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【冒頭モノローグ】※ポオ視点
僕らが勝った――そう言われても、実感はない。
世界を救った?違う。
これはただ、“君を守るために壊した”だけだ。
もし、その代償に未来が失われるのだとしても。
僕は、それでも君と在りたい。
【場面:病室/戦いの翌日】
陽光が差し込む、奇跡のような静かな病室。
乱歩とポオ、どちらも目覚めてはいたが、言葉はない。
乱歩(ぼんやり)
「……俺たち、まだ生きてんだな」
ポオ(窓の外を見ながら)
「……そうだね。でも、それが永くは続かないって、分かってるんだろ?」
乱歩
「世界が、俺たちを“許してねぇ”って話か」
ポオはうっすら笑う。
ポオ
「うん。でも――俺は君と生きる選択をする。何度、殺されても」
【場面:世界機関・特別聴聞会】
【登場】福沢諭吉、森鴎外、エリス、シグマ、フョードル(特別傍聴)、そして政府側の委員たち。
議題は:
「ポオと乱歩の異能融合は世界を歪めるか」
「彼らは脅威か、それとも“新たな時代の鍵”か」
福沢(厳しい口調)
「“力”が強すぎるがゆえに、秩序を問われるのは仕方のないことだ」
森(皮肉混じりに)
「……だが、我々が得た勝利の裏には、あの融合がある。忌むべきか、称えるべきか」
委員のひとりが口にする。
政府委員
「ポオ・エドガーと江戸川乱歩、両名を“異能凍結”対象とし、記憶の改竄・分離隔離処置を」
その言葉に、室内の空気が凍る。
【場面:乱歩×ポオ、夜の屋上】
逃げるか、従うか。
その狭間で二人はただ、隣にいた。
乱歩
「お前……もし、記憶を全部消されて、俺のことを思い出せなくなったら、どうする?」
ポオ
「君を思い出すよ。たとえ記憶を失っても、“存在”は魂に刻まれてるから」
乱歩(少し泣き笑い)
「……バカだな、ほんと。そんなの信じちまうだろ」
【ラストシーン:暗闇に浮かぶ“黒翼の指導者”】
遠く離れた、地下の祭壇のような空間。
謎の男の声(仮称:クロウ)
「愛ゆえに力を得たか――ならば、その愛ごと“世界”を壊してやろう」
壁に描かれた“歪んだ鴉の紋章”。
新たな災厄が動き出す。