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「ボス、おはようございます」とガクが頭を下げる
「おはよう…ガク…」と目を擦りながら言う少女はウダよりゴスロリ感が増している
「ボス〜!まだ眠たいのですか?早寝早起きは三文の徳ですが…」とナターニャが少女の手を取ろうとするがガクに引っ張られる
「貴方にエスコートは出来ませんよ、そもそも貴方そんなに歩かないようにされているんですから」とガクがユカイに指示を出す
ユカイがゴスロリ少女の手を取る
「別にユカイにエスコートしてもらわなくていいのだが…?」と少女は不思議そうにする
「兄貴に言ってくれ…」とため息を着く
「そもそも吾輩は歩ける。ナターニャのように村の風習などという檻に囚われていないのだ」とユカイの手を振り払う
「私も…もっと歩きたい…」と悲しげに呟くナターニャは自分の足を見る
底が10cm程の下駄のようなもの。花魁などが履くような靴。これがあるせいでナターニャは上手く歩けない。でもこれを履かなければナターニャは歩けないのだ。昔から染み込んでしまった、風習、習わし
「貴方が歩けないならば私たちが貴方の足になる」とガクがナターニャの目線に合わせるために少ししゃがむ
「貴方が欲しい物、欲しかった物、やりたいことなんでもやりましょう。歩きたいなら足になる。なにか取りたいなら腕になる。相手を殺したいなら剣になる相手から自分を守りたいなら盾になる」とガクは続ける
「貴方が最初にした生きていた頃のおねがいの通りです」とガクがナターニャの頭を撫でる
「お願いしてくれたら吾輩もできる限り動こうと思うと何回言った?」とゴスロリ少女はナターニャの近くに歩いてくる
「お前が、1番年下なのに辛い思いをしていたんだ」と顔を覗き込む少女
「…そんなに泣くな」ナターニャはボロボロと泣いていた
「だって2人とも…嬉しい事言ってくれたから…」と言うナターニャの涙を拭くゴスロリ少女
「さぁ、会議に行くぞ、ナターニャ」と目の前に手を差し伸べられる
「はい、ボス…!」と小さな手でボスと呼ばれている少女の手を掴むが足が動かない
「ふむ…やはり無理か…」とボスは少ししゅんとしていた
「ごめんなさい…」と謝るナターニャの体が浮く
「えっ……!?ボス?」と動揺の声をあげるがボスは何も言わない
「歩けないならば吾輩も足になろうではないか」