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長かった2学期も今日で終わると思うとどこか寂しさを感じてしまう。それと同時に冬休み何をしてどう過ごそうかと膨らむ妄想が楽しい。
心(和馬くんといっぱい一緒にいたいな…!)
今日は2学期最後のイベント、終業式。
学校にいる時間は少ないが、それでも彼氏に会うなら少しでも可愛くみられたいと思いいつもより早く起きて準備をし、出掛けた。
心(……うちが感じてる恐怖とか不安を和馬くんは受け入れてくれたけど)
心(…やっぱり怖いものは怖いんだな)
恐怖や不安を隠すために無理やりテンションを装うがより 一層不安が強まる。
心(こんなんじゃダメだよね!!気をしっかり持たないと!)
気持ちに整理をかけ、電車に乗る。
和馬くんを見つけようとキョロキョロしていると『おはよう』と声を掛けられた。
その声の主は思っていた以上に近くにいた。思わずびっくりしてしまう程に。こんなに近くにいたのに気付かなかった理由は、髪をセットしていたからだ。
心「髪セットしてるじゃん!どうしたの?」
和馬「心さんの隣に相応しくなろうって思って……」
和馬「…なんか浮かれてるかな」
心「浮かれてるなんて…そんなのうちの方だよ」
心「少しでも君に可愛くみられたいって思っていつもより早く起きたし…」
和馬「俺だけじゃなくて安心した」
和馬「……マフラー、してくれてるんだね」
心「えへへ!君からのプレゼントだもん!」
和馬「あ、心さん手貸してくれる?」
心「…?はい」
和馬(好きだよ。心さん)
心「…!?」
和馬「少し不安そうだったから」
心「そ、そっか…」
口で言うよりもずっと、ずっと嬉しかった。こんなにも想ってくれていると知って、その言葉だけで胸が救われる気がする。
学校についてからというもの少し視線が俺を刺してくる。教室に入るとそれは強さを増した。
亜美菜「おー、おはよ心とかず……ま」
亜美菜「え、お前その髪…」
和馬「…変かな?」
亜美菜「変っつーか、慣れねーな」
ふみ「でもそっちの方がいいよ!絶対!」
ふみ「ね!心!」
心「うん、うちもそう思う」
亜美菜「てか心マフラー変えた?」
心「あ、えへへ。ちょっとね」
亜美菜(あぁ、そういう事か)
亜美菜「私ちょっとトイレ」
ふみ「あたしも〜」
和馬「お前は行かないのか?」
優「僕男だけど?!」
優「もう冬休みだねー」
和馬「やっぱ長かったな」
優「そう?僕は結構あっという間だったけどね」
いろいろあった2学期を頭の中で振り返ってると優が心さんには聞こえない声で俺に囁いてきた。
優「もしかして心さんと付き合った?」
和馬「は、はぁ!?別に…!!」
優「あんな公開しながらデートに 誘ってたんだから隠すの無理だって」
優「でもよかったね!おめでと!」
和馬「…ありがと。やっぱお前優しいな」
優「どうも」
優(その裏腹に心配な出来事が増えたけど…)
優(僕が心配することでもないか)