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#クラウンクレイン
光
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yuina
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はぁー。今日何度目か分からないため息を吐く。眞白は雨があまり好きではなかった。湿気があって気色悪い。何より濡れる。椅子に座り上を向いていると何かに引っ張られた。下を向くと飼っているウサギ3匹が周りに集まっていた。(ケージ閉め忘れてた…)そう思いながら1匹を膝に乗せて撫でてみた。「またケージを閉め忘れたのか…?」今すぐ戻せと言わんばかりの視線を送ってくるのは眞白のーいや本人たちは“ゲノムクークー”のと言っているー記録係雨ノ森菖だ。「分かってるさ。この子たち戻してくる。おいで…」彼ーゲノムクークーの名探偵壊堂眞白ーは優しい声で促し3匹をケージのある部屋まで先導する。薄暗い部屋。ウサギは1番奥のケージ。この部屋にはネズミ、ハムスターといった小動物が沢山いる。ケージにウサギを3匹ちゃんと戻して閉める。
ふと窓の外を眺めると「おっウサギ小屋に戻ってるじゃねぇか。」そんな声が脳に蘇ってきた。高校生の時学校でウサギを2匹飼っていたことがあった。しかしある日2匹ともが脱走してしまったのだ。原因は不明だった。ただその時に「世話をしていた眞白が脱走させた。」と言う噂が流れた。勿論真っ赤な嘘である。この嘘を全く信じなかったのが当時少し話していたー眞白からすると大切な親友であったー”黒地轍”という男だった。結局ウサギたちは安心して出産できる場所に移動するために脱走しただけだった。眞白が親ウサギ2匹と子ウサギ3匹の計5匹を小屋に戻した。ー異能テイムを使ってーちょうど戻ったところに黒地が「おっウサギ小屋に戻ってんじゃねぇか」と呑気に話しながら近づいてくる。「何?ボク忙しいんだけど…?」と面倒くさそうに返事する眞白の隣に座り込み小屋を眺めた。しばらく2人でウサギたちを見ていると今気がついた様に「ウサギ…増えてねぇか…?」と疑問を口にした黒地にため息を吐きながら「ウサギたちが子どもを産むために静かな場所を探してたみたいだね…まぁ戻ってきたから別にいいけど…」と答える。「そうか…よかったじゃねぇか。お前たまに楽しそうに話しかけてるもんな?」と黒地が言う。眞白が恥ずかしい様な焦った様な顔と声で「はぁ⁈そんな訳ないだろ⁈頭おかしくなったんじゃない?」と弁明する横で黒地がクスクス笑っている。「別に…帰る時にサッカー部が練習してる所通るのが嫌で教室でいるのが面白く無いだけだし…」と言い訳をブツブツ呟きながら内心少しこの時間が悪く無いと思っている自分がいた…。
(そんな事もあったっけ…)そう思いあの時を思い出しフッと頬が緩んだ時「眞白」そう呼ばれて振り返ると菖が立っていた。腕を組み眉をひそめて「何を笑っているんだ?気持ちが悪い…」と言われてしまう。しかし続けて「テリーが来た。話しだけでも聞いておいた方がいいんじゃないか…?」と言った。(依頼か…)少し気を落としながら聞きに戻るとテリーが机に座っていた。「何?依頼?」と問うとテリーはハイライトを無くした目をし落ち着いた声で「回答肯定。事件依頼です。概要人身売買。被害数十件。依頼内容犯人の特定。場所無可有郷。」なんだそれはと言わんばかりの声色で「無可有郷…」と菖が呟く。「この依頼ゲノムクークーが引き受ける。」と口にした眞白。「珍しいな…。いやそうか」何かを理解した様に頷きテリーからチップを受け取る菖。眞白がそれを受け取り詳細を見る。「玄磨。依頼だ出てこい。」と言うと「うっせぇ‼︎ちゃんと聞こえてんだよカス‼︎」ともの凄い暴言が飛んできた。もう1人の記録係犀綺玄磨。物凄く口が悪い。「TOKYO City郊外…少し面倒だけど…。行くしかないね」と眞白。「行くなら早いうちに行った方がいい。」と菖が続く。事務所の外に出るともう雨が上がっていた。眞白がこの依頼を受けたのはシオンを探すため…。今回はその手がかりになるかもしれないから受けただけ。(シオン…。絶対に見つけ出す。それまでは…)そう思いながら”ゲノムクークー”の記録係に「行くよ。無可有郷に」と呟く。2人はそれぞれ「ああ…」「行くなら早くしろよ‼︎」と返す。口の悪い玄磨にビクッとしながら車に乗り無可有郷に行く。この時の眞白はまだ知らない。そこでホークアイズと出会い子どもたちに対して当たり前でくだらない事を言わされる事を。そして天命大地について聞かれる事をー。
コメント
3件
読み終わったよ〜!!😭💕 眞白の過去と今が雨の日に重なって蘇ってくる構成、すごくエモい…!! ウサギの脱走騒動、黒地とのやり取り、あの頃の何気ない時間が宝物に思える感じ、めっちゃ伝わったよ🥺 「おっウサギ小屋に戻ってんじゃねぇか」って黒地の呑気なセリフ、逆にじんときた…。 今の依頼、シオンを探すためってのも気になるし、ホークアイズとか天命大地の伏線もヤバいでしょ! 続きが待ちきれない〜!!🐇💫