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上野文
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都築七美
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てく
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「じゃはくさまあぁ〜〜」
「…………」
蛇珀の視線は氷点下を下回った。
さすが恐ろしいまでにいろり一筋の男である。
猫撫で声を出し誘惑する美女たちを無言で飛び越える蛇珀。
「ちょっと、全然効かないじゃない!」
「セクシーじゃなくキュートの方がお好みなのかしら? それなら!」
焦った刺客たちが急いで見た目を可愛い系統に変えると、再度蛇珀を呼ぶ。
すると蛇珀が視線をくれた上ずんずんと近づいて来たため刺客たちは「来た来た!」と期待に胸膨らませたのだが。
「なんだその豚みてえな顔は。いろりは花の億倍綺麗だぞ」
指差して顔面を全否定された美女たちの幻は、羞恥と怒りに真っ赤に顔を歪ませながら消え失せた。
本人の前では気恥ずかしくとてもこんなことは口にできないが、他人の前では饒舌な蛇珀である。
仮初の極楽が消失し淀んだ空間に戻ると、蛇珀は腕を組み、踏ん反り返るように天を仰いだ。