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陽が沈み切った頃。ミリエットとヴォルフラムは、街道から外れた森の中、目立たないように建てられた小屋へとたどり着いた。
「俺だ」
ヴォルフラムがそう呼びかけると、音もなくドアが開く。
「お待ちしておりました、我らが王よ」
中から顔を出したのは、ヴォルフラムよりも少し年上と思しき青年だった。
彼はヴォルフラムの後ろで不安そうに様子を窺うミリエットの姿に気付くと、怪訝そうに眉をひそめる。
「……そちらの女性は？」
「詳しくは後で。とにかく今は中に入れてくれ。帝国兵に追われている」
「なんと……！ 承知いたしました」
青年は慌ててミリエットたちを小屋の中へ引き入れる。
室内には小さなランプがひとつだけ。微かな明かりに照らされ、数人の男たちの姿がぼん＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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