テヒョン『じゃあ、今年度の
エクセレントに、改めて乾杯』
グク『乾杯〜!』
テヒョンくんの掛け声に合わせて、
グクくんが声を乗せ、カチンと
ぶつかり合う4つのグラス🥂🥂
寮に帰って夕飯の時間
ダイニングテーブルに並ぶのは、
おしゃれなお皿に盛り付けられた
豪華な料理
メインはステーキで、
マグロのカルパッチョや、
ポタージュスープに、
ガーリックトースト
中央には、カニが
山のように盛られている
真っ赤に茹で上げられて、
まだ湯気が立っている
今日は始業式。
そしてみんなが揃ったから
ということで、
豪華な食事らしい
まるで、レストランみたい
見た目シャンパンの
中身はジンジャーエール
グク『く〜ッ、炭酸すげ〜
このジンジャーエール』
グクくんの言う通り、
その炭酸の強さに私も顔を歪める
テヒョン『こうしてローズも
出迎えたことだし、これからは
みんなで助け合いながら、
やって行こうな』
○○『は、はい』
隣に座るテヒョンくんに優しく
微笑まれ、かしこまって返事を
すると、グクくんがあははと笑う
グク『別にローズだからって、
特別肩肘張って生活しなきゃ
いけない訳じゃないから、
気軽に行こうよ〜気軽にㅋㅋ』
顔には笑顔を貼り付けたけど、
多分、、、気軽には難しそう
グク『そういえばさ、
○○ちゃんはどうして防弾学園に
編入してきたの?』
興味深々って顔のグクくんに、
私は簡潔に説明する
○○『仕事の都合で、
両親が海外へ行く事になって、
私一人で生活するには、
心配だから、寮生活の
できる学校って事で、、』
グク『へ〜!初めて知った!』
うん、、
初めて言ったからね。
テヒョン『なるほどな〜、』
同じように、興味深々そうに
耳を傾けてくれるテヒョンくんにも
顔を向けながら
ジミン『とんだ箱入り娘だな。』
冷たくそう言うジミンくんは、
目線はこっちに向けずに、
自分のペースで料理を
食べ進めている
机の上にはスマホ📱
さっきからひっきりなしに届く
メッセージをチェックしている
、、、やっぱりジミンくんは苦手だ
テヒョン『そりゃそうだよな。』
テヒョン『○○一人で家に
置いておくなんて、ご両親は
心配に決まってる』
グサリと刺さったトゲを、
やんわり抜いてくれるのは優しい声
ジミンくんの言葉なんて、
なかったみたいに、肯定してくれる
テヒョンくんのセリフ
ジミン『あ〜ま』
ジミンくんが放った一言に、
またピリリと凍りつく
それは口にした料理のことなのか、
それとも、、、
ジミンくんは、「チッ」と
かすかに舌打ちする
テヒョン『お前、メシの時くらい
スマホいじるのやめろよ』
ジミン『はいはい』
なんて言いながらも、
一向に画面を動かす指を止めない
早打ち選手権があったら、
優勝しちゃうんじゃないの?って
思う速さで打ち込まれる文字。
すごいな〜って見ていると、、
ジミン『気になんの?』
ふ、と顔を上げるから、
目と目が合う私とジミンくん
○○『いえ、別に』
いたって真顔で顔を振ると、
グク『ㅋㅋきっぱり斬られてる』
ジミン『埋まるぞ』
う、埋める!?
茶化すグクくんに不隠な言葉が舞う
グク『お〜こわ』
、、、みんな元々仲良しじゃない?
そうだよね。
それぞれの分野の違うトップ集団
元々関わりのない人達がいきなり
ルームシェアする訳だから、
難しいこともあるか、
テヒョン『ほら、○○が
ビビってんだろ』
テヒョンくんがたしなめると、
ジミンくんの視線はまたスマホへ
グク『ほんと空気悪いなぁ、』
グク『今日お祝いの席なんだよ?』
グク『ったくよぉ、、』
グク『にしても、○○ちゃん
すげ〜よな。大活躍じゃん』
そんな時でも、グクくんの
明るさは、ホッとさせられる
○○『でも、編入早々ローズって
言う高尚な称号もらっちゃって、
正直どうしたらいいのか
分からなくて、、』
グク『俺らだって同じだよ』
グク『それを狙って入ってくる奴も
多いって言っただろ?』
グク『今日だって、すれ違い
ざまに恨まれたわ』
そう言って肩をすくめるグクくん
ジミン『アイツだろ?2組のカン』
ジミン『アボジが陸上の
オリンピック専修だったつう奴』
ジミンくんも聞いてはいるのか、
カニの身を器用に殻からほぐして
口へ放り込む
グク『そうそう!』
グク『めっちゃ英才教育されて、
育ったらしいし、確かに身体能力が
すごいのは俺も認める』
ジミン『でもよ、お前も』
ジミン『バケモンだよ?』
ジミンくんて、褒めてるのか何だか
頭脳トップの人にも頭良すぎて、、
みたいなこと言ってたもんね
○○『エクセレントって、具体的に
何かすることってあるんですか?』
テヒョン『生徒会から上がって
来たものを決済する権限もある』
テヒョン『行事のほとんどが
生徒達で運営しているから、
俺達が最終決定権を持ってる』
それって普通にすごくない、?
グク『まぁ防弾学園は俺達の
手の中にあるって訳』
そう言った瞬間、、
グクくんの目つきが変わった。
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