今回はとがかぶです
シリアスぽっいのを書きたかったけど
全然無理でした
それではどうぞ
(久しぶりやな…東京…)
(会わんかったらいいんやけど…)
この日戸狩は東京に用事があった
本当はあまり行きたくないが親の命令なため行くしかなかった
(それにしても、もう暗いなぁ)
そんなことを思いながら歩いていたらある大きな公園の前にとまった
そこは桜が咲いており風で揺れていた
(桜か…花見を思いだすなぁ)
桜につられて公園に入っていった
誰もおらず風の音だけが聞こえていた
(それにしても落ち着く場所や)
(こんな所あったんや)
そう思いながら桜を見つめていると
後ろから気配がした
一般人だと思い、スルーしていたが
その声を聞いて驚いた
「お前…こんなとこで何やってんだ…」
「こ、ことうげ…!」
そこにいたのは羽王戦争で殺り合った小峠華太だった
戸狩は気まずい顔した
「あー……えっと…」
(なんて言えばえぇやろ……)
しどろもどろとしていると小峠は言葉を発した
「そんなあからさまに気まずい顔すんな」
「す、すみません…」
「ふん。まぁいい」
小峠は戸狩の隣に立つと桜を見た
「……なんで見てたんだ」
「気になったから…?」
「なんで疑問形なんだよ」
そう言ってまた桜のほうを見た
そしてしばらく沈黙が続いた
(あかん…めっちゃ気まずい…なんか言ったほうがえぇかな…)
「えっと…小峠…くん」
「ここはえらい落ち着くなぁ〜」
(え?もしかして無視されとる?)
(やっぱ…まずかったかなぁ…)
ちらっと見たが黙ったままだったが口を開いた
「確かにそうだな…俺もそう思う」
「え!?」
(返してくれた!)
「落ち着けてとてもいい」
「そ、そうやなぁ」
(小峠ってこんな顔するんやな)
戦争中では見れなかった顔を見て戸狩は少し驚いた
その横顔は少し優しそうに見えた
「お前と会った時は嫌だったがこうして桜を見れたのは良いことだな」
「普通に酷いこといいますやん」
「当たり前だ。お前らはこれくらいじゃ済まされないことしたんだ」
「う”‘ぅ…」
(これは俺からなんも言われへん…)
「ふん…」
小峠は戸狩の方を向いた
そのままじっと見た
(…目、綺麗やな…)
その目には怒りも感じられたが優しさも少し感じた
「あ…」
いつまにか小峠の方に手をのばしていた
それは小峠を軽くかわした
「なにすんだよ」
「いや…」
(見惚れてしまった)
静かな沈黙のなか桜が揺れていた
コメント
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最高ですッ!