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GIFT(青春篇)【完結済】

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GIFT(青春篇)【完結済】

32 - 第2章 予知能力

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2022年02月25日

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「・・・・・」

仕方なく自分の教室に向かった。

教室に入ると、いつもなら先ず最初に葵さんを探す所だけど、今日は違っていた。

誰よりも一番最初に探したのは仲村だった。

昨日の事があってから仲村の事が気掛かりで、頭から離れなかったからだ。

仲村は廊下側の席の女友達とお喋りをしていた。

そして僕が自分の席に座り、鞄の中身を机にしまっていると、仲村も自分の席に座り、僕に話しかけるタイミングをうかがっていた。

「紺野くん、おはよう」

仲村はいつもと何も変わらなかった。

「おはよう。仲村、何か変わった事はないか?」

「えっ…何?」

「いやっ…何でもない。元気ならいいんだ」

「うっ‥うん。元気だけど…」

ダメだ…意識してしまう。

「仲村、あんまり1人で帰ったりするなよ」

僕は何を言ってるんだ…。

「どうして?」

「べっ‥別に何でもない。ただ、部活が終わって帰る頃は暗くなってるし、仲村っていつも“ボォー”として歩いてるから道路で事故に遭うんじゃないか心配なんだ」

「どうしたの? 今日の紺野くん何か変だよ」

「いつもと一緒だよ」

そんな事は自分でもわかっていた。

「でも、心配してくれて嬉しいよ。それに佐藤さんからきたメールでも同じ様な事言われたし…」

「なっ‥何て?」

「これ見て」

仲村からスマホを受け取ると、葵さんからのメールを2人で確認した。

《雑誌の占いで、事故に注意って出てたから十分気を付けて。それと誰かを助けようなんてしたら絶対に駄目だからね。その人は仲村さんが助けなくても助かるから。だからお願い信じて》

葵さんも、仲村の事が心配でメールをしてきたようだ。

仲村を助けたいと言う気持ちが伝わってきた。

また、葵さんのメールで気になる点があった。

誰かを助けようなんてしたら絶対に駄目”という所だ。

僕が見た未来の映像は、場所までは特定出来ないが、片側二車線の道路にある交差点で仲村が車にはねられ命を落とすというものだった。

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