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お久しぶりです。

投稿ができなくてすみません😭

前のストーリーを続けようか迷っているので、続けて欲しい方がいたらコメントお願いします!!

◯凛  17歳   世一  7歳

◯キャラ崩壊してます。

ピピピ。

携帯のアラームの音でリヴァイは目が覚めた。

「……ん…もう朝か。」

凛が寝起きで重い体を何とか起こすと、隣で眠っていた弟、世一の瞼が上がった。

「りん、兄ちゃん?も、起きる?」

眠そうに目を擦る世一。凛は少し微笑むと、自分が起き上がったときに捲れてしまった掛け布団を整えてやる。

「ああ。俺は起きるが、世一はまだ寝てていいぞ。朝飯が出来たら起こしてやるから。」

「ん。」

すぐにくうくうと可愛い寝息を立て始めた世一の頭をポンポンと撫でると、凛はそっと布団を出てキッチンに向かった。

2週間前、凛と世一の両親が海外出張へ行った。「2人とも着いてくるか」と言われたが、高校の生活がそれなりに気に入っていた俺は家に残ることにした。俺が残ると言ったら世一も残りたいと言ったので今は2人で日本にいる。2人での生活は大変なこともあるが世一も協力してくれるから楽しく過ごせている。一緒にサッカーをしたり買い物に行ったり… 金銭に関しては両親がそれなりに稼いでくれていたため困ることは無い。

自分の分と世一の分の朝食を用意しながら俺は今後のことについて考えていた。いつ戻ってくるか分からない両親の代わりに世一を養っていかなければならない。お金も両親が稼いでくれたからといって、いつまでもそれを使ってはいけない。凛は今年高校3年になったばかりだったが、学校と共にバイトでも始めた方が良いだろうか。それとも大学に行くまでは両親のお金を使ってもいいのか。いずれにしても、10歳も離れた世一に生活のことで遠慮をさせたくない。なんせ世一はまだ小学校の2年生だ。将来の選択肢は多い。両親がいないからと、その選択肢を狭める事だけは御免だ。

そんな事を考えていると、食パンを焼いていたトースターがチン、と鳴った。丁度スクランブルエッグとスープの準備も出来たところで世一を起こしに再び寝室に向かった。

「世一。朝飯出来たぞ。起きろ。」

「……ん。おはよ、凛兄ちゃん。」

寝起きが可愛すぎるな、天使か何かか、なんて考えていた。

歳の割にしっかりしている世一は寝起きが良い。サッと起き上がった世一は凛と共にリビングに行った。

「おい世一、食わねえのか?早く食わねえと遅刻しちまうぞ。」

食卓に座ったのはいいが、世一は目の前の食事に手を付けようとしない。ただ眺めているだけだ。すると、世一は徐に席から立ち上がる。

「ごめん、凛兄ちゃん。今日はご飯いらない。」

いつも食欲旺盛な弟がこんな事を言うとは。凛は不審に思い、首を傾げる。

「どうした?具合でも悪いか?」

「ううん。全然!大丈夫!俺は元気だから!」

必死に取り繕う世一。様子がおかしいと確信した凛は立ち上がり、世一の前で膝をつく。そして、避けられないように後ろ頭を押さえると、そっとその額に手を当てた。

「世一、熱があるじゃねえか。いつから調子が悪かったんだ?結構高いぞ。」

そういえば心なしか顔色も悪い。

「俺は熱なんて無い!凛兄ちゃんの気のせいだ!」

潤んだ瞳で元気だと訴える世一。凛は溜め息を吐いて椅子に座らせる。

「ちょっと待ってろ。」

棚から体温計を取り出した凛は、世一の脇の下に問答無用で挟み込んだ。暫くして計測終了を知らせたそれの表示を見る。38.5℃。

「おい、これのどこが気のせいなんだ。良いからベッドに戻るぞ。今日は学校を休もう。」

「…………うん。」

その表示を見せながら言うと悲しそうに頷いた世一を抱き上げて布団に押し込んだ。

凛が世一と自身の学校にそれぞれ欠席の連絡を入れて世一の元に戻ると、ベッドの中からコホコホと咳き込む音が聞こえた。熱が上がってきたのか、丸い頬に赤みが差している。

「大丈夫か?朝イチで病院行くぞ。その前に、何か食えそうか?そんだけ熱があるならパンは無理だろ。スープだけでも飲むか?」

「……ん…」

「よし、待ってろ。持って来てやる。」

凛に支えてもらって体を起こした世一は、そのままスープを飲み込む。凛は世一の体をゆっくりと寝かせた。

「少し横になってろ。俺は病院の準備してくる。頭が痛いとか気持ちが悪いとか、あるか?」

「あたま、いたい……ケホッケホッ…凛、兄ちゃ…」

「ん?」

「ごめん…なさい……ご飯、食べられなかったし、迷惑…かけちゃった……」

「んな事気にするな。体調が悪いときなんて誰にでもある。」

凛は、泣いてしまった世一の頭をそっと撫でて部屋を出る。

お金に保険証、診察券など受診に必要な物を用意して、世一が寒くないように上着を羽織らせた凛は、ぐったりと自分に凭れ掛かりながら咳き込む最愛の弟を抱いて病院に駆け込んだ。

思えば両親が海外出張に行ってからの2週間、エレンは泣いた事があっただろうか。

病院での待ち時間。エレンを膝枕し、背中を摩ってやりながらリヴァイはそんな事を考える。エレンは良く気が利く出来た弟だ。不調を露呈するまで隠していたのだって、きっと凛に心配をかけたくなかったからなのだろう。2人だけの生活で苦労している凛を気遣って悲しい気持ちも、熱の苦しさも我慢したのか。そう思うと胸が痛くなった。

診察を終え、咳止め薬と解熱剤を貰った世一は、少しのお粥を食べてからそれらを飲み、今は穏やかに眠っている。診断は、ただの風邪、だった。ストレスで体が弱り、風邪を引きやすくなっていたのだろう、とも言っていた。

まだ熱の篭る頭をしきりに撫でながら、凛は語りかける。

「なあ、世一。気を遣わせて悪かったな。親が2人とも海外に行って寂しかっただろうにな。けどな、お前も、俺も、独りじゃねえんだぞ。」

へにゃりと笑うエレンは今、幸せな夢を見ているのだろうか。

目覚めたらまた寂しい思いをさせるかもしれないが、幼い弟に、それでもせめて今だけはゆっくり休んで欲しいと思いながら頭を撫でた。

翌日、世一の体調は良くなり、また2人で楽しい生活を送っていった。

読んでいただきありがとうございます!!

初めてこっちの方で書いたので、上手く出来ているか分かりませんが…長くなってしまいましたね💦

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それでは*˙︶˙*)ノ”

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