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(あの時、カバーできてよかった…!)
私――白石杏は、最近喉の調子が悪い。
いや、最近嫌なことがありすぎたからかも…
普段は気にしないようなことをずっと気にして、他のことに集中できなくて、結果、声が出なくなって、歌に支障が出てきてしまう。
今日も、そうだった。
こはねと練習する予定あったから、ビビッドストリートに来た。
本当は、ここから苦しかった。
……こはねに迷惑かけちゃうかもな
…、そしたら、心配もかけちゃって、せっかく練習しよってここに来たのに、私のせいでだめになったら…?!
、、、、、、いっつもそうだ。
こはねは優しいから、私のせいで練習がだめになったなんて言わない。
むしろ、大丈夫だよって、励ましてくれる。
頭の中でこんなことぐるぐる考えてる自分が嫌。
だから、曲を流している間は、楽しいことを考えた。
可愛いハムスターの写真や、こはねや皆との楽しかった思い出。
声が出せ た。 ダメ元で歌った。
――次は、こはねの番だ…!
だけど、声が出ないっていう現象は、私だけに起こったものじゃないみたい。
こはねもだった。
それがすぐに分かったから、私はこはねのパートをカバーした。
私と同じ理由なのかな…?
今、こはねは休んでいる。
こはねの体調が落ち着いたら、聞いてみようと思った。