんで!?」
kn「とりあえず探すで!!!」
皆、書記官室から出て、黒猫を探しに行く。
俺も行こうとした時、トントンが呟いた。
tn「…S国の次期総統、?」
sho「え?」
確かに次期総統の特徴とそっくりやったけど…
sho「とりあえず探しに行かな、!」
もし、また森に入ったりしたら大型獣に襲われてしまうかもしれない。
もし、W国から出てしまって他の国に行ったら、変な差別されるかもしれない。
それだけは避けたい…。
俺は動物に変身し、森の中を探す為、森の中へと走った。
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