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テラーノベル(Teller Novel)
カタオモイ

カタオモイ

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1

1話

♥

344

2023年03月25日

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⚠️注意⚠️

・司冬タグついてますがゴリゴリの彰冬です。

・先に言うと、「司←冬←彰」です。

・ハピエン厨なのでちゃんと結ばれます。
















(彰人side)

片思い中の相棒__冬弥が、相談したいことがあるらしく、オレたちはカフェにやってきていた。

彰「で、相談ってなんだ?」

冬「ああ、その…引かないで聞いてほしいんだが…。」

冬「たぶん俺は…司先輩のことが、好きだと思う。」

彰「……!!!」

冬「もうすぐバレンタインだろう?だから…気持ちを伝えようと思ってな…。すまない、引いたか?」

彰「いや、引かねぇよ。そっか……頑張れよ、応援してる。」

冬「…!ありがとう。彰人にそう言ってもらえると、心強い。」




冬「じゃあ、また明日、学校で。」

彰「おう、じゃーな。」


最悪だ。

まさかこんな形で失恋するとは思わなかった。

せめて気持ちは伝えたかったんだけどな…

気持ちを伝えることも叶わないのかよ…

彰「っはー…ほんと、最悪。」

応援してる、なんて言っちまったし…このままオレの恋は終わるのか…





ーバレンタイン当日ー

冬「じゃあ…行ってくる。」

彰「おう……成功すると良いな。」

冬「ああ…ありがとう。」

ついに当日になっちまった…

あーくそ…もっと早くに告っとけばよかった…

彰「どーせ、成功すんだろーな…」







(冬弥side)

冬「あの…司先輩!」

司「ん…?おお、冬弥か!どうかしたか?」

冬「今日は、バレンタインなので…これを」

司「おお!丁度甘いものが食べたかったから嬉しい!」

冬「それはよかったです。それで…えっと…」

司「?」

冬「俺…司先輩のことが好きです。…恋愛的な意味で。」

司「…?!!」

冬「すみません。気持ち悪い、ですよね。」

司「気持ち悪いとは思わないぞ。だが…すまない、冬弥と付き合うことはできない。ああ、もちろん、「冬弥が男だから」という理由ではないからな。」

冬「そう、ですよね…急に引き止めてすみませんでした。」

司「いや、大丈夫だ。チョコレートは有難く食べさせてもらうぞ!」

冬「はい。では、俺はこれで…」







(彰人side)

冬「彰人。」

彰「お、冬弥。どうだった?」

冬「……振られてしまった。」

彰「っ…!マジか…、」

冬「ああ、でも…仕方ない、よな。」

彰「…練習休むか?」

冬「え?」

彰「いや…振られて練習どころじゃねぇだろ?」

冬「いや…だが、次のイベントもあるし…」

彰「たまにはリフレッシュも必要だろ。最近練習してばっかだったしな。」

冬「そう、か?」

彰「おー、杏とこはねには適当に連絡しとくから。」

冬「…ありがとう。」

彰「このぐらい、大したことねぇよ。」








(司side)

類「青柳くんが司くんを?」

司「ああ、そうなんだ。」

類「驚いたね。てっきり青柳くんは東雲くんのことが好きなんだとばかり…」

司「オレもそう思っていたんだが…違ったみたいだな。」

類「まあ…青柳くんは司くんを崇拝しているからね。それを恋愛感情だと勘違いしてしまったんだと思うよ。きっと、本当の恋に気づくのも時間の問題だね。」

司「そうだな…彰人のためにも、早く気がついてくれることを願うが…」








(彰人side)

彰「…ん、もうこんな時間か。」

冬「本当だ、そろそろ帰るか。」

彰「…そうだな。」

冬「…さっきから怒っているみたいだが…どうかしたか?俺が何かしたのなら謝る。」

彰「あー…別に、何でもねぇよ。」

冬「なんでもないということはないだろう。俺たちは”相棒”なんだ。何かあるのなら頼ってくれ。」

彰「っ…じゃあ言うわ。オレ、お前のこと好きなんだけど。」

冬「え?」

彰「だから、振られたって聞いて、ちょっと安心したんだよな。…最低だよなオレ」

冬「あ、え、?」

彰「なあ冬弥…オレじゃダメかよ…」

冬「え、えっと、」

彰「……悪い、今の忘れてくれ。じゃあな。」

冬「っ、あ、彰人…」








(冬弥side)

彰人は俺のことが好きだったのか…

それなのに俺は気がつかずに彰人に相談を持ちかけてしまった…

冬「俺…最低だな…」

彰人は、俺を気遣って色々やってくれたのに、俺は…

冬「っ、」

…そういえば、少し前に読んだ小説に似たようなシーンがあったな。

確か、女に恋人がいて、失恋した男は気持ちを上書きするように他の女性と付き合う。最後はその女性と結婚し幸せな人生を送る…そんな話だった。

彰人が他の女性と…

…なんだろう、このモヤモヤは。

どうしてこんなにモヤモヤするんだろう…

もしかして俺…本当は彰人のことが…





〜次の日〜

冬「あ、彰人」

彰「…どうした?」

冬「昨日は、その、すまなかった。」

彰「なんで謝るんだよ。好きになる人なんて自由だろ?」

冬「昨日、自分で色々考えて…それで気がついたんだ。」

彰「?」

冬「俺はたぶん…彰人のことが好きなんだ。」

彰「…え?」

冬「今まで1番俺の傍にいてくれたのは彰人だった。その彰人が、俺以外の人と一緒にいるのは…モヤモヤする。」

彰「え、は…?」

冬「今更遅いのはわかってる。でも…これだけは伝えておきたかったんだ。」

彰「っはぁぁ…マジかよ。」

冬「…じゃあ、また後で…」

彰「っ待てよ、」

ガシッ

彰「…オレがお前以外のやつと付き合うわけねぇだろ。」

冬「え…」

彰「冬弥…オレと付き合ってくれ。」

冬「ああ…もちろんだ。」

















司「思ったより早かったな。」

類「そうだね。結ばれてよかったよ。」




𝑒𝑛𝑑

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コメント

4

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めっちゃ好きすぎてノールックでハート押してたら200過ぎてたわ

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