TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

偉央いお結葉ゆいはが頷いたのを確認するなり彼女の下肢へと手を伸ばした。



結葉ゆいはの下生えは、まるで子供のようにほんの少ししかないうえに、ふわふわと柔らかい毛質で。


偉央いおの指先は、まるで少女のような結葉ゆいはの下腹部――恥骨の辺り――をスルリと通過する。


「あっ、偉央いおさんっ、そこは――」


その瞬間、ハッと我に返ったように結葉ゆいはが身体を固くして、脚を閉じようと縮こまらせてきたけれど、偉央いおは「さっき許可したよね?」と低くつぶやいてそれを封じてしまう。


ついでに「触りにくいから足、力抜いて?」と追加で指示を与えれば、結葉ゆいははフルフルと震えながらもゆっくりと脚の隙間を開いてくれる。



結葉ゆいはは素直でとっても良い子だね。――大好きだよ」


うまく言いつけを守れた時は惜しみなく褒めてやる。

そんなご褒美を命令の合間に挟み込むことで、羞恥心と葛藤する結葉ゆいはを巧みにコントロールしている偉央いおだ。


「そのまま動かないでね?」


言って、ゆっくりと敏感な秘芽の周りをクルクルと辿たどって、一度だけわざとかすめるように触れてから、結葉ゆいはの身体をビクッと仰け反らせる。


今はそれ以上そこには触れない、と密かに心に決めている偉央いおは、いじらしく刺激を求めて勃ち上がった陰核には殆ど触れず、温かく濡れそぼった谷間に沿って指を進めた。


「や、……ぁんっ」


そんなところ、他人ひとに触られたことなんてないんだろう。


結葉ゆいはが、思わず脚を閉じそうになって、先の偉央いおからの言いつけを守ろうと懸命に堪えているのが、同じく顔の横から動かしてはいけないよ?と命じてある手指がギュッと握られたことで分かる。


結葉ゆいははこういうことをするの、初めてだからね。しっかりほぐしておかないと僕のを受け入れるの、辛いから……恥ずかしいだろうけど我慢するんだよ?」


言外に「キミのためだ」と含ませながら、固く閉ざされた谷間を指の腹で撫でるようにしながら、指全体に結葉ゆいはの吐き出した愛液をまとわりつかせる。


そのぬめりを利用しながら、クチュクチュと優しく撫でるように結葉ゆいはの入り口付近のぽってりとした土手を左右に破り開いた。


そのまま、物欲しそうに濡れそぼった蜜口に中指を宛てがうと、結葉ゆいはの反応を見ながらほんの少し指先を結葉ゆいはの中に挿し入れてみる。


「ひ、あっ」


途端、結葉ゆいはがギュッと目を閉じて唇を噛んで。


偉央いおは指先を結葉ゆいはの中に挿し込んだまま、

「痛い?」

と労わるように声を掛けた。

結葉ゆいはは唇を引き結んだまま、涙に潤んだ目で偉央いおを見つめ返す。


「答えて? 結葉ゆいは。言ってくれなきゃ僕には分からない」


実際のところ、偉央いおには結葉ゆいはの中に埋めた指先を押し返すようにギュッと締め付けながらも、蜜を吐き出すことで懸命に受け入れようと頑張っている結葉ゆいはの入り口の圧が嫌というほど伝わってきている。


それだけで結葉ゆいはのそこが相当無理を強いられていて、偉央いおの指一本に対してでさえ物凄い違和感を感じているであろうことは明白だったのだけど、あえてそれは言わずにおいた。


結葉ゆいははそんな偉央いおに、ありのままの思いを伝えてもいいものか迷っている様子で。


「素直に言ってくれていいんだからね。僕もキミに痛い思いをさせたくない。素直に言ったからって怒ったりしないから大丈夫だよ?」


偉央いおだって馬鹿じゃない。


新婚旅行に来てから――というより、やっと自分のものに出来た結葉ゆいはを、少しでも早く抱きたいと願い、そういう行為に持っていこうといささか強引に事を進めてしまった辺りから。


結葉ゆいは偉央いおのことを時折怯えた目で見るようになってしまったのには気付いていた。


知っていて態度を改めなかった――ばかりか助長させてしまったのは、結葉ゆいはが自分を怖がる様が、何故か支配欲を掻き立てられて心地よく感じられたから。


つい追い詰めすぎたと反省しないわけじゃない。


恐らくこんな風に言ってやらないと、結葉ゆいはが自分の意見を述べることを躊躇ちゅうちょするであろうことも織り込み済みな程度には、自分の結葉ゆいはに対する立ち位置は理解しているつもりだ。



