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saza
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水羽
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山富士が幻覚寺に戻ると、黒木夫人が来ていた。
「お夕飯一緒に如何かと思って…肉鍋の材料買って来たわ。」幻覚寺は夫人のお陰で大分助かっていた。
ゴトゴトゴトゴト…鍋が湯だってきた。昆布をひき、フルタ女史はネギ、シイタケ、豆腐を入れていった。山富士は特製タレを作った。
夫人は何もしない。いつもの事なので、誰も何も言わない。
春菊、肉を入れる。醤油ダレとゴマダレでしゃぶしゃぶ風に食べる。
「おいしいわあ~やっぱり作ってもらうとおいしいわあ~」夫人はご満悦だった。皆ものも言わず暫く食いあぐねた。「ああ~食った食った」フルタが言った。「ホントよねえ、鍋はずっと暑かったから久しぶりだわ」と山富士が言う。
「満腹寺でね、インドから来た人で、留学で長くいる人に会ったわ。」「ナンさんじゃ無い?」と夫人が言った。「名前は知らないけど、昔のここの門跡と大僧正は犬猿の仲だったらしいわ。」「そうそう。昔は門跡が満腹寺とは全く関係無く寺をやってたけど、困窮する度に、満腹寺が仏像とか買い上げたらしいわ。それから傘下に入ったみたいよ。」なんかコンビニのようだ。
「じゃあその門跡は満腹寺は面白くはなかったのよね?」「うん。でも亜漕さんが偵察に行って逆に金隠氏とデキちゃってそれ以来みたいだけど。」その話しは山富士も聞いた事があった。夕飯がパエリアで、寺の庭のサフランを摘んだつもりがセンナを摘んで、それでサフランライスを作った。寺は全員下痢騒ぎになり、それ以来の仲だと言っていた。「まあ変人どおしよね…」と黒木夫人はまだ食い続け言った。
「今度、鍋に金隠氏も呼ぼう!」フルタが言った。(それは名案かもしれない。酒でも出せば、酔って何か喋るかもしれない)と山富士も思った。
コメント
1件
あ~鍋回、いいですね!黒木夫人が「おいしいわあ~」って言いながら何も作らないスタイル貫いてるの笑ったw 満腹寺と門跡の因縁話、コンビニみたいって例えが妙に腑に落ちた。サフランとセンナ間違えて全員下痢の話、まじで変人すぎるw 金隠氏も鍋に呼ぶ流れ、酒で何か吐くかもって山富士の思惑、次が楽しみすぎる!