水泳教室は、十一時半までで終わった。
結構な距離を泳がされた進夢は、わずかにフラフラしながら、教室への階段を上っていた。
「小学校の水泳教室って、こんなにハードだったっけ……」
「ゴリ先生、体育会系だからな。あの人の日には、やたら泳がされた記憶があるよ」
かたわらを歩く信二が、彼にしては珍しく、疲れの見える顔で言った。
「それにしても、やけに疲れてるね、信二」
「いやー、俺さぁ、高校では陸上部に入ってたんだよ」
「へぇー」
確かに、信二は小学生の時から足が速かった。というか、大抵、どんなスポーツも器用にこなしていた印象がある。
だから、別に陸上部に入ろうが、バスケ部に入ろうが、大して驚くことではない。
「そんでさ、体力にはかなり自信があったもんだから……。どうも、この体でもそんな調子で動いちまってな。体力消費しちまうんだよ」
「あー、なるほどね」
「進夢も******************
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