⚠️注意⚠️
・司冬タグついてますがゴリゴリの彰冬です。
・先に言うと、「司←冬←彰」です。
・ハピエン厨なのでちゃんと結ばれます。
(彰人side)
片思い中の相棒__冬弥が、相談したいことがあるらしく、オレたちはカフェにやってきていた。
彰「で、相談ってなんだ?」
冬「ああ、その…引かないで聞いてほしいんだが…。」
冬「たぶん俺は…司先輩のことが、好きだと思う。」
彰「……!!!」
冬「もうすぐバレンタインだろう?だから…気持ちを伝えようと思ってな…。すまない、引いたか?」
彰「いや、引かねぇよ。そっか……頑張れよ、応援してる。」
冬「…!ありがとう。彰人にそう言ってもらえると、心強い。」
冬「じゃあ、また明日、学校で。」
彰「おう、じゃーな。」
最悪だ。
まさかこんな形で失恋するとは思わなかった。
せめて気持ちは伝えたかったんだけどな…
気持ちを伝えることも叶わないのかよ…
彰「っはー…ほんと、最悪。」
応援してる、なんて言っちまったし…このままオレの恋は終わるのか…
ーバレンタイン当日ー
冬「じゃあ…行ってくる。」
彰「おう……成功すると良いな。」
冬「ああ…ありがとう。」
ついに当日になっちまった…
あーくそ…もっと早くに告っとけばよかった…
彰「どーせ、成功すんだろーな…」
(冬弥side)
冬「あの…司先輩!」
司「ん…?おお、冬弥か!どうかしたか?」
冬「今日は、バレンタインなので…これを」
司「おお!丁度甘いものが食べたかったから嬉しい!」
冬「それはよかったです。それで…えっと…」
司「?」
冬「俺…司先輩のことが好きです。…恋愛的な意味で。」
司「…?!!」
冬「すみません。気持ち悪い、ですよね。」
司「気持ち悪いとは思わないぞ。だが…すまない、冬弥と付き合うことはできない。ああ、もちろん、「冬弥が男だから」という理由ではないからな。」
冬「そう、ですよね…急に引き止めてすみませんでした。」
司「いや、大丈夫だ。チョコレートは有難く食べさせてもらうぞ!」
冬「はい。では、俺はこれで…」
(彰人side)
冬「彰人。」
彰「お、冬弥。どうだった?」
冬「……振られてしまった。」
彰「っ…!マジか…、」
冬「ああ、でも…仕方ない、よな。」
彰「…練習休むか?」
冬「え?」
彰「いや…振られて練習どころじゃねぇだろ?」
冬「いや…だが、次のイベントもあるし…」
彰「たまにはリフレッシュも必要だろ。最近練習してばっかだったしな。」
冬「そう、か?」
彰「おー、杏とこはねには適当に連絡しとくから。」
冬「…ありがとう。」
彰「このぐらい、大したことねぇよ。」
(司side)
類「青柳くんが司くんを?」
司「ああ、そうなんだ。」
類「驚いたね。てっきり青柳くんは東雲くんのことが好きなんだとばかり…」
司「オレもそう思っていたんだが…違ったみたいだな。」
類「まあ…青柳くんは司くんを崇拝しているからね。それを恋愛感情だと勘違いしてしまったんだと思うよ。きっと、本当の恋に気づくのも時間の問題だね。」
司「そうだな…彰人のためにも、早く気がついてくれることを願うが…」
(彰人side)
彰「…ん、もうこんな時間か。」
冬「本当だ、そろそろ帰るか。」
彰「…そうだな。」
冬「…さっきから怒っているみたいだが…どうかしたか?俺が何かしたのなら謝る。」
彰「あー…別に、何でもねぇよ。」
冬「なんでもないということはないだろう。俺たちは”相棒”なんだ。何かあるのなら頼ってくれ。」
彰「っ…じゃあ言うわ。オレ、お前のこと好きなんだけど。」
冬「え?」
彰「だから、振られたって聞いて、ちょっと安心したんだよな。…最低だよなオレ」
冬「あ、え、?」
彰「なあ冬弥…オレじゃダメかよ…」
冬「え、えっと、」
彰「……悪い、今の忘れてくれ。じゃあな。」
冬「っ、あ、彰人…」
(冬弥side)
彰人は俺のことが好きだったのか…
それなのに俺は気がつかずに彰人に相談を持ちかけてしまった…
冬「俺…最低だな…」
彰人は、俺を気遣って色々やってくれたのに、俺は…
冬「っ、」
…そういえば、少し前に読んだ小説に似たようなシーンがあったな。
確か、女に恋人がいて、失恋した男は気持ちを上書きするように他の女性と付き合う。最後はその女性と結婚し幸せな人生を送る…そんな話だった。
彰人が他の女性と…
…なんだろう、このモヤモヤは。
どうしてこんなにモヤモヤするんだろう…
もしかして俺…本当は彰人のことが…
〜次の日〜
冬「あ、彰人」
彰「…どうした?」
冬「昨日は、その、すまなかった。」
彰「なんで謝るんだよ。好きになる人なんて自由だろ?」
冬「昨日、自分で色々考えて…それで気がついたんだ。」
彰「?」
冬「俺はたぶん…彰人のことが好きなんだ。」
彰「…え?」
冬「今まで1番俺の傍にいてくれたのは彰人だった。その彰人が、俺以外の人と一緒にいるのは…モヤモヤする。」
彰「え、は…?」
冬「今更遅いのはわかってる。でも…これだけは伝えておきたかったんだ。」
彰「っはぁぁ…マジかよ。」
冬「…じゃあ、また後で…」
彰「っ待てよ、」
ガシッ
彰「…オレがお前以外のやつと付き合うわけねぇだろ。」
冬「え…」
彰「冬弥…オレと付き合ってくれ。」
冬「ああ…もちろんだ。」
司「思ったより早かったな。」
類「そうだね。結ばれてよかったよ。」
𝑒𝑛𝑑
コメント
4件
めっちゃ好きすぎてノールックでハート押してたら200過ぎてたわ