テラーノベル
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『きてっ!、』
『起きてよっ!』
「っん、ぁ?」
「、おはよう、みこちぃ、、?」
『、! 良かった、生きてたぁ!』
「…?」
『 っ、あぁ、ごめんごめん、自己紹介がまだだったねぇ、僕の名前は猫又おかゆ。』
『一様、ここのギルドのギルドマスターをやらせてもらってるんだ。』
「…、あぁ?」
「あっ、あの、おかゆさん。みこを知りませんか?」
「大切な人、?なんです、!」
『…え?』
…星街すいせい。
僕の担当するギルドの冒険者の一人だ。
基本は、一緒のパーティーを組んでる相方さんと一緒にいる。
そんな人が、森の中で、死体と共に発見された。
すいせい君自身も、
とんでも無い大怪我を負っていたため
最初は死んでいたと考えられていたが、
聖職者が、死体の浄化に来た時に息がある事に気付き、治癒し、何とか生きているのだ。
残念ながら、彼女のパーティーメンバーであるさくらみこさんは、、、悲惨な状態で見つかった。
黒龍に叩きつけられたからか、それとも多大なるショックからか、彼女は、記憶を失ってる。
でも、それでも伝えなきゃいけない。
『…すいせい、だったよね、?』
『君の言う、相方のみこさんは、肉がドロドロに壊死していたため、アンデットにならないうちに燃やされた。』
「…ぇあ?」
「、、いや、いやいや、みこがドロドロに壊死って、なんで、?」
「アンデットになるってなに、?みこは生きてるよね?ね、?」
『…、っ、』
「ぁあ、嗚呼”ぁぁぁぁ”、」
「あぁ”あ、ぁぁ、、ぁ.」
「ぁ」
「あ、め、?」
「…みこ、」
あぁ、駄目だ。
彼女はもういないのに。
「誰の所為で?」
私の所為だ。
私が弱いせいで、居なくなってしまったのに。
何故なんだろう。
「涙が、止まらないなぁ、、」
バタッ
チュンチュン
「んぁ、?」
小鳥の声で目を覚ます。
「、?、」
何故だろう。
いつもどおりの朝なのに、とても静かで、寂しく思える。
「…みこ、」ボソッ
「…、?」
みこって、誰、?
今日は何だか可笑しいや。
「 はぁ、ギルド…行くかぁ」
めんどくさいなんて思いながら、ドアノブに手をかける。
[忘れちゃいけないのに。]
「っ、?!」
突然聞こえた声に、何処からかもわからない憎悪が湧き出して来た。
それに驚いて、背後に飛び、構える。
用心しながらドアを開ける。
「…、?」
そこには誰も居なかった。
ただ、桜の花びらが一枚だけ、
私の背丈くらいの高さを、
ふわふわと、踊るように舞っていた。
コメント
2件
めっちゃ好きです…!