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こんばんは「クリオネ?」です。
投稿遅くなり申し訳ありません🙇
一応書き溜めていたのでここから最終回まで毎日投稿できると思います
意外とダラダラと長くなってしまったのでそこだけ理解して最後まで追っていただければな〜と
今日は2話投稿です。
ということでどうぞ
第7話:無自覚なシェフと一直線なアイドル
あの雨の夜以来、目黒蓮と宮舘涼太の距離は確実に変化していた。
多忙を極めるトップアイドルである目黒は、以前であれば仕事が終わるとまっすぐ自室へ戻り、疲れ果てて眠りにつくだけの生活を送っていた。
しかし最近では、夜遅くであっても涼太の部屋の明かりがついているのを確認すると、手には手土産の高級フルーツや翔太への絵本を携えて、静かにインターホンを鳴らすようになっていた。
「宮舘さん、夜分遅くに申し訳ありません。現場でいただいた梨なのですが、翔太くんと一緒に召し上がっていただけたらと思いまして」
「目黒さん! いつも申し訳ありません、そんなにお気遣いくださらなくても……。ちょうど、夜食にうどんを作っていたところなんです。もしよろしければ、召し上がっていかれませんか?」
「……本当ですか? では、ぜひいただきます」
涼太の部屋のダイニングテーブルで、二人が向かい合って温かい食事をとる。
それが週に何度かの、密かな日課となりつつあった。
涼太にとって、この時間は「多忙な隣人に温かい手料理を提供するシェフとしての時間」であり、「心優しい友人と過ごす穏やかな時間」であった。
何しろ涼太は33歳の今まで恋愛と無縁で生きてきた人間だ。
恋愛感情というものに対する感度が著しく低く、目黒が自分に向ける熱を帯びた視線や、不意に見せる距離の近さを「トップアイドルらしい洗練されたファンサービスのような親しみやすさ」として解釈していた。
一方の目黒は、全く違っていた。
文武両道で完璧、道行く老若男女誰からもモテてきた目黒だったが、これまでの人生で誰かに心を奪われたことなど一度もなかった。
しかし、不器用なほど誠実に1歳の翔太を育て、自分の疲れた心と身体を温かな料理と優しさで包み込んでくれる涼太に対し、目黒の心は急速に、そして決定的に惹かれていた。
「宮舘さんは、本当に料理が好きなんですね。食べている俺の顔を、そんなに愛おしそうに見つめられたら、緊張してしまいます」
目黒が端正な顔立ちを少し傾け、深みのある低い声で言った。
長身を乗り出すようにして顔を近づけられると、その圧倒的な美貌が視界いっぱいに広がる。
「あ……すみません。美味しそうに食べてくださる姿を見るのが、料理人として一番の幸せなんです」
涼太はまったくの無自覚で、柔らかな笑みを返した。
(本当に……無自覚な人だ)
目黒は心の内で小さく苦笑した。
これほどストレートに視線や言葉でアプローチしているつもりなのに、涼太のバリアはあまりにも強固で、恋愛の土俵にすら上がっていない。
だが、目黒蓮という男は一度決めたら決して諦めない。
クールな外見の裏に秘めた情熱で、目黒は着実に、礼儀正しく、しかし逃げ場をなくすように涼太との距離を縮めていくのだった。
コメント
1件
ああ…この第7話、めちゃくちゃ良かったです…! 涼太くんの無自覚シェフっぷりと、目黒さんの一直線なアプローチの温度差が尊すぎて胸が苦しかったです。 「無自覚な人だ」って心の中で苦笑いする目黒さん、切なくて好きだなあ。 涼太くんの「料理として幸せ」って言葉がまた純粋で…二人の距離感がじわじわ縮まってる感じ、続きが気になります🥀
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