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どうもこんちゃーモブの人です。
♡、フォローありがとうございます。
⚠注意事項⚠
⚠em主人公
⚠これは主の妄想です。
⚠誰かの萌えは誰かの地雷
⚠地雷を感じたら回れ右
⚠誤字脱字あるかも
⚠御本人様達に迷惑のかからないよう配慮を
では、スタート
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【覚醒】
昴の中にずっと沈んでいた“声”が、再び囁き始めたのは、それが夜明け前のことだった。
研究室の奥で、彼はひとり水晶に手をかざしていた。
淡い光を放つ結晶体が、まるで鼓動するように脈打っている。
紅狂生は隣の作業台でノートを閉じ、目を向ける。
「……また聞こえたのか?」
昴はゆっくりと頷いた。
「今度は、はっきりとした言葉だった。
“戻れ”って……そう、言ってた。」
紅狂生の眉がわずかに動いた。
「“戻れ”? 過去にか?」
昴はしばらく黙り、そして小さく笑った。
「…違う。“自分”に戻れ、って意味だと思う。
過去を変えることばかり考えて、俺は“今の自分”をずっと見ないようにしていた。」
彼の手のひらにある水晶が、淡く光る。
「これは、過去をやり直すための道具じゃない。
願いを通して、今の自分が何者なのかを問うものなんだ。」
紅狂生はしばらく昴を見つめていたが、やがて口を開いた。
「お前……変わったな。最初の頃は、何かを“失わないように”って必死だったのに。
今は、“手放さないように”してる。」
昴は苦笑しながら言った。
「それはきっと……お前が傍にいたからだ。
ありがとう、紅狂生。」
一瞬、沈黙。
だが、紅狂生はいつもの調子で肩をすくめた。
「俺はただの補佐役や。主役はお前やぞ。昴。」
その言葉に、昴の胸がじんわりと温かくなった。
——それはきっと、“赦し”の始まりだった。
夜明けの空が、徐々に薄紅に染まっていく。
水晶の中に残された“願い”は、まだすべてが解き明かされたわけではない。
けれど、昴はようやくそれに“触れる覚悟”を決めた。
そして次の実験は、ただの観測では終わらない。
それは、彼自身を試す「最後の問い」になるかもしれなかった。
END…
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終わりです。
そろそろ最後に近づいてきた気がします(* ˊ꒳ˋ*)
まぁ…見届けてくれたら嬉しいです(,,>᎑<,,)
じゃあね(*-ω-)ノ フリフリ