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《Parkha、最近のSellyについて何か知らない?
今日、Mondoに用事があったみたいで…でも、なんか、いつものSellyと違ってた。何か知らないかな?Sellyの為なら俺なんでも手伝うから!》
という内容のメールが届いた。
Rasは恐らく友人というのを超えてSellyの事が好きなのだろう。そう、Parkhaは思い必死になって書いたのだろうと思う文章をもう一度見直しクスリと笑った。
「Sellyの様子か…」Mondoの部屋から戻ってきたSellyはそこまでおかしい感じはしなかった。だが、Rasは共鳴者だ。きっと、Rasにしか分からない何かがあるのだろう。
《Sellyについては少し気になってる事がある。こっちもこっちで調べてみるよ。》そう簡単に返信し、パソコンの電源を落とした瞬間Parkhaは驚いた。
真後ろにSellyが居たのだ。いつから居た?ドキドキと心臓が飛び出そうな位鳴っている。
「せ、Selly?どうしたの?」驚きながらも聞くとSellyは何か言いたそうにして、言葉が出てこないと言った風だ。
「あ、や…」Sellyは言いたいことがあるのに声が出ないもどかしさと葛藤していた。
Mondoの部屋を出てから何か忘れている気がする。Mondoに関して喋ろうとすると思うように喋れなくなった。
Parkhaにだけは伝えたい。何かおかしいと…。
必死に伝えようとすると頭が痛くなる痛みに堪えながらParkhaの袖を掴み「Mondo…」それだけ伝え、Sellyは意識を手放した。
突然倒れたSellyに驚きつつ、Sellyの中で何かが起こってると確証を持てたParkhaは彼をベッドまで運んで、先程あったことをメールに書き。RasとMEDUSAに送信した。
ParkhaからSellyの相談を受けていたMEDUSAは《Mondo関連で何かあった》という旨のメールを見てクルクルと自分の髪を指に巻き付けて考えていた。
(Mondoはきっと堕光者だ…でもなぜ自我を保てている?浄化ができる?)考えば考える程謎は深まる。一番理解が出来ないのは、恐らくこの事実をおじじは知っている。なのに、何も対策していないどころか、被害者が出ている事だ。
「おじじが知っているなら、Mainyも…」当時、Mondoを治療したのはMainyだ。彼なら堕光者になったであろう彼を一目で分かるはず。なのに誰も動かない。
「まぁでも、Mondoの前にSellyを元に戻すしかないよね~」そう独り言を呟き部屋を出た。
行先は勿論、Sellyの寝室だ。
MEDUSAは予めParkhaに訪問の旨を伝え、Sellyの寝室までやってきた。
何か悪い夢でも見ているのだろうか?
うなされている彼を見下ろした。寝ているSellyの手首を飼いヘビに噛ませSellyの瘴気に触れた。
MEDUSAのヘビは噛み付く事でその人物の深淵にある瘴気を取り除くことが出来る。
今回もこれで元に戻る。そう思っていたが、バチッと拒絶反応があり、取り除く事が出来なかった。
「これ、Ras必要かも…」そう思い瘴気を取り除けなかった事をParkhaに話、後日またRasとトライする事にしたのだ。
時同じくしてMondoは寝室で自身の左手首に衝撃が走り貫くような痛みで目を覚ました。
(誰か、Sellyに何かした?)自分の瘴気を纏った者に第三者が介入すると、主人であるMondoにも反応が出る。
「早いけど、そろそろかな…」そう呟きながら左手をさすり、もう一度眠りについた。