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プロローグ「魔法の森」
この小説はオリジナルではなく、
上海アリス幻樂団のZUN氏が手掛けている
「東方project」の二次創作です。
ここは幻想郷。忘れられたものがたどり着く、外からは見えない桃源郷。
この楽園には自然が腐るほどあるが、海はないと言う不思議な場所である。
そんなところで「森」と言えば、大抵は”あの場所”を指すだろう。
AM:大体6時頃。珍しく、時計が騒がない時間帯に起きたなぁと、ちょっとびっくりしながらベッドから降りる。
カーテンをシャッと開けて、窓をバンッと開ける。
「うぁぁ…やっぱり朝イチの空気はおいしいな」
小説の主人公みたいな独り言を言った。
つってもそんな事を言えるのは、妖怪か人間離れした人間だけだ。ちなみに私は後者だ。
ここ、魔法の森は幻想郷唯一の森である。
普通の人間であれば、まず息をするだけで体調を崩す。化物茸の胞子が空中をずっと舞っているからだ。しかしその点を除けば、ここは魔力を高めるのにちょうどいいし、食用茸もいっぱいあるのでご飯にも困らないいい場所である。
つまり、私(まほうつかい)にとっては最高の場所だ。
あぁそうだ、着替えしとこ。
「霧雨魔法店、開業…っと」
ちよっと重めの看板を回れ右させて、お気にの服で、ちと古びた箒に跨った。
「霊夢、今起きてっかなぁ〜」
(起きてたら、朝食でもご馳走になるか)
あいつにとっては迷惑でしかないことを考えた。気がついたら、もう上空だ。
ここから見た家は、もうきっと豆粒だろう。
通り過ぎる風が、最高に気持ちいい。
「よっしゃ、れっつご!」
声をあげて、私は空を飛んだ。
彼女の名は霧雨魔理沙。人間でありながら魔法使いの、ほんとに人間離れした人間だ。
ぴんぽーん。
ちょっと大きな人形を連れた少女は、霧雨魔法店のチャイムを押す。
…返答がない。
「…絶対に、どこか行ったわね。」
呆れて、少女はため息をつく。
忘れ物したのは置いといて、留守って。ちゃんと商売する気あるのかしら…」
その少女の片手には、本が持たれてある。何やら愚痴を言っていた。
その時、びゅうっと風が吹いた。
なんだと思って、彼女は上を見上げた。
忘れ物をしたあの子が空にいた。
後ろ姿だけだった。その姿は小さいし、ぼやけている。でも、楽しそうなのは、なぜか伝わった。
「あの方向は…博麗神社か」
ったく、と彼女は笑った。その笑みは、呆れと楽しさを浮かべていた。
本は、ポストの上に置いておいた。ちょっとした手紙も書いて残すと、彼女は薄暗い森に消えた。
「家に置いてありました。ちゃんと紅魔館に返すこと。パチュリーが怒っても、知らないからね。
アリス・マーガトロイド」
※本編とは関係ありません。
東方projectに関する情報は、
「東方大百科」というアプリから引用させていただいています。
赤枠で囲んであるのが当該するアプリです。
案件ではありません。
見てくれてありがとうございました。
また次回作を投稿する機会がありましたら、何卒。
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