テラーノベル
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レンタカーのドアが閉まる。
外の喧騒が、一気に遠のく。
二人だけの空間。
💛「よし」
エンジンをかける岩本。
💜「……なんかさ」
💛「ん?」
💜「まだ不思議な感じする」
💛「俺も」
ゆっくり走り出す車。
沖縄の青い空がフロントガラスいっぱいに広がる。
いつもなら——
しばらくして、深澤は寝る。
助手席で。
安心しきった顔で。
でも今日は、起きている。
💛「疲れてるだろ?」
視線は前を向いたまま。
💛「寝ていいよ」
優しい声。
💜「いや」
💜「ひかるだって疲れてるだろ」
💛「俺は運転好きだから」
💜「そういう問題じゃない」
少しムッとした声。
赤信号、
車が止まる。
ちらっと深澤を見る。
💜「今日は寝ないよ」
💜「せっかくの旅行なんだから」
💛「……」
その言葉に、胸がじわっと熱くなる。
青信号になり、車が動き出す。
そのとき────────
そっと、
深澤の手が、岩本の片手に重なる。
💛「……危ないぞ」
でも振り払わない。
💜「ちゃんと前見てる?」
💛「見てる」
💜「なら大丈夫だ」
💛「…ふっw」
ぎゅっと、少しだけ力を込める。
💜「今日はゆっくり話そ」
💛「何話す」
💜「んー……」
少し考えて、笑う。
💜「最近ちゃんと二人で話してなかったこと」
💛「それ重いやつ?」
💜「重くないw」
重なった手の温度が心地よい。
💛「前はさ」
💛「ああやってカメラ回ってる中で“デート”して」
💛「手繋げなかったの、ちょっと悔しかった」
💜「……え」
💛「今なら堂々と触れるな」
少しだけ、指を絡める。
ハンドルは片手のまま。
💜「あら?」
💜「さっき危ないって言ってたよねー?」
ルカ🐬💤
160
夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
少し意地悪な声。
💛「安全運転で行く。大事な命乗せてるから」
💜「…っ//」
💛「ふっか」
💜「ん?」
💛「寝ないなら、ちゃんと俺見とけ」
💜「……」
視線をそらし、
💜「……ふー、、暑いな」
💛「ごまかすなw」
車内に柔らかい笑いが広がる。
深澤は窓の外を見るふりをしながら、
💜「ひかる」
💛「ん?」
💜「ありがと、来てくれて」
💛「俺も」
💛「ふっかとまた来たかった」
繋がった手は、海が見えるまで離れなかった。
——つづく。
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やーんドキドキして心臓がぁ💛💜💛💜