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「ところで、旦那の不倫って?」


ああ、そうだ。


片付ける事があった。


凌太に手紙が入っていた日から数日間の話をした。

そして、水曜日にセントエルモス学園に張り込んで美優の正体を見つけると伝えた。


「それって効率が悪い、運よく目の前を通るとは思えないし、素人がずっと門のところにいれば怪しまれる。その件は俺に任せてほしい」


「どう言う事?」


「プロに頼む。費用は俺が持つ。又、金かって言われそうだが、瞳や両親を傷つけたお詫びというか、瞳はこの件を片付けたら再構築するつもりか?」


「まさか、無理」


「だったら、離婚に向けて俺が手伝う代わりに俺ともう一度やり直す為のチャンスを作りたい」


なにをしれっと言っているんだか、ただ・・・


「お母様がアレでしょ」


「母が何をしていたのかが分かれば瞳を守ってやれる。いや、絶対に守る。だから俺の元に戻ってほしい」


どうしよう、心が揺れる。

すれ違いだったと分かって、今ならお母様に対抗できるかもしれないという気持ちが芽生えた。


「離婚してもすぐに凌太と何かって事にはならないけど、あの時凄く惨めで悔しかったからその謝罪として、助けて」


凌太は笑いながら「もちろん」と言ってからゆっくりと近づいてくる。

唇が触れる寸前、凌太の顔を手のひらで押し返したら苦笑いをしている。


「私はまだ人妻です。正人が不倫をしているからと自分まで堕ちるつもりは無いし、そもそも昔付き合っていたけど、今はそういうことをする関係じゃないでしょ」


一瞬、あの日私にママ活でも浮気でもすればいいと言った時の正人の顔が浮かんだが


するかボケ!


さらに、カラオケルームで明らかに敵意を向けてきた女性、あれって

「そもそも彼女いるんじゃない」


「いないよ」


「そう?カラオケルームて隣に座った女性、彼女じゃないの?関係がないという感じじゃないけど」

とカマをかけると凌太の眉が少し上がった。


「いや、瞳と別れた後は彼女も彼女だった人もいない」


付き合ってはいないけど、何かしらの関係はあるって事なんだろう


「まぁ、私には関係ないし」


ふと横をみると凌太が寝落ちしていた。

なにそれ、自分だけ寝てるとか!

ふと時間を確認すると4時を過ぎていた。

別れていた6年分を埋めるように話をしていて気がついたらこんな時間になっていた。


凌太をそのままソファベッドに横たえるが筋肉が凄くて重くて、やっとの思いで寝かせるとベッドルームを探して掛け布団と毛布を持ってきて凌太には毛布を掛けて、私も始発まで仮眠をとろうと思いソファの下に座ると掛け布団に包まって目を瞑った。

外泊になるけど、どうせ電車も無いし正人からは浮気OKの言質をとってある。って、しないけどね!

あの時、凌太の母親から惨めで悔しい思いをさせられたけど、凌太に騙され遊ばれていたと思っていた事が違っていたと解ったことで、ちょっとだけ心が軽くなっていくとともに意識も遠のいて行った。


目が覚めるといつの間にかソファの上で凌太にしっかり抱きしめられていた。

腕の中から出ようと思うとその腕はキツくなる。


「起きてるんでしょ」


「ああ。瞳の寝顔をずっと見ていた。あれから誰とも付き合うことは無くてずっと苦しかった。捨てられた理由が知りたかった。だから、フェイスブックで昨日の事を知って来たんだ。会えてよかった。そして、瞳の旦那がクソ野郎でよかった」


「旦那はクソ野郎だけど、人から言われるのはちょっと複雑」


凌太の腕の中で笑った。

蓋をしていた感情が溢れてくる。


「旦那のことが片付いたら瞳の両親に謝罪に行かないと」


「そうね、お父さんかなり怒ってたから。って、そろそろ離して」


「しょうがないな」と言いながら腕の力を緩めたのでそこから滑りでて時計を見ると朝というよりもほぼ昼の11時だった。


凌太の顔をみると、昨日とは打って変わって顔色がいい。


「よく眠れたのね、昨日よりも顔色が良くなってる」


「抱き枕が体に合ったんだろ」


はいはいと適当に返事をしてから洗面所を借りてメイクを直すと凌太が手に車のキーを持って待っていた。


近くまで送るよ。


一瞬迷ったが乗せてもらってマンションの最寄駅で降ろしてもらった。


「浮気相手の件、分かったら連絡する」


「うん、ありがとう」


軽く手を振って正人が待っているであろうマンションに向かった。

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