コメント
1件
――雰囲気、重いな……。
夏休みが終わって、九月最初の登校日。
教室に入った瞬間、進夢は、その空気の重さにため息を吐いた。
今年の夏休みは、最悪だった。春先にクラスメイトが自殺したのだ。
五年になってから一度も学校に来ていないとはいえ、前にクラスがいっしょだった者もいる。
なにより、自分たちとは無関係でいられた「死」の生々しい空気に触れてしまったのだ。
ショックなものはショックである。
すでに教室に登校してきている生徒の顔は暗く、どこか陰鬱としていた。
それが伝染したのか、あるいは、進夢の主観的なものなのかはわからないが、ここにくるまでに感じた学校の中の空気も重く、息苦しさをおぼえるほどだった。
――まぁ、あのお葬式もすごかったし、そりゃあ、空気も暗くなるよね。
被害者の母親は、進夢たち、五年二組の生徒のことを指差して、呪ってやると叫んだ。
その、悲痛で、どこかが壊れ*************************
********************
*************
************
**************************
******
********
*****