「す、少し……」


結葉ゆいはが小さな声でそう言ったのへ、「どんな風に少し?」と具体的な説明を求めるのは優しさからだろうか、それとも言わせることで結葉ゆいはに恥ずかしい思いをさせたいという被虐性の表れだろうか。


何となく後者の意味合いが強い気がした偉央いおだ。


「…………す、少し……そのピリッと、して……苦しい、です」


言うなり恥ずかしそうに顔を歪めた結葉ゆいはが可愛くてたまらない。


そんな風に思ってしまう自分はおかしいのかも知れないと心の片隅でもう一人の自分が警鐘を鳴らす。


今まで女性と付き合ってきて、これほどまでに支配したいと感じさせられたは居なかった。



(僕は本当に結葉ゆいはのことをんだ)


それでそう自覚してしまうと言うのもおかしな話だとは思うけれど、実際偉央いおにはそうとしか思えなかった。



***



結葉ゆいははここに指とか入れたことないの?」


自分でそういうことをしたことはないのか?と問われて、結葉ゆいはは真っ赤になって首を振る。


性的な目的で、下腹部したに触れたことすらない結葉ゆいはだ。

中に指を入れるだなんて有り得ない。


結葉ゆいはのその反応に、偉央いおが嬉しそうにクスッと笑ったのが分かって、結葉ゆいはは訳が分からず戸惑ってしまう。


自分はそんなにおかしいことを言ったのだろうか。


オロオロと視線を彷徨さまよわせたら、偉央いおが「嬉しいな」とつぶやいた。


「え……?」


聞き間違いかと思ったけれど、偉央いお結葉ゆいはの中に指を挿し込んだまま、結葉ゆいはの頬へチュッと口付けを落としてきて。


結葉ゆいはの初めて、僕が全部もらえるんだって思ったら嬉しくなっちゃった」


言葉通り、偉央いおはとても楽しそうで、結葉ゆいははその笑顔にドキドキしてしまう。


途端、中に埋められたままの偉央いおの指を、自分がキュッと締め付けたのが分かった。


「……あっ、ん」


それが何だかゾクゾクとするような快感をもたらして、結葉ゆいはは思わず吐息を漏らす。


今日は偉央いおのことを怖いと思うことが何度かあったけれど、やはりこうして笑顔を向けられるとこの人のことが好きだなと思わされる。


偉央いおさん……が喜んでくださるの、……私も、嬉しい、です?」


何となく断定するのは恥ずかしくて、語尾が疑問系のように上がってしまった。


だけど結葉ゆいはが照れながらも偉央いおを見詰めてしどろもどろにそう告げたら、偉央いおは一瞬瞳を見開いてから「有難う、結葉ゆいは」と微笑んでくれた。



「――結葉ゆいは、愛してるよ」


偉央いおの言葉に、結葉ゆいはは心の底から幸せだな、と思って。


「私も……偉央いおさんを愛しています」


結婚式で交わした愛の誓いより、いま二人でむつみ合った言葉の方が、結葉ゆいはの胸にジーンと染み込んだ。



***


偉央いお結葉ゆいはの未開発の身体を長い時間をかけてじっくりとほぐしてくれて。


結葉ゆいはは思ったほど痛みを感じずに偉央いおを迎え入れることが出来た。


結婚したのに避妊をしっかりして結葉ゆいはの中に分け入ってくる偉央いおを見て小首を傾げた結葉ゆいはに、偉央いおは「まだしばらくは二人の時間を楽しみたいからね。ダメかな?」と言って。


結葉ゆいは偉央いおがそれでいいのなら、そんなに焦らなくてもいいかな?と思った。


それに、結葉ゆいは自身、まだ仕事を辞めていなかったから。


「私もお仕事があるので、その方が助かります」


勤め始めたばかりだ。

出来ればもう少し社会の荒波の中で頑張ってみたい。


そう思いながら偉央いおを見詰めたら、偉央いおは一瞬だけ視線を外してから、「結葉ゆいは……。出来れば仕事は辞めて欲しいんだけどな?」と言った。


偉央いお結葉ゆいはには家にいてもらって、家庭を守って欲しいらしい。


結葉ゆいはにはなるべく外には出ないで家にいて、僕の帰りを待っていて欲しい」


ふっと甘えた顔をして、強請ねだるような口ぶりに切り替えると、偉央いおが「――ダメかな?」と付け加えてくる。


専業主婦の母親を思い出した結葉ゆいはは、「偉央いおさんがそう望まれるのでしたら」と答えた。


それが、悲劇の始まりになるとも思わずに。

結婚相手を間違えました

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

106

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