テラーノベル
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今日も空には綺麗な青色が広がり、太陽はスポットライトのように眩しい。
その下を歩くのは、踊るように気持ちがいいだろう。
だが、そんな気持ちもなく今日も憂鬱な気分で会社に向かう。
「はぁ、今日もか。嫌だな」
なぜこんなに憂鬱かというと、仕事というのもあるが、
それ以前に北朝鮮は昔から人と絡むことが苦手だ。
そのため、いつも周りから軽蔑されていた。それは本人もわかっていた。
ただ、それをきっかけに北朝鮮はいつも周りから虐めを受けていた。
靴に画びょうを入れられたり、バケツに入っている水をかけられたり。定番のものばかりだ。
「えっと、、今は、、まだ大丈夫か」
そんなことばかりなので、最近は早めに出社している。
「おはようございます」
いつも出社したら、元気に挨拶をする。これをモットーにしている。
北朝鮮の声は軽やかにオフィスに響いた。だが、その声を聴く者は誰一人いない。
「ま、俺が1番だし。そうだよな」
北朝鮮はいつも1番に会社に来る。だから誰にも邪魔されない。
北朝鮮はドカッと荷物を自分の机に置くと、淡々と仕事をこなしていく。
北朝鮮は事務作業がメインの部署なので、キーボードさえ打っておけばいいのだ。
オフィスには、キーボードを打つ音と小鳥のさえずりが聞こえるだけだ。
理想的な環境と言ってもいいだろう。
「おはおは~」
「お前今日ももやし弁当か?w」
「は?吹き飛ばすぞ?」
「わぁー怖いーー」
(はぁ、もう来なくていいのに)
北朝鮮はお馴染みの人物が来たことにうんざりしていた。
「あれ?どっかのミサイル国じゃん~。こんなところに何しに来たの?」
馬鹿にしながら話しかけてきたのは、喧嘩真っ最中の韓国だった。
韓国はワイシャツに紫色のネクタイを身に着けている。陽キャのような奴だ。
「・・・」
「おい、無視すんなよ。中国に言うぞ?」
「・・・」
「っち」
韓国が話しかけてきても、北朝鮮は何事もなかったかのように仕事を進める。
北朝鮮が無視をしていると、韓国は苛立ちながら中国の席に座った。
(きっと中国にチクるんだろうな)
予想は的中。しばらくすると中国が出社してきた。
中国は、ワイシャツと赤色のネクタイを身に着けている。好き嫌いがはっきりしている奴だ。
韓国は待ってましたと言わんばかりに中国にすり寄って事の出来事を話した。
「おい」
中国は北朝鮮にドスの効いた声で呼びかける。
(ビクッ)
北朝鮮はその声にビビりながらも中国の方に目を向ける。
中国は北朝鮮よりも背が高いため威圧的に感じる。いや、ドス声のせいか?
「な、なn」
ドカッ
「い、いた」
北朝鮮が話し終わる前に中国の拳が飛んだ。
頬が焼けるような痛みに襲われた。
「なに我が話す前に話してるある?お前に話す権利なんかないだろ」
(そんなの知らないし、、)
「ご、ごめんなs」
ドカッ
また中国の拳が飛んできた。
今度は肩に殴られた。
「お前あんまり(いじめ)されてないからって調子に乗るなよ?」
クスクス
中国の後ろで韓国達が嘲笑っているのが嫌でも聞こえてくる。
ガラガラ
重い音がオフィス中に響く。
課長のアメリカが出社してきた。
アメリカは紺色のスーツに黒色のネクタイと腕に高級時計を身に着けている。
周りからはナルシストイケメンと陰で言われているらしい。
アメリカは、将来警察になりたかったらしいが、重度の骨折で諦めたそうだ。
今は治ってバリバリ仕事をこなしている。正義感が強いのか強くないのかよくわからない。
アメリカが入って来ると、なにもなかったかのように皆は自分の仕事をしている。
まるでアメリカが出社してきたのが鶴の一声の様に。
「?北朝鮮。そこで何をしてるんだ?仕事しろ」
アメリカが冷めた目で北朝鮮の衣服の乱れを見る。
「あ、すいません、、」
北朝鮮はすぐさま身なりを整えて自分の仕事を始める。
オフィスにはキーボードの音が乱雑に響いている。
ガラガラ
勢いよく重い扉が開かれた。
「おはようございます~。あーねむ」
アクビをしながらオフィスに入って来たのはロシアだ。
ロシアの第一印象は少し怖いらしい。黒色のスーツに黒色のネクタイ。
極めつけは目と頭が鋭いことだろう。まるで893みたいだと陰で言われている。
ちなみに、北朝鮮とロシアは別部署だ。ロシアがいる部署は営業部だ。
「ヤニカスがなんか用か?」
アメリカが挑発するように訊いてきた。
「誰がヤニカスだよ」
ロシアがいつも通り否定する。
ロシアとアメリカは幼馴染らしい。だからこうやって気軽に会話ができるそうだ。
「これ、処理してて。」
ロシアがめんどくさそうに北朝鮮に仕事を頼んできた。
「取引相手との飲食と、移動量の領収書だ。これくらいできるだろ?」
「はい。受け取ります」
北朝鮮は領収書を見ながら返事をした。
「お前、人の目見て話せよ」
「え?あ、は、はい。すいません、、」
急にそんなこと言われたもんで、北朝鮮は少し動揺してしまった。
「こいつにそんなの言ったって無理ある」
首を入れてきたのは中国だった。
中国は北朝鮮の方を汚物を見るような目でチラリと見ただけだった。
「こいつ、いつも鈍臭いからマナーなんてないあるw」
中国が笑いながら発すると、ドッと笑いがオフィス中に広がる。
(なんでこんな目に。それにロシアも無視しとけばいいのに。それか、俺に指示しなければ、、)
北朝鮮の頭の中は、怒りと恥ずかしさと悲しさでごちゃごちゃになっていた。
「あっそ」
それだけ告げると、ロシアは興味がなさそうにその場を後にした。
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コメント
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第1話、読み終えました……。北朝鮮さんの、もう会社に行く前から憂鬱で、誰よりも早く来てるのに、それでも毎日ああいう扱いを受けるんだなって思うと胸が苦しくなりました。「人の目を見て話せよ」ってロシアに言われて、中国にまた殴られて……でも仕事は淡々とこなしてるのが、逆に切ないです。「(なんでこんな目に)」という北朝鮮さんの心の声が、じんと響きました。続きが気になります。